現代の手作りの和装を身につけるということ
布に芸術として自由に絵を描き、それを服にし、身につけるのではなく
素材と人間が向き合い、古典に後押しされ磨き上げられた工芸的手法から自然に導き出された芸術性を着るのが、現代のプロの手による、手作りの和装の醍醐味ではないだろうか
それは、着る人も創作に参加しているという事
ただ技術が高度であるとか、貴重な素材を使っているとか、昔ながらの手法でやっているとか、代々やっている工房で作られているとか、有名作家の作品であるとか・・・そういう事ではなく、そこに本当の意味での作者の古典、文化、素材、使う人への敬意と愛情があって初めて産まれるものであって、個人の心情の垂れ流しの手前勝手な遊びではない大きな創作性がなければ、それは成されないのである
和装だけでなく、それが無い現代の手作りの工芸品に存在意義があるのだろうか
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