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カクヨムにて、『悪魔レイを探して』を投稿

カクヨムにて、『悪魔レイを探して』を投稿

こんにちは。雪よもぎです。

この前の記事でお伝えしていたカクヨムを更新したので、そのお知らせです。

もし良かったら、読んでみていただけると嬉しいです。

さて、あらすじや内容についてここで紹介しようかと思ったのですが、もう少し話数を更新してからにしようと思います。

まだ、一匹の悪魔と盲目の少女が出会っただけで、何も始まっておらず、困ったことに書ける内容がありませんでした(笑)。

ある程度話

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音の魔女と土砂降りの鼓動 【詩】

懐かしい音に足を止めた

胸の底に落ちる雨音
「君の側に」と手を伸ばして

無垢の花を手折る雷鳴
折れた茎から始まるの

今、生まれ変わりの咆哮が彩る
祝福の宴

呼び覚まして あなたの横顔を追いかけた日々が
叩きつけて 私の心臓を震わせた指が
刻んだリズムは この夜に降り注ぐ
手放した涙をほどくように

新しい杖で円を描いた

腹の底で溜まる騒音
「君のように」と目を逸らして

冬の雲を払う黎明

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【たとえ話】 赤色の戒め

【たとえ話】 赤色の戒め

赤い果実を思わせるような、甘く、芯のある香りがした。
月明かりに照らされた、長い黒髪が風に舞う。
生温い夜風は夏の始まりを告げるように優しく、人々の肌を撫でていく。
愛されなかった絶望も、怒りも、全てを受け入れて、彼女は微笑む。
『大丈夫』だと、まるで私を安心させるかのように。

ーー『赤色の少女』よりーー

 適当に手に取った本の、適当に開いたページの数行に目を通して、私はすぐにその本を閉じた。

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唄 『水流』

唄 『水流』

深く 深く 沈んでいく

このまま いっそ 眠れたなら

消える 消える 泡となり

明日は きっと 来ないまま

記憶の底で鳴り響くのは

水の音 森の木漏れ日 揺らめく朝

傷ついた言葉を寄せ集めれば

秘密の箱を開く鍵となる

流れるような筆跡は

この余白を彩るのだろう

脆く 脆く 壊れていく

いまさら そっと 許せたなら

そよぐ そよぐ 風となり

けして なにも 残らない

水面

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