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オンライン化で失われたもの 〜授業の緊張感・臨場感

大学の教授とお話しをしていた時にふと考えさせられたこと。
授業もオンライン化に伴い、いい点と悪い点が明確になってきている。

感染対策で三密を避けるため、非対面のオンライン授業が増えた

私たちのビジネスでも、Web会議で商談や打ち合わせが増えたのと同じで、大学の授業も”Web会議化”している。
海外サービスはアカデミック向けには、超格安になるものが多い。
世界最大手のZoomが「教育機関向けプラン」として、時間制限解除など柔軟なサービスを展開しているため、結構な勢いで「Zoom授業」がスタンダードになっているような気がする。

先生たちも
「授業の質をいかに向上させるか?」の前に、
「Zoomをいかに使いこなすか?」に苦労していることだろう。
まさに目的と手段が入れ替わっているように感じる。

授業の”Web会議化”。

教室に行く時間が省け、超効率的に”授業”が受けられるようになったことは良い点。これは在宅勤務と同じ。

でも考えてみると、いままでの「リアル授業」と”Web会議化”した「オンライン授業」では、全く異質のものになってしまっている気もする。

白板がパワーポイントなどのスライドに
生徒はカメラオフにしていれば、何をしているのか見えなくなり・・
パソコンない人は、スマホから参加したりw
自宅にインターネットないひとは、フリーWi-Fiを探す?
先生がちっちゃい画面の中の顔だけになり(もしくは声だけ?)
板書がスクショに変わり(超便利!?)
発言はチャットでボソリと”ノ”とか。ネット検索した記事をコピペもできる
遅刻の理由は「電車が遅延してました」から「電波悪くてつながりませんでした!」とかになるのかも。


授業の緊張感・臨場感が失われた

ひとつのDXなんだろうけれど、
教育分野では何でもかんでも効率化すればいいというものではないと思う。
ビジネスでは”Web会議化”することで、商談の内容や議論内容がクリアになり、コンパクトに生産性があがる感覚はある。

でも、いま自分が学生の立場で、”Web会議化”した「オンライン授業」をうけているとしたら、どんな感覚なんだろう・・・と。
絶対、誘惑に負けてさぼっちゃいそうな気がする。
そして、間違いなく勉強の質は落ちてしまうんだろうなぁと・・・

デジタル化で効率的になりすぎると、白板に手書きして臨場感を出しながら教えてもらう授業よりも、頭に入ってこなかったり。全てコピペで済ませて、全く手を動かさないことで、学習の質も低下してしまうとの影響もあるようだ。

教室にいって受ける「リアル授業」に比べ、あまりにも環境が変わりすぎて、圧倒的に緊張感・臨場感が失われていることが原因なのだろう。


何かいい方法はないもんかな 〜ジャスト・アイデア


ビジネスシーンでのWeb会議活用は、効率化につながるアイデアをいつも考えている。
例えば、「自動的に議事録を作成してほしい」とか「スケジュール調整を自動でやってほしい」とか・・そんなやつだ。
先日も、「Web会議で無言になってる時間がもったいない!」という意見があったので「ファシリテーターやモデレーターやMCみたいなAIがbotで入ってきたら面白いよね〜」と話していた。

教育シーンでのオンライン授業を考えてみると、
逆に非効率化につながるアイデアが有効になる気がする。

例えば・・・「先生がボタンを押すと、ランダムに生徒を当てる機能」とか・・。これはありそうかw

もっといくと、AIが生徒で入ってきて、先生が板書している内容で間違ってるところをつっこんだり笑
先生が思い出せないことを質問して、アレクサばりにAIに答えてもらったり・・・これは先生のキャラがたってウケますね。

もっと進化すると、AIが出す問題に生徒と先生が競い合って答えたり、それで採点され、生徒が先生に勝ってしまって立場が逆転!
生徒が”1日教授”になって授業をしてしまったり・・。おもしろいかも。


情報過多で調べれば何でも即でてきてしまう時代だから、
丸暗記のような記憶も、一時的には脳みその筋トレ程度。
発想、ひらめき、表現力、情熱、愛・・・などなど、人にしかないところを伸ばしてかないといけないと思う。

ITを道具として使うだけではなくて、
AIなどをフロントにして擬人化し、生徒・先生との間を取り持つ役割として活用しないとダメなんだろうなぁ・・と。

うーん、考えさせられました。

何かイノベーションに繋がるような仕事をしていきたいものです。


おしまいまい。


©️Mahalopine

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