見出し画像

民泊と、首都の光と影【アルメニア旅行記1】

こんにちは!yukiです。

今回から、旅行記は
コーカサス編に入ります。

アルメニアジョージアでの
出来事を記事にしていきますね。

あまり知られていない国だと思うので、
楽しんでいただけると嬉しいです!



首都エレバンで民泊を


イランからバスで丸1日かけて、
アルメニアの首都エレバン
やってきました。

“共和国広場”と呼ばれる
街の中心部にバスが停車します。

「うわー、ヨーロッパみたい…」

石造りの重厚な建物が立ち並び、
なんだか西洋風な雰囲気です。

道ゆく人の顔も、
西洋系と中東系が混ざったような
彫りの深い顔立ち。

アルメニアって、
“美女の国”って聞いてたんですが、
本当に美女ばかりで驚きました。



さて、ここエレバンには、
アジア人に人気だという
民泊させてもらえるお家があります。

オーナーが“リダさん”なので、
そのまま「リダの家」と呼ばれているそう。

ネットで見たとおりに道をたどり、
住宅地に入っていきます。

どの家も、庭の塀が高く、
「リダの家」がどこだか分からない…

「ここらへんかな?」ってところを
うろうろして探していると、

「ジャパン?コレア?」

って声が聞こえました。

振り返ると、
ある家の鉄の扉が開いていて、
そこから女性が顔を出していました。

「アイム リダ!」

わあ、リダさん!


手招きされ、
扉から庭に入れてくれます。

テニスコート半面分くらいの庭には、
大きな木が白い花をつけていました。

案内してくれた部屋は、
入り口からすぐのところにある
庭を望める部屋。

「今のお客さんは、あなただけだよ。」

小さな部屋に
ベッドが3つ並んでいました。

なんか、親戚の家みたいな匂い!笑
安心感がすごい。

ホステルと“家”はやっぱり違いますね。

リダさんが
ベッドメイキングをしてくれて、

「これ、読むでしょう?」

と数冊のノートを差し出されました。

あ、“情報ノート”

日本人の旅行者がよく泊まる宿には、
よく“情報ノート”なるものが置いてあります。

旅の途中で知った情報などを、
次に来る人のために
書き足していくノート。

コーカサスの情報って、
ガイドブックにもほとんどないので、
本当に頼りになるのです。

「コーヒー飲むかい?」

「ほんとですか、お願いします!」

リダさんが淹れてくれたのは、
アルメニアコーヒー。

コーヒーの粉をそのまま煮出すので
トロッとした濃厚な味わいで、
底に沈んでいる粉は残します。

窓からさしこむ柔らかな光、
鳥のさえずり、
コーヒーと歴史あるノート…

たまらなく旅情に浸れる時間です。

エレバンの光と影


しばらく情報ノートを読んでから、
街を歩いてみることにしました。

まずはスーパーに入って
物価を確認します。

や、やすい…

日本のだいたい4分の1くらい(当時)。
それなのにクオリティは同じ。

チーズやパンは特に安い!

酪農が盛んと聞いていましたが、
確かにチーズがものすごい種類です。

エレバン中心部にはオペラハウスがあり、
破格でオペラが見られるそうなので
楽しみにしていました。

しかし、
オペラハウスに行ってみたところ、
次の公演は10日後とのこと。

10日間もいられないなあ…残念。


中心部は整然として美しいですが、
すこし住宅地に入ると、
簡素な家が並んでいたりもします。

なかなか、ギャップがすごい…

調べてみたところ、
この国の賃金は低めだそうで、
ヨーロッパへ出稼ぎに行く方が
多いということを知りました。

虐殺の歴史


エレバンには、

アルメニア人虐殺博物館

があります。

アルメニアは、19世紀〜20世紀にかけて、
オスマン帝国(現トルコ)による
“アルメニア人虐殺”という歴史をたどりました。

宗教による対立が原因だそうです。

博物館の展示はかなり凄惨で、ショッキング…

敷地内では祈りの炎が燃え、
多くの方が献花をしていました。

トルコは虐殺を全面的には認めておらず、
両国はその認識をめぐって
ずっと対立してきたのだそう。

しかし2023年、トルコでの大地震の際には、
なんと30年ぶりに国境が開かれて
アルメニアから救援物資が送られました。

両国の未来が良くなるよう願っています。

“リダの家”の近くまで戻ると、
中学生くらいの女の子たちに

「コンニチハ!
 リダのところに泊まってるの?」

と話しかけられました。

彼女たちは、
日本語を少し知っています。

近所に住んでいるので、
リダの家に泊まる日本人に
教えてもらったりしてるのだそう。

そういうの良いですね!

せっかくなので、
少し言葉を教え合いました。

家に帰ると、
リダさんが洗濯物を取り込んで
畳んでくれていました。

部屋に置いといたよ、と
微笑んでくれます。

めっちゃほっこり!

“リダの家”はとても居心地が良いのですが、
難点は、シャワーがないこと笑
(今は設置されたようです!)

夜、近所のシャワー屋さんで浴びました。


エレバン中心部は、
夜もまた美しかったです。


アルメニアはあまり大きくない国なので、
これからエレバンを起点にして、
地方の教会へ行ってみる予定。

古いキリスト教の聖堂を巡ります。
お楽しみに!




最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

それでは今日も良い1日を!



この記事が参加している募集

#旅のフォトアルバム

38,786件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?