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雪よもぎ
2022年4月24日 16:51
こんにちは。雪よもぎです。この前の記事でお伝えしていたカクヨムを更新したので、そのお知らせです。もし良かったら、読んでみていただけると嬉しいです。さて、あらすじや内容についてここで紹介しようかと思ったのですが、もう少し話数を更新してからにしようと思います。まだ、一匹の悪魔と盲目の少女が出会っただけで、何も始まっておらず、困ったことに書ける内容がありませんでした(笑)。ある程度話
2022年4月14日 02:06
懐かしい音に足を止めた胸の底に落ちる雨音「君の側に」と手を伸ばして無垢の花を手折る雷鳴折れた茎から始まるの今、生まれ変わりの咆哮が彩る祝福の宴呼び覚まして あなたの横顔を追いかけた日々が叩きつけて 私の心臓を震わせた指が刻んだリズムは この夜に降り注ぐ手放した涙をほどくように新しい杖で円を描いた腹の底で溜まる騒音「君のように」と目を逸らして冬の雲を払う黎明
2022年3月3日 18:38
赤い果実を思わせるような、甘く、芯のある香りがした。月明かりに照らされた、長い黒髪が風に舞う。生温い夜風は夏の始まりを告げるように優しく、人々の肌を撫でていく。愛されなかった絶望も、怒りも、全てを受け入れて、彼女は微笑む。『大丈夫』だと、まるで私を安心させるかのように。ーー『赤色の少女』よりーー 適当に手に取った本の、適当に開いたページの数行に目を通して、私はすぐにその本を閉じた。
2021年9月19日 07:08
深く 深く 沈んでいくこのまま いっそ 眠れたなら消える 消える 泡となり明日は きっと 来ないまま記憶の底で鳴り響くのは水の音 森の木漏れ日 揺らめく朝傷ついた言葉を寄せ集めれば秘密の箱を開く鍵となる流れるような筆跡はこの余白を彩るのだろう脆く 脆く 壊れていくいまさら そっと 許せたならそよぐ そよぐ 風となりけして なにも 残らない水面