Yukihiko Yamada

1956年浜松生まれ。大阪府南河内郡太子町在住。2023年春迄、在印苦節約10年、しか…

Yukihiko Yamada

1956年浜松生まれ。大阪府南河内郡太子町在住。2023年春迄、在印苦節約10年、しかし、インド好き。文学音楽鑑賞。時々、英・独・仏語でも発信。主に、泰・印と東欧とモロッコで働いて来ました。

最近の記事

南河内郡太子町朝散歩。今朝、出会った花。

南河内郡太子町朝散歩。広義のバラ科なのでしょうか?朝陽で明るくなった大きな霊園の横の坂道で咲き誇っていました。 Morning walk in Taishi Town, Minamikawachi County, Osaka-Pref. Is it a rose family in the broad sense of the category? It was blooming profusely on a slope next to a large cemetery br

    • 見栄を切るガネーシャ、爽やかなデリーの朝の風景。

      デリーの静かな住宅街で見つけたガネーシャ像は木造で、木の下に祀られていました。踊り出す一歩手前の姿で、歌舞伎役者が見栄を切っている様にも見えました。インドでは、至る所で、神々が人に語りかけている、と感じました。日本の神仏にもそんな面があるのではないでしょうか? The Ganesha statue found in a quiet residential area of Delhi was made of wood and enshrined under a tree. I

      • インド・メガラヤ州で出会った米、インディカ米より日本米に近いが、でも少し違う。それぞれに味わい深い。

        インド東部メガラヤ州で食べたお米。インド西部で一般的な長粒米であるインディカ米とは違う。膨らみがあり水分を含んでいる。ただ、日本の様に、最後にお米を蒸らす、と言う工程はありません。メガラヤ米の方が各種カレー料理への混ぜ込み方で、いろいろな味を楽しめます。日本とインド東部で、似て非なるものを食体験をすると、それぞれが味わい深く思います。 Rice consumed in the eastern Indian state of Meghalaya is distinct fro

        • インド北東部ナガランドの米食文化。

          インド北東部の山の多い地域には、沢山の少数民族が住んでいます。ナガランドに住むナガ人は、シナ・チベット語族に属する言語を話します。36の言語・方言集団があり、現代では、お互いのコミュニケーションのためナガミーズと呼ばれる共通ナガ語と英語が多用されている様です。元来アニミズム文化の色濃い人々ですが、今はクリスチャンが多い。赤米もあり多様な米食文化圏であり、人々の顔も日本人に似ており、遠い親戚に出会った様な懐かしさを感じます。 The mountainous region in

        南河内郡太子町朝散歩。今朝、出会った花。

          南河内郡太子町の朝日の産む緑色の変化。

          南河内郡太子町。朝日の中の緑の暫時的色彩変調は、しかし、グラデーションと言う言葉で良いのだろうか。感覚器官(センサー)を通して得た情報から何を読み取るのでしょうか、それは、ひとぞれぞれでしょうね。 The impression of the morning in Taishi Town, Minami Kawachi District. The temporary modulation of the color green in the morning sun, but c

          南河内郡太子町の朝日の産む緑色の変化。

          ネパールで遭遇した蕎麦粉羊羹。

          ネパール蕎麦粉羊羹 。この地で蕎麦の適作地を探し、生育させた執念の人だから作り得る逸品なのだと思う。ヒマラヤの高地の間近で、一時、異文化の中で食文化の時空を越えた交わりを感じました。  Nepalese yokan jelly made from buckwheat flour. I believe this is a delicacy that could only be only crafted by someone with the tenacity to culti

          ネパールで遭遇した蕎麦粉羊羹。

          終戦一日前の空襲。大阪、京橋駅。

          京橋駅南口付近慰霊碑。例え爆撃目標は、大阪城内にあった砲兵工廠であったとしても、終戦直前は無差別爆撃が行われていたのは事実と思います。一回の空襲で、京橋駅で500名以上が亡くなった、と言われています。駅の裏手の余り人々が行き来しない一角で、何気なく歩いていた時、ひっそりと佇む慰霊碑を見つけた事は、大きな衝撃でした。  Cenotaph near the south exit of Kyobashi station. Even if the bombing target wa

          終戦一日前の空襲。大阪、京橋駅。

          ウルドゥー・ペルシャ語詩人Mirza Ghalibの眠る街の静と動の濃さ。

          Mirza Ghalib(1797年-1869年)、ウルドゥー語とペルシャ語の詩人。自分は原語で詩を味わう能力はありませんが、英訳や彼の自伝的な映画を見た事があります。又、この辺りNizamuddin には、巡礼地でもあるダルガ(霊廟)、ウルドゥー語協会もあります。モスクもあり、人口過密地帯です。絶え間ない人の流れに身を任せながらも、静と動の混在感があり、生きるためのファイテイング・スピリットの様なものが湧いて来ます。 https://youtu.be/hMb9quU

          ウルドゥー・ペルシャ語詩人Mirza Ghalibの眠る街の静と動の濃さ。

          話し相手の平和や平安を願う挨拶言葉との遭遇。 As-salamu alaykum。

          デリーより北方UP州Deobandにあるイスラムの権威ある学校Darul Uloom Deoband。挨拶言葉「アッサラム・アレイコム(As-salamu alaykum;Peace be upon you)は、イスラム圏の国際的共通語。絶えず話しかける相手の平和や平安な状態をまず祈り、そして、会話が始まる穏やかさと厳かさがある、と思いました。 Darul Uloom Deoband, a prestigious Islamic school in Deoband, UP,

          話し相手の平和や平安を願う挨拶言葉との遭遇。 As-salamu alaykum。

          生物の寛容さ、利他性。 福岡先生の超進化論への導き。

          生物学者 福岡伸一が「植物の寛容さ」を語る | 超進化論 例えば、自分に必要な以上の光合成を行い、他の人間を含む別の生物に、その糧を手渡している行為を福岡伸一先生は「利他(的)」と言われる。生物同士のコミュニケーション、或いは、プラント・トークと呼ばれる現実の中で起きているメカニズムを、人間は、自分達のエゴイズムに基づいて勝手に作ったグローバリズムの中での分断と言う形で、自然のメカニズムを壊している現実を非常に恐ろしい、と思います。我々は、何をなすべきか、なさぬべきか、考え

          生物の寛容さ、利他性。 福岡先生の超進化論への導き。

          雪獅子を見た。雪獅子と狛犬の役割について共通に感じるものがありました。

          雪獅子(スノー・ライオン)は、チベット仏教では仏陀を守るとして神聖視されています。カトマンズのスワヤンブナート寺院の入り口での印象的な遭遇。何かを守る躍動感を秘めた一途さ。発祥・発展の歴史は違うかも知れませんが、日本で狛犬が現れるのは飛鳥時代頃だとウィキは述べています。 The Snow Lion, also known as Yukijisi in Japanese, is revered in Tibetan Buddhism as a protector of the

          雪獅子を見た。雪獅子と狛犬の役割について共通に感じるものがありました。

          鈴木大拙(貞太郎)博士による欧米人の自然克服思想への疑問。

          鈴木大拙 講演「最も東洋的なるもの」1963年録音 禅の研究者であり、英文でも沢山の本を出版されている、鈴木大拙博士の1963年の講演碌です。人が自然を克服するなどと言う西欧的発想と、東洋の自然の中にいる人間の考え方の対立の無意味さ、を平易な言葉で述べていると思います。現代、グローバル化した世界支配の構造が、如何に無意味な分断を引き起こしているか、予想されているし、日本人の本来の考え方に立ち戻る必要がある、と思われます。 https://www.youtube.com/w

          鈴木大拙(貞太郎)博士による欧米人の自然克服思想への疑問。

          カトマンズで見た仏陀の目。

          カトマンズにあるボダナート・ストゥーパ(Boudhanath Stupa)に描かれている仏陀の目。厳しさと柔和さを同時に兼ね備えている、物の本質を見抜く眼力を感じました。 The eyes of the Buddha as depicted in the Boudhanath Stupa in Kathmandu. I felt the penetrating power of the eyes to see straight through to the essence

          カトマンズで見た仏陀の目。

          手水(ちょうず)、 日本とインド。

          日本の習慣である手水(ちょうず)は、流水による禊(みそぎ)であると思う。インドで体験した道具を使った食前食後の手洗いから、食事と言う行為へ向かう、日印共通の敬虔さを尊ぶ共通点を感じさせられました。 I believe that the Japanese custom of chozu (hand washing) is a form of misogi (purification) through running water. The washing of hands be

          手水(ちょうず)、 日本とインド。

          インド選挙戦最中の燃料統計発表と私のコメント。

          20240508 ロイター インドの4月軽油販売急増、燃料消費全体は緩和。 ロイター発 - インド4月の全燃料消費量は前月の記録的な高水準からは減少との公式数値の発表がありました。 軽油の販売量は新たなピークを記録、世界第3位の石油消費国での堅調な産業活動を示唆している様です。 ガソリン・軽油はインドの精製燃料消費の約5分の2を占め、産業活動に直結しています。 4月、インドの工場生産は、過去4ヵ月で最も速いペースで拡大しました。 主にトラックで使用される軽油(ディー

          インド選挙戦最中の燃料統計発表と私のコメント。

          カトマンズの仏教寺院群

          カトマンズのスワヤンブナート(Swayambhunath) は仏教の聖地。猿が多く、猿も神聖視されています。伽藍は、日本の寺院に似たものもあり、時空を超えた親近感が感じられる場所でした。   Swayambhunath in Kathmandu is a sacred Buddhist area. It is home to many monkeys, which are also considered sacrosanct. Some of the monasteries

          カトマンズの仏教寺院群