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タレブの『反脆弱性』面白かった。

哲学の書籍だ。

考えてみれば、そうだ。という話が羅列されてて、何度もはっとさせられる。しかも、実践が簡単。ただの心がけの話だからだ。

たとえば、数学の理論を極めたからこそ、幾何学的な建物を建てることが出来る、と考えがちだけど、実際その幾何学的な建物を建てた職人は、たいてい数学なんか知らない。

発明のほとんどは大学の学者ではなく現地の職人がやってる。理論じゃねえ。実践。

みたいな話だ。たしかにそうかも。

成功したひとは強い、と思われてるが、実際は、脆い。過去の成功体験が逆にそのひとの心に脆さを作るからだ。過去の自分よりも今の自分は劣っている、と考えてしまう。一度も成功してないひとは、いままで一度も成功したことない、という意識ゆえに、反脆い。失うものがない、というのは、それだけで脆くはない。反脆い。

反脆い(はんもろい)というのは、強い、という概念に似てるけど違う。強い、というのは負けない、ということだ。反脆い、という概念は、負ける。

負け続けても生きてる。

みたいな概念。それが今の時代、猛烈に面白い、と思った。たしかに、そうだ。

世の中がすごく激動なので、哲学でないと間に合わない。


自己啓発だと間に合わないのだ。


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