お月様との距離は埋められない
幻想的に輝く、お月様。
手を伸ばせば掴めそうで、掴めない距離。いつだって手を伸ばしてみたけれど、掴めることはいつもできなかった。こんな近くにいるのに、どうしても掴めなくてもどかしくて泣いた。「なんで、なんで」そう嘆いて。いつも宙を掴んでは、ないも掴めていないことを手を開いて確認してそっと呟いた。「掴めなかった…」でも、いつだってわたしたちを照らしてくれていた。
あの距離に届くと、違う世界に行けそうな気がした。今はそのタイミングではないだけでいつかは行ける、そんな気がしてな