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昔の仕事のお話

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#介護福祉士

人と人って難しい。でも、だからやり抜きたい。

人と人って難しい。でも、だからやり抜きたい。

昔、某大手グループでエリアマネージャーをしていた頃の話。

元超大手訪問介護から転職してきた社員の女性Sさんが、所属する施設でなかなか人間関係に馴染めずにいる。と本人から直接相談を受けた。

介護職とは、実に様々な人間が入り混じる。介護を離職する理由は、表向きはさておき本音は人間関係が圧倒的だろう。他の職もそうかも知れないが、この世界ときたら、困った時の介護職とされているからか、仕事に対する姿勢も

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相容れない先輩をどう立てるか。

むかし、むかし。

よく出てくる、某医療法人の訪問介護事業所で、サービス提供責任者をしていた頃の話。

私と、もう1人先輩でAさんという責任者が居た。

カリスマ性があり、オーラで人を黙らせてしまう圧倒的な雰囲気、リーダーとしての統率力は、今まで見てきた様々な上司の中では、五本の指に入るほどの方だった。

しかし、彼女のマネジメント能力は、ある意味強引で、その日の気分と、己の好き嫌いという感情によ

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マウンティングって無意味だと、つくづく思う、今日この頃。

ジェンダーレスな世の中にしようという潮目の中、あまり男だ女だという話は、そぐわないかも知れないのだが…。

私自身、同性の職場での人間関係の中にむやみに入れられる事が、基本的に心底嫌いである。

特に、『何故管理職をしないのか?』だとか

『何故、ここに来たのか?』等、

“貴方の人生に関係あるのか?”と思わず聞きたくなるような、いちいち面倒くさい質問をされたり

何かと遠回しにだったり、あるいは

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入居させたの誰?の問いに違和感しかない。

むかし。

同じく、某有料老人ホームでのお話。

認知症の大柄な男性、T様が入居された。

この施設では、認知症の対応を本当の意味できちんとできる職員が少なく、みんな逃げ腰。

あるいは、仕事したくなくて暇つぶしみたいな感覚で対応する。

認知症の方は、とても自分にどのような気持ちが向いているかを敏感に察知するので、不安定な感情をむき出しにされる。

T様は、嫌だと、叩く事もあるという。

私は、

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すれ違いって、なかなか戻せない。

むかし、むかし。

私がまだ、20代で訪問介護員をやってた頃の事。

その時の責任者であったHさんは、若いのにも関わらず、かなり経営能力は高いが、基本的に人を駒のように扱う人だった。

この手のタイプの人は、大抵そうなのだが、本人に自覚はない。本人としては、一応労いの言葉をかけたりして、フォローしているつもり。

しかし、実際には隣の隣の田舎町まで移動時間なし、次に事業所近くまで戻る訪問先も移動時

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くどいが…。ぬるま湯は、本当に出にくいぞ。

先日、「ぬるま湯は入りやすく出にくいものだ」

は、名言だって書かせてもらったが

どんどんぬるま湯の深みにハマっている、同じ介護職のとある施設に勤務する、某友人。

私もかつて、そこに勤めていた。夜勤が多すぎる事と、その割に給料も安く身体に支障をきたしていた事、運営管理がまるで為されていない事が嫌で、辞めたのである。

ただ、そういう職場は限って人間関係は良い。

切磋琢磨しあうのではなく、お互

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ぬるま湯は、入りやすく出にくいものだ。

高校の時の生活指導部長の先生が、タイトルの名言をよく言っていた。

「夏休みは、ぬるま湯と同じ。入りやすく出にくいものだ」と。

何て名言!と本当に目からウロコだった。

そして私自身も、先月末までどっぷりと職員に注意もロクにできない施設というぬるま湯に、知らぬ間に頭から浸かっていた。ヒタヒタだ。

自分では、浸かったつもりはなかったが

訪問介護に久しぶりに戻って、色々な訪問あるあるを目の当たり

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個人情報保護のこの世の中に

某施設で働いていた頃。

連絡網が何ヶ月も更新されず、辞めた人の番号が

掲載されたままになっていて、気になっていた。

実際、私が退職してからもまだ未だに貼ってあるらしい。

突然、ショートメールが来た。

電話番号を教えていない、非常勤職員さんだった。

てか、おいおいおい。

このご時世に、勝手に何してるの?

普通、番号交換してたらわかるけども

私が仲良くしてた人にもどうしてるとか、連絡

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