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【詩】風の時代 慈しみの風 海のコンパス

慈しみの風はコンパス(範囲・限界)がない

形なく風となって 宇宙の果てまで飛んでゆき

生きとし生けるもの すべてを生かして

風のままで生きている

生きとし生けるもの すべてに生かされて

風のままで生きている


私たちの地球という海を生きるなら

慈しみの風を海のコンパス(羅針盤)としよう

地球において、愛や正義を、海のコンパスとしたら

「私たち」のために人を殺すことになるだろう

愛する私たちの祖国のために

正義ある私たちのために

私たちの愛するもののために


私たちの地球という海を生きるなら

慈しみの風を海のコンパス(羅針盤)としよう

風のために風によって、人を殺す人間がいても

慈しみの風のために人を殺す人間はいない

慈しみは人に人を殺させることができないから

慈しみの風には「私たち」がない

慈しみの風は 無条件で 人を生かすから

人が慈しみの風を殺そうとしても

慈しみの風は 無条件で 人を生かすだろう


生きているすべてのものが

歌を歌う

みずからの歌を歌う


生きているすべてのものが

歌を歌う

みずからの歌を歌う


私たちの地球という海を生きるなら

慈しみの風を海のコンパス(羅針盤)としよう

慈しみの風は すべてのものの歌を聴く

すべてのものが みずからの歌を歌う

慈しみの風は海のコンパス(羅針盤)となって

いま生きている すべての私たちを生かして

形なく風となって 宇宙の果てまで伝えるだろう

みずからの歌を 生きるものすべての歌を。







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