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なにはともあれ、ありがとう

指摘をする前や何かを依頼する前、まず始めに「これをしてくれてありがとう」と言う人がいる。
「いつも電話をとってくれてありがとうございます。もし次この電話がかかってきたらこう対応してください」
「この書類を作ってくれてとても助かります。一点ここは修正してください」
何気ない日々のやり取りだけど、このワンクッション"ありがとう"があるかないかは、かなり大きな差だと感じている。

別に、その言葉はなくたって成立するのだから。
いきなり指摘に入る人や間違っていることを並べ立てにくる人、端から否定しに入る人だってこれまでたくさん見てきた。
だけどそこに、まず"ありがとう"が挟まることで、相手へのニュアンスや伝わり方が結構変わってくる。
相手がしたことは間違っていないと、ただこれを追加でやったり注意したりして欲しいと、その事象そのものへのニュアンスが強まるんじゃないだろうか。

以前、アサーティブコミュニケーションを前職の社内研修で学んだ
注意は事象に対してで、自分自身そのものへの否定ではないのだと、その受け取り方についてそこでは説明されていた。
その逆バージョンとして、相手にこれはあなたそのものの否定じゃなくて事象に対することなのだと伝えられる方法が、相手への感謝をまず始めに伝えるというやり方なのかもしれない。

相手が自己否定をしない注意をしなければ、と考えると難しく感じることもあるけれど、まず相手に何かを言う時は感謝から始める、ということならかなりやりやすいように思う。
取り入れやすくありつつも、柔らかさがぐっと違ってくるだろう。
そういう身近な人のいいところを触れたら触れただけ自分に反映していけたらいいなと、そろそろ若手を名乗れなくなる身として思う日々を過ごしている。

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