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ヤシの木が茂る町で【バングラデシュ旅行記8】


こんにちは!yukiです。

今日は、
バングラデシュ旅行記の8回目です。

“観光地”の少ないバングラデシュ。
ここに来てようやく、
世界遺産が登場します。
(一瞬ですが汗)


今回の内容は、次のような感じ。

  • バングラデシュで髪を切る

  • ヒンドゥー教のお祭り

楽しんでいただけますように!


バングラデシュで髪を切る


朝。
窓がなく光の入らない、
真っ暗な部屋で目が覚めます。

遠くから響いてくる
クラクションをぼんやり聞きながら、
身支度をして外に出ました。

昨日の夕方にやってきた
この町の名前は、バゲルハット

バングラに3か所ある世界遺産のひとつ、
「バゲルハットのモスク都市」
に指定された町なのです。

バゲルハットの道

明るい時間に歩いてみると、
あちこちにヤシの木が生えている、
こぢんまりした田舎町といった印象です。

なんだか気になるのは、
男同士で手を繋いでいる人が多いこと。
ここでは普通なのか?


さて、今日は、
まず最初に行こうと決めていた
場所がありました。

それは、床屋

「なんでわざわざ?!」
って感じですが、
出発前に髪を切り忘れていたのです。

しかもこの後、陸路でインドに入り、
1か月半くらい旅する予定でした。

それなら早めに切るのが吉!

どうせいつも帽子かぶってるし、
日本帰ったらすぐ整えればいいや。

ということで、人に尋ねると、
床屋はすぐに見つかりました。

「え、きみ、
 髪切りたいの?マジ?」

床屋のおじさんが驚きます。

「はい。お願いできますか?」

「きみが良いなら、もちろん!
 どんな感じにしたいの?」

「こんな感じでお願いします」

スマホに保存しておいた
カットモデルの写真を見せます。

OK、とうなずくおじさん。

バングラ風ヘア、
どうなるんでしょう…

霧吹きをして、
髪にくしを通されます。


・・・!
ちょっと、痛い!痛すぎ!

頭皮が裂けるんじゃないかってほど、
思い切り引っぱりながら切っていきます。

櫛も、切るのも、拭くのも、
何もかも力が強すぎる!


しかし、最後には、
頭と肩のマッサージもしてくれました。

「めちゃくちゃ肩こってるよ、大丈夫?」

「アハハ、そんなひどいですか笑」


そして、肝心の髪型はというと…

前髪が、
ちびまる子ちゃんになりました。

カットモデルの髪型など、
見る影もございません。

まあ、サッパリしたから
目的は達成ということで笑

床屋のおじさん

ありがとうございました!

シュボとの出会い


床屋を後にして、
世界遺産のモスクへ向かいます。

空には薄雲。
辺りは緑豊かだけれど、
埃っぽい風が吹き抜けていきます。

てくてく歩いていると、
色黒で屈強そうな、
青と白のポロシャツを着た青年

声をかけられました。

「これからどこへ行くんだ?」

「モスクを見に行くところです。」

「なるほど、
 俺ヒマだから連れていってやるよ。」


彼はすでに行く気満々です。
・・・まあ、悪い人ではなさそう。

青年の名前は、シュボといいました。
貫禄かんろくあるからだいぶ年上かと思ったら、
3つ上と近かった!

「バスに乗って行こう。
 俺の親戚が運転手だから、タダだぞ!」

やってきたバスに乗り込むと、
本当に運転手は彼の親戚でした笑

モスクの近くでバスを降り、
歩きながらシュボが尋ねます。

「そういえば、
 外国人の入場料っていくらなんだ?」

「確か、200タカ(250円くらい)
 だったと思う。」

「正気か?!
 現地人は10タカだぞ!
 つーか、裏口から入れるから、
 そっちへ行こう」

「へ?」

そして連れて行かれた裏口。

人が立ってましたが、
どうぞどうぞって通されました…汗

もしかしてシュボの親戚?
なんだか申し訳ない…

さて、ここのモスクは
600年ほど前に建築されたもの。
前面改修中でした。

古いモスク


中はひんやり涼しくて、
足音が響きわたります。

モスクの中


・・・貴重な建築物ですけど、
僕はそんなに心動かなかったかな。


モスクの見学を終えたとき、
シュボがいいます。

「そういえば今日、
 ヒンドゥー教のお祭りがあるけど、
 見に来ないか?」

「えー、ぜひ行きたい!」

シュボはヒンドゥー教徒でした。

歩いても行ける距離というので、
なごやかな景色のなかを歩いていきます。

ヤシの茂る道


ふと、手に何かが触れました。


ちょっ!
シュボが手を繋いできた!

「なに?!」

思わず手を引っ込めます。

「ん?仲良くなったら
 手を繋ぐのは普通なんだぞ?」

へ、へえー…
手を繋いでる人が多いのは、
そういうことだったんだ…

でも、ちょっと僕は無理!


「ごめん手を繋ぐのは無理だわ」

「そうか、わかった」


すると今度は腕を組んできました
ヒイ、どうかご勘弁を!

僕にとっては
友情の証というかハラスメント…苦笑

いかつい年上男に腕を組まれながら
白目をむいて歩いていると、
幸い、すぐお祭りの場所につきました。

祭りの会場


あとで別の人に教えてもらったところ、
「バサントパンチャニ」というお祭りで、
学問の神様を讃えるのだそう。

祭りに来ていた家族

ここの集落では、
特別な儀式などをしている様子はなく、
皆さん順番に礼拝をされている感じでした。

ヒンドゥー教の神様は、
やっぱり激しいです。
(※写ってるのは学問の神様じゃないです)

シヴァの像


夢をかなえるゾウ、ガネーシャも。

ガネーシャの像


シュボが椅子を持ってきてくれ、
周りに若者や子供が集まってきます。

集まってきた人々

写真の真ん中で
埋もれているのがシュボ。

ここで2時間くらい、
やってくる人々や子どもたちと
おしゃべりしたり遊んでました。

祭りに来ていた家族


シュボが食べ物を持ってきてくれます。
“temple food”とのこと。

temple food

香辛料が効いてて、意外とおいしい。


シュボの弟さんや妹さんも来ていました。

「そうだ、うちを見に来ないか?」

シュボがいいます。

う…どうしよ…

でも弟さんと妹さんも
「きてー」
って言うので、
お邪魔することにしました。

少し歩いて家につくと、
敷地がめっちゃ広い!

家がいくつも建っていて、
親戚が住んでいるのだそう。

シュボと弟さん


家の中は薄暗いですが、
すーっと風が通ってくるし、
清潔で快適そうです。

お茶とお菓子、自家製ヨーグルトを
出してくれました。

お菓子とヨーグルト


こう見ると、けっこう怖いですね。
全部いただきましたよ笑

ヨーグルトは、
びっくりするほど美味しい!

僕の写真を一緒に見たりしてから、
家の設備や庭などを案内してくれます。

妹さん(左)と、親戚の子たち。

シュボの妹と親戚の子供

しばらくしてから、
敷地の入り口でお別れしました。

「楽しかったよ、
 招いてくれてありがとう!」

「明日時間あったら
 また来ていいぞ!」

送ってくよ、と言われましたが、
「大丈夫だから!」って止めました汗

手をつなぐ文化はちょっと
受け入れられなかったけれど、
シュボはとても親切な青年だったのです。

出会いに感謝。

バゲルハットの道


バングラの旅は次回で最後となります。
お楽しみに!




最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

それでは、今日もよい1日を!



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