- 運営しているクリエイター
#読書感想文
安冨歩『満洲暴走』読書感想
安冨さんの書籍、そこそこ読んでるんだけど、満洲関連はこれが初めてで驚愕した。こわい。震え上がるほどに。
なにが怖いって虐殺事件の詳細が怖い。平頂山事件だ。すごーく簡単に説明すると、
満洲国を作るにあたって中国のゲリラにしてやられた腹いせに、日本軍部が3000人もの罪もない村人を虐殺し、事件隠蔽にあたってダイナマイトで山を崩して村ごと消滅させた。
という事件で、検索してもものすごい白骨死体の山
『デジタル・ファシズム』読書感想
何か月も書店のベストセラーの棚を飾っている書籍だ。
↑この話はとても大事だ。なにしろ、すごいベストセラーなんだ。本屋さんでもずっとトップクラスに売れている。もちろんAmazonでもトップクラス。今のところ15万部ほどなんだけど、とにかく政治哲学ジャンルでは売れに売れている本なんだ。政治関連に興味があって堤未果を知らんやつはモグリだと思う。
堤未果さんはアメリカ貧困問題の専門家だ。ショックドクト
『手作りのアジール』読書感想
案の定、内田樹臭とべてる臭がすごい。
いや、けなしてはいない。ただどっちもすごくなじみ深いからだ。
新自由主義って言葉をこのnoteで100回は言った。この言葉はジェンダーとか家父長制とかに似ている。社会学をかじった人間ならばどっちもよく知ってて学術用語だし、自分と似たようなタイプの周囲のひとたちはみんな使ってるから「知らないひとなんかいるの??」みたいな勢いなんだが、社会学かじったことがない
『アフターバブル』読書感想
忙しくて動画作れないでいるけど、仕事中、ラジオみたいに本を読み上げ機能で読んでいる。この本面白かったから、感想ちょこっと書き留めておく。
私はアフターコロナの本を読むのが好きで何冊か読んでるんだけど、この本のバブルの話が興味深かった。資本主義って基本的にバブルの繰り返し、という話。言われてみりゃあそうだな、と。ただそれだけなんだけど。コロナ関連の経済への影響は限定的で心配いらないってさ。一度がつ
『99%のためのフェミニズム宣言』読書感想
最初に言っておくが、私は学者さんと比べたらめっちゃ無学だ。フェミニズムの本だってそんなにたくさんは読んでない。20年ぶりに最近ようやっと菊池夏野さんの本を読み始めたところかな。20年前は小倉千加子さんとか上野千鶴子さんとか北原みのりさんとか藤本由香里さんとか斎藤美奈子さんとか読んでた。特に上野千鶴子先生は専門用語が多くてよくわかんないから、上野先生の本を読むためだけにカタカナ語辞典を買ったのを覚え
もっとみる『小商いのすすめ』読書感想
twitterでこの記事が流れてきて、ふと読んだら、あれ、これ小商いの話だ、と思った。
小商いって言えば平川克美さんだ。そう思い出して本をぱらぱらと読みなおしてみたところ、そのまんまだ。
https://www.amazon.co.jp/-/en/%E5%B9%B3%E5%B7%9D%E5%85%8B%E7%BE%8E-ebook/dp/B08FBWB7WD/ref=tmm_kin_swatc
『パンデミックを生きる指針』記事の感想
なかなかうまく感想が書けなくて、何度も何度も書きなおしている。トラウマが関係しているから、とても書きにくいし、決まらない。
この記事面白くて何度も読んでしまった。知性や教養のあるひとって、ひとを救うなあって思っちゃった。息をするのが楽になった。みんなに読んでいただきたい。
ところで、私が最近やったら書くのは、ストレスがたまると書かずにはいられないタチなんですよ。駄文を!普段から大量に書いている
『魂の脱植民地化とは何か』感想
文化的洗脳がセクシュアリティを含めた極めて個人的な人生を縛ることはよく知られてるのだけど、植民地主義というか敵対貿易というか、国と国の関係というか、貿易のありかたが個人的な人生を制約することはあまり知られていない。
もっとみる