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【詩】風の時代 100年たっても 慰霊と鎮魂

関東大震災1923年9月1日と
1945年終戦までの戦争を
生きた方々の慰霊と鎮魂のために


生まれ変わって、この街に来た

100年たっても変わらない

街の想いと変わりゆくすがた

1923年9月1日に起きた大震災

同じことが繰り返されないよう

火を防ぐための水を溜める石だけが

今は寺に残されている

貴方が手で彫り刻んだ石だけが

古くからある寺に残されている

貴方の感謝の気持ちと行いが

後の世の知らない誰かに

安らぎをもたらす

貴方のこころの安らぎが

後の世の知らない誰かに

喜びを贈る


生まれ変わって、この街に来た

78年たっても変わらない

街の想いと変わりゆくすがた

どこで亡くなったのか

誰が亡くなったのか

どれだけの人が亡くなったのか

国のひとびとは誰一人、知らない

貴方の名前が石碑に刻まれるまで

街のひとは貴方の行方を探すだろうか

石に貴方の名前がなくても

貴方の名前と行いが

観音様の慈悲に刻まれている

貴方の悲しみの気持ちは

後の世の知らない誰かに

慈悲をもたらす

貴方のこころの安らぎが

後の世の知らない誰かに

喜びを贈る


100年たっても変わらない

78年たっても変わらない

空を吹き渡る風よ、風の時代に

火を防ぐための水を溜める石は

今も寺に残されている

貴方が手で彫り刻んだ石は

古くからある寺に残されている

貴方の感謝の気持ちと行いが

後の世の知らない誰かに

安らぎをもたらす

貴方のこころの安らぎが

後の世の知らない誰かに

喜びを贈る





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