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私の学び直し

学ぶことはなぜ大切なのか。
よく生徒に聞かれていた時は、「知識や技能などの力を身につけて、その身につけた新たな力を使って自分の世界や可能性を広げるため」だと答えていたように思う。
逆にいうと、学ばないとその先の世界を広げられない。

この10年を考えても自然災害やパンデミックなど、私たちの力ではどうすることもできない出来事が立て続けに起きている。
発生を抑えることはできない中で日常生活を送らざるを得ないならば、自分が危機に晒された時にどう乗り越えていくか、考えなくてはいけない。そして行動してみないといけないことを誰もが学んだのではないだろうか。

そして、ここに来てキャリア自律が言われるようになり、自分の足で立つ力も必要になったと感じる。

どんな知識がどんな場面に生きるのかは分からない。
自分の足で立つことができるためになるには何が正解かわからない。
正解のない時代だからこそ、迷いや不安が生じて当然と受け止め新たな一歩を歩き出せることが大切だと信じている。

学び直そうと思ったのはなぜか

生徒たちに偉そうに話していた私だが、転職して2年間、日々の心身の疲労と忙しさを言い訳に学ぶのを忘れてしまっていた。
しかし、今は、実は学び直しに夢中である。

「人生100年時代」とか「VUCAの時代」とかDXなどという言葉がきっかけになったわけでもない。
AIに仕事を奪われるというような声がきっかけになったわけでもない。

きっかけは、コロナの経済的なショックだった。
今もたくさんの中小企業や個人商店はコロナ前には戻れていないのではないだろうか。
そんな中、ふと会社の看板がない場合、私は自分の足では立てるのだろうかと不安になったのだ。
実際、内部留保がある大企業ですら、不安は感じていたのではないかと思うのだ。

人と直接会えず、部屋にこもることもあり、ストレスフルな日々。
しかし、仕事が完全に止まるわけでもなく、動きにくい環境の中、試行錯誤の日々。
とりあえずやってみるしかない感じだった。

私も漏れずに、コロナによる生活様式の変化、プロジェクト計画の狂いなど、再調整を何度も重ねないといけない日々が続いた2020年の前半。

初夏の頃、仕事の調整が落ち着いて進み始めた。
ゆとりが出ると気づきもある。
このコロナで起きた変化があるからこそ、できることもあるのではないかと。
そう、この機会をどのように受け止めるかで自分の人生は変わるかもしれないと思ったのだ。

自分の成長を作り、自分の特技を磨くために転職したにもかかわらず、全く違う目の前の仕事の意義を見出せずにいた自分。
諦念という2文字を頭に、作業としてこなすことも多かった日々。

しかし、一度、「あれ?」と気づいたら色々思いも広がる。
そもそもキャリアは自分で創るものであり、これまでそうして生きてきたはずなのだ。
そして、このwithコロナ時代だからこそ、会社に頼らないで成長しようと思えば成長できる環境になっているのではと思えたのだ。

キャリア理論×コーチング×オリジナルワークショップ」で人の成長をキャリアの軸にして、人の役に立ちやりがいを感じられる仕事をしたいという自分の想いをもう一度思い起こすことができたのだ。

ワークを作ることは前職で散々行ったし、研究もさせていただけた。
ワークシートも子供相手にも作成していたので、使用する人がわかりやすいレイアウトチャートを作るのは得意である。
あと必要なのはキャリアデザインの知識とコーチングの知識だ。

2020年の夏はまずは本業にも生きるので、オンライン研修の実態調査とオンラインで受講した場合に、リアルで受けた時の体感はどうかを確認。
意外にオンラインの方が吸収できることもあると理解し、何を目指せばいいか中間目標も設定した。
時間のない私でも、オンライン講座のおかげで学ぶチャンスも増えたのだ。

学び直しの日々

1.手放す

まず、考えたのは手放すこと。
「学ぶんじゃなかったの?」と言われそうだが、まずは空白を自分の中に作ることが必要だと思った。
私が手放したのは、目の前の仕事を必要以上に取り組まないこと
私は夢中になると120%完成を目指す習性がある。
私のしている教育コンサルティングの仕事はそもそも完璧はない。
わかっていても不安で100%以上にしようとしてしまう。
これを手放すことで心と時間にゆとりを作ることにしたのだ。

モチベーションがダウンしていた声楽もピアノも思い切っていったんやめた。

これでオンの日もオフの日も時間が生まれた。
そして、コロナのせいで友人と会う時間も激減している。

山ほど空いた時間ができたのである。

2.手にいれる

2020年後半、キャリアコンサルティング技能士2級より国家資格キャリアコンサルタントの資格の方が下位の資格だと初めて知り、しかも2級の一部合格が国家資格キャリアコンサルタントにも流用できると知り、急いでロープレの勉強をしなおして無事2021年1月に国家資格キャリアコンサルタントに合格。
(キャリアデザインを教わった先生には国家資格と2級の違いを把握していなかったことと、この合格の仕方に驚かれました)

2021年1月にPoints of You®︎に出会い、夢中になって8月までにL1とL2とFlowと受講して、やっぱりコーチングを体系的に学び直したいと思うようになった。同時にキャリアデザインを8月に学ぶ。

2021年10月31日に体験講座を受け、出会ったコーチがまさに私のロールモデルだと感じた。
その1週間後からコーチングを学び直す覚悟を決めた。

2021年11月から2022年4月にかけて隔週でレッスンを受け、合間にコーチングセッションをこなした。
その中で新しい夢も持った。
コーチングが社会に浸透して、それこそ誰でも持っている状態になりコーチという仕事がなくなる世の中になれば、誰もが息がしやすい社会になると思ったのだ。
そして、まるでコーチングセッションのようなレッスンであれば「講師」をやってみたいと思ったのだ。

この期間に出会ったのは講師だけではない。
一緒に学んだ同期や、コーチングセッションの相手をお互いにする練習で出会った方たちも自分にとって非常に刺激を与えてくれる仲間だった。
2022年7月に申請し、2022年10月に国際コーチング連盟(ICF)認定資格アソシエイト・サーティファイド・コーチ(ACC)となることができた。
コーチングを学び直してちょうど1年だった。
しかし、次はPCCまでの65時間の学習とセッション時間残り300時間。
この学び直しはまだまだ続く。

そして、コーチングを学び直す中で、個人の資質や感情のコントロールなど他にも気になるところが生まれている。
1つの学びが複数の学びへの好奇心が生まれる。
1つの目標がより大きな目標と多くの人との出会いとコミュニティが生まれる。
私が手に入れたのは知識だけでも目標だけでもない。
達成することへの自信、仲間、刺激なのだ。

3.自己洞察できる喜び

自分を客観的に見る時間、自分のためだけの時間を取れることかもしれない。
そして、自己理解から自己信頼に至るまでの流れを繰り返すことになる。
自己洞察は自分を創ることにつながり、自己基盤の厚みを作る。
(詳細は下記の記事をご参照ください)

すると、不思議と自分を取り巻く環境や目の前の仕事なども含めて見方が変わる。
見えなかった良さ、
実はそこにあったが自分の見方の歪みや思い込みで見えていなかった機会など色々なものに気づき始める。
そうすると無色だった目の前の仕事に意味づけをすることができてきて、彩りが生まれるのだ。

副産物

学び直しをしたり、その学んだもので副業をしたりする中で副産物的に得られたことがある。

諦念を抱いていた本業のストレスを軽減できたり、
自分の会社の価値を見直すことができたり、
自分の置かれている環境が実はとても恵まれていたことに気づいたり・・・。

異なる視点から見ること、
多様な価値観や情報に触れたことから
「捉え直す」ことができたのだ。

今は学び直しで得たものや副業で得た経験を本業に還元することをしたいと思っている。

そう思えている自分が、最近とても嬉しい😊

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