万病は血液の汚れから~反応の諸症状から状況を読み解く~

最近、面白く読めた本(「1日1回おなかを空かせば病気が治る」石原結實著)から、引用紹介したい。

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◆血液が汚れた時の反応

①嘔吐と下痢

有害物質や病原菌が胃腸に入れば、血液を汚すまいと嘔吐か下痢を起こす。

②発疹

有害物質や化学物質に対してはアレルギー反応を起こして、体表から発疹(蕁麻疹、湿疹、化膿疹)として体外に捨てる。

③炎症

①や②では間に合わないほどの老廃物や有害物質が血液内に存在する場合は、ばい菌(細菌、真菌、ウィルス)の力を借りて燃焼しようとする。「○○炎」という名の病気は炎症性疾患で、ばい菌によって血液内の老廃物を燃焼している状態。

炎症性疾患の時は、必ず「発熱」と「食欲不振」を伴う。「発熱」とは、血液中の老廃物の燃焼状態。「食欲不振」とは、『血液を汚す最大の要因』である「食べ過ぎ」を一時的にストップする反応。

ここからが、面白い。

④動脈硬化、高血圧、出血、血栓

①~③でもなお、血液中に老廃物や有害物質が大量にあると、コレステロールなどと一緒に血管内壁に血液の汚れを沈着させて、血液の浄化をはかる。これが「動脈硬化」である、という。

血液が浄化されても、血流のみちが細くなっているので、心臓は力を入れて血液を押し出そうとするので、「高血圧」になる。

さらに生活習慣(食べ過ぎ、運動不足、冷え、ストレス等々)が続くと、汚れを血管壁に沈着させることにも限界がきて、血管の壁を破って汚れた血液を外に出そうとする反応や、汚れた血液を一箇所に固めて、残りの血液をキレイにしようとする反応が表れるという。それが「出血」や「血栓」である、というのだ。

⑤ガン腫

①~④の自然な反応を薬で抑えたり、そのような反応では処理しきれない血液の汚れがあると、体は血液の汚れを一箇所に固めて、血液を浄化する装置を作る。それが「ガン腫」であるという説を森下敬一医博が1960年に唱えた。

ガン腫からはガン毒素(cancer toxin)が排出されている。このガン毒素こそが血液の汚れ(有害物、毒物)が排出されているものと考えれば、辻褄が合ってくる。

血液中の老廃物、有害物は、普段はマクロファージや好中球などの白血球が処理している。その処理能力を超えるときに、発疹や炎症、動脈硬化や出、血栓、ガン腫などの反応によって血液を浄化し、健康になろうとし、延命しようとすると考えてよい。

白血球とガン腫の両者には、活性酸素を大量に発生させ有害物や病的細胞を処理するという共通点がある。胃ガン→吐血、肺ガン→喀血、大腸ガン→下血、腎臓・膀胱ガン→血尿、子宮ガン→不正出血等々、ガンの特徴的な症状としての「出血」があるが、それは血液の汚れの浄化反応の表れと考えてよい。

《引用終了》…………………………

簡明な文章だが、「理(コトワリ)」がしっかりと伝わってきた。諸症状から、今自分の体において何が起こっているのかを窺い知り、自らの生活習慣から抜け出る切っ掛けにできそうだ。

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