前回は、第一次世界大戦後に覇権国となったアメリカでしたが、他国も力をつけていったとき、世界は協調に向かうのか?新たな覇権に向かうのか?というテーマを追求しました。 今回は、SDGsなどの「世界的な課題の解決」に焦点を当て、「世界の潮流」を読み解いていきます。 これからの社会はどうなってゆくのか、世界の潮流を掴んで行きましょう。 【1】石油枯渇説から地球温暖化説へ、さらにSDGs(より包括的な課題解決)へと移行してきたのは何故でしょうか? ★これまでも環境問題はあったが
春。新入社員をはじめとして、新しい環境に身を置いている人は多いと思います。 その時に、「“先輩のように”できるだろうか?」「“上手く”できるのだろうか?」というように評価や失敗が気になって、腰が重くなったり、あるいは落ち込んだりすることはないでしょうか? 重要なことは、「うまくできるかできないか」ではなく、「やるか」「やらないか」です。 行動した分だけ成果もついてきます。 しかし、そうやって動くためには、どうしていったらよいのでしょうか? ◆やりたい!内発を開放させる ま
それらを貫く「人づくり(集団・組織づくり)」が地域活性化・活力再生の実現基盤。 おそらく、私たちの取り組む農村地域の課題は、10年〜20年はこれが実現できるかどうかにかかっている。 ❶本能×生きる力 人づくり 人は、遊び、学ぶことで、生きる力を強くします。その力を育むことが「人づくり」の出発点だと考えます。遊び、学んだ基盤は本能に刻まれていきます。 今、SDGsをはじめ、全人類的な課題の解決が急務です。しかし未知なる課題には、模範解答はありません。求められるのは、「既成
人(こども)の成長≒活力の源は、外部環境に対していかに内圧を高められるかです(環境に適応するとは、外圧=内圧の状態)。つまり、外部環境(自然や人)と対峙するなかで『双方向に受発信』しあえる関係をつくることができるか否かが極めて重要だと考えることができます。 この外部環境と一体になろうとする意識⇒可能性探索・不整合感を感受⇒一体になるためにはどうする?の行動を起こすといった、外部と内部をつなぐ呼応関係。これを「同期(同調)力」を呼びたいと思います。 この同期(同調)力を
◆ 子どもたちは「学ぶ意味」を喪失している 小・中学校の生徒数が減少しているにもかかわらず、不登校児は9年連続で増加し、令和3年度には過去最多の24万人を超えた。10年前に比べ小学生3.6倍、中学生1.7倍もの増加で、もはや特定の子どもの問題では済まないレベル。 この問題には、学校の制度や子どもの人間関係や学ぶ中身など様々な要因が重なっているが、学校は学びの場なのだから、問題の本質は子どもたちの「学ぶ意味(動機づけ)の喪失」にある。 ◆「学ぶ意味」は、社会に出てから役に立
企業などの組織の生き残りが激しさを増す中、枠を超えて「共創」を求める企業が増えています。 共創(Co-Creation)とは、企業がそれまで自社内だけで行ってきた企画や開発などの活動を、社外の組織と一緒に進めていくことと言われています。しかし、近年求められている「共創」は単なる市場優位のための関係構築ではなく、「新しい価値の創造」と「活力の創出」が最大のテーマとなっています。いったいどういうことでしょうか。 ●なぜ今「共創」なのか。 1970年以降、豊かさが実現されてから
「はたらけど、はたらけど、なおわが生活(くらし)楽にならざりじっと手を見る」と明治末期に詠んだのは歌人の石川啄木ですが、時代が令和に変わった今の私たちも、忙しく働き続けなければ生きていけないことに変わりはありません。このまま搾取され続ける労働者として働き続けることが幸せと言えるのでしょうか? 歯車の一つと化した私たちに対して、労働から解放される「新しい生き方」を提案するとすれば、キーワードは「自給自足」で回る世の中です。 いま、世界は新たな経済システムを必要としている 1
実は化学肥料と言われている物の多くが、食品添加物と同じ成分だったりする。 化学肥料の中で主な成分が尿素であるので、その尿素は食品添加物とはならないが(化粧品やハンドクリームなどに多い)、それ以外の部分は案外同じ化学物質が使われている。... 無化学肥料などと書いてあると身体に良さそうと思うのに、子供に食品添加物の多いお菓子や加工品を与えているようでは、全く意味がないのが分かるだろう。 もちろん、使用量は全く違うから、一概には比較できないが、こうして見ると、化学肥料を使っ
誰もが健康でいたいし、親は子どもの健康のために気を遣い一生懸命に行動します。しかし、健康に関するちょっとした勘違い、思い込みで、良かれと思う行動が逆に健康を損なうことになってしまうことがある。 今回は、そんな健康に関する情報を2つ紹介します。 ■「子どもがみんな解熱剤でやられてしまう」より引用(※抜粋、一部編集) ◆解熱剤という存在 多くの親御さんたちが「発熱という現象を勘違い」して、解熱剤の濫用に拍車をかけていると思われます。 しかし、今では、アメリカなどの多くの小児
江戸前期に書かれた日本初の農書『農業全書』について、その誕生した背景や基本概念を抽出していきたいと思います。。これらを通じて、『農業全書』に見られる重要な視点は、農を市場化・都市化から守り、食糧危機、村落共同体の崩壊危機から突破するための「生産革命」であることが分かりました。 江戸時代における市場化の波からどのように農を守ってきたのか?今後の農業で考えるべき課題を抽出したいと思います。 まず、改めて江戸時代の外圧状況について整理します。 1.人口爆発と市場化の浸透に
食生活史研究家の鈴木猛夫より ■昭和20年代(1945年~)---アメリカで農産物の過剰生産、過剰在庫 戦後日本人の食生活が急速に欧米化した裏にはアメリカの存在があった。アメリカは昭和20年代、小麦、大豆等の過剰生産、過剰在庫が深刻化し、その余剰農産物のはけ口として標的にされたのが日本である。 ■昭和29年(1954年)---余剰農産物処理法(PL480)成立。 昭和29年、アメリカは余剰農産物処理法 (PL480)を成立させ、日本に対する農産物輸出作戦に官民挙げて本格
【現代医学】 19世紀のドイツで確立した近代医学は、「野戦病院」の医学である。麻酔、外科手術などの救急医療には優れる。しかし、これは患者の1割に過ぎない。9割の慢性病には全く無力なのだ。それどころか、さらに悪化させ、患者を殺しているのだ。「9割の医療が地上から消えれば、人類はよりハッピーに暮らせる」(R.メンデルソン医師) 【薬物療法】 19世紀前半までの欧州では、「自然療法」「整体療法」「心理療法」「同種療法」「薬物療法」が共存していた。しかし、「薬物療法」が石油資本、国家
人間は地球上で最も賢い生物と言われ、生態系の頂点に君臨していますが、こと「病」となると、野生動物よりも愚かな行為をしているのではないでしょうか。 人間だけでなく動物も風邪を引く(体調不良になる)ことがありますが、人間はすぐに病院に行き、もらった薬をのむために無理やり何かを食べて解熱剤やら抗生物質やらを飲みます。ところが、野生動物は何も食べずじっと体を休めて自己治癒力で体を正常に戻します。 その昔、人間も自己治癒力を促進するための医療行為が中心でしたが、いつの間にやら何かしら
最近、面白く読めた本(「1日1回おなかを空かせば病気が治る」石原結實著)から、引用紹介したい。 ………………………… ◆血液が汚れた時の反応 ①嘔吐と下痢 有害物質や病原菌が胃腸に入れば、血液を汚すまいと嘔吐か下痢を起こす。 ②発疹 有害物質や化学物質に対してはアレルギー反応を起こして、体表から発疹(蕁麻疹、湿疹、化膿疹)として体外に捨てる。 ③炎症 ①や②では間に合わないほどの老廃物や有害物質が血液内に存在する場合は、ばい菌(細菌、真菌、ウィルス)の力を借りて
徳島県に、自然スクールトエックという 常識を越えまくった、幼児から小学6年生までの学校がある。 そこでは、授業はまったくない。毎日遊びまくり。 そして中学生の年齢に達したら、4月から突然普通の中学校に通い始める。 その結果は・・ すでに12年間、中学校に送り出しているが、全員、学力に関して脱落者はなく、それどころか成績優秀になっているのです。 信じられますか? 今の教育の改善のヒントがここにはいっぱいあるようです。 ぜひ以下を読んで下さい。 ーーーーーーーーーーーーーーーー
「幕末当時、西洋に遅れていた日本は開国し、西洋思想と西洋科学を導入することで、豊かさを達成した」というのが一般的な近代日本史の理解であり、教科書もおおむねその基調で記述されている。しかし、それは正確ではないと思う。 まず幕末の日本は確かに軍事力は、西洋に遅れていたかもしれない。しかし、当時、江戸は世界一の大都市であり、地方都市も含め日本の市場規模は世界最大であった。しかも治安も安定し、貧富の差の小さい国であった。つまり経済力という視点では、西洋思想は直接的には関係していない。