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他人(ひと)を泣かせた、

他人(ひと)を泣かせた、

私は人生で一度だけ、他人(ひと)を泣かせたことがある。

それは私が中学一年生の頃だった。

授業と授業の間の休憩中、私は窓にもたれ掛かって友達とお喋りしていた。すると、当時私の好きだった人とその友達が近づいてきて、

「ね、きさきさんってどこら辺に住んどるん?」

と突然話しかけてきたのだ。
唐突な質問に私は何それ、と笑うことしかできなかったが、その時教室の前方で顔を覆っているクラスメイトを発見

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恋は、客観視してる段階ではまだ“本番”じゃない。

後悔先に立たず、過去の恋愛先に立たず。

ごめん、全然貴方のこと忘れたくない。

私が一生懸命恋してた頃は、『YUI』の「CHE.R.RY」なんか全く知らなかったの。

恋を煮詰めて、ひっくり返して

あなたのこと、思い出す回数は減ったけど、もし会ってしまったら一瞬で脳裏に焼き付いて離れなくなっちゃうんだろうな。

相手のために可愛くなりたいと思えなければ、それは恋じゃないのでは。

あの出会いをふいにしてしまったことが今すごく切ない。

私が川端康成の文学を愛してることも、ずっと忘れられない大切な人が川端康成と同じ誕生日なのも、私が直感的に新潮社へ入ろうと思ったことも全ては偶然ではないと信じたい.

あなたはただの一店員で、私はただの一客だ。私がメニューを注文をしてあなたがそれをとるだけ。そして、渡し口でポテトを渡し、渡されるだけの関係だと思っていた。