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7月7日は願う日じゃなくて叶う日?
2日ばかり過ぎてしまいましたが,七夕でございました。
さらさらと 願いをかけて 笹の葉の
舟が越えるは 星の海原
なんて句があるかどうかは存じませんが,”ロマンティック” というものであります。
1年に1度だけ会うことができる恋人たち。
現代文明で考えるならば,スマホもインターネットも発達していますから,連絡くらいはできますが,その昔ならば手紙さえ届くかどうか・・・。
七夕の物語の美しいところは,離れ離れであってもなお,想い続けることができる2人がいるということでしょう。
スマホがあってインターネットもある。
そんな一見するとコミュニケーションの容易な現代ですが,心の距離というものは今も昔も変わらずに,相手を想う心の問題なのでしょうね。
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さて,七夕の物語の主人公とヒロイン ”彦星” と ”織姫” 。
この2人は星として空にあるわけですが,その正体はわし座の ”アルタイル” とこと座の ”ベガ” です。
白鳥座の ”デネブ” と合わせて夏の大三角形と呼ばれます。
そして,地球からの距離はアルタイルが17光年,ベガが25光年と言われていますので,願いが叶うまでは往復で34年か50年かかる・・・というのは「涼宮ハルヒの憂鬱」でも言っていたような。
そんな彦星と織姫が一緒になるためには,隔てること14.5光年の星の海原を越えて往かなければならないわけです。
この星の海原こそが ”天の川” と呼ばれるわけですが,実はこの ”天の川” こそが,地球を含む我々の住む銀河=天の川銀河の姿そのものなのです。
地球がある太陽系,これは無数の恒星系のうちのひとつで,天の川銀河の中心から約26000光年の位置,オリオン腕と呼ばれる恒星系の集まりの中に存在します。
そんな地球から見える ”天の川” は,銀河系の中心方向の恒星系が最も多く集まっている部分のことなのです。
銀河は回転しており,円盤状になっているため,夜空に星の大河が流れているように見えたのですね。
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いずれにしても,夜空にさんざめく星の大河,そしてその両岸で互いを想い合う彦星と織姫。
その姿を,大切な人と見上げることができるならば,それは天にも昇る心持ちでしょう。
笹舟に想いをのせて,その想いが届く日であってほしいものですね。
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