見出し画像

感情に共感していることを意識的に伝えてみたら雑談が楽しいと思えるようになった:「超・雑談力」

雑談でも楽しい会話ができるようになりたい。そう思って、私の尊敬する五百田先生の著書「超・雑談力」を手に取った。
冒頭文の中で、「雑談は、普通の会話とはまったく違う。」という定義自体に驚いた。そうならば、私の普段の雑談がうまくいってないのも納得できるなと思い読み進めていく。本書では「共感すること」が重要だという。ただしこの共感は、私が今まで思っていたのと少し違い、感情が大事というのである。
この感情に共感することを日々の雑談に意識したら、同僚が楽しく私に話してくれることが伝わってくるほど効果があったので、嬉しくなってその体験の一つを書こうとしている次第である。

共感していることを伝える言葉のリアクション

雑談には、「今日○○があってさ~」とか、「先日こういうのを買いに行ったんですよ!」とか、本当にいろいろな切り口がある。
あなたが話を聞く側になる時には、あいづちや、「へぇ~」「そうなんだ!」というようなリアクションは意識せずとも自然と行っていることだろう。
しかし、これだけでは、あくまで話の内容を受け取ったというサインに過ぎないと私は考えるようになった。
私は本書を読んで、雑談として話してくれた出来事には、嬉しかったとか嫌な気分だったとか驚いたとか、話相手の感情がほぼ確実に含まれていると思うようになった。
そこで、私が相手の感情にも共感したということを言葉にしたリアクションを加えることにしてみたのである。

雑談は会話のラリーが続く

私自身もう一つ気づかされたのは、面白い話をしようとするのではなく、「会話のラリーを続ける」ことが重要であるという本書の指摘にある。
会話の中で笑いが起きると楽しく会話ができているように思ってしまうが、笑わせようとネタを仕込んだり、その結果相手が面白い話を返さないとと感じてしまうなど、話をしているどちらかが負担になってしまう。
お互いが他愛のない話を気兼ねなく交互にできることこそ、雑談が楽しくラリーで続いているという状態だ。このことを大切にしたいと思った。

そのために私は、相手の感情に共感したことを伝えるように意識したところ、話の内容が膨らんでラリーできる状態になった体験をしたので一つ書くことにした。
※表情が文章ではほぼ伝えられなくて、具体例もわかりにくくなっていることはご容赦願います

感じたことをわかってくれるから話したくなる

「今朝車を運転していてすぐ近くの道路を通ろうとしたら、車のすぐ横にノラ猫たちが居て、じっとこっちを見てくるんですよ。」
と話してくれたのが同僚だ。

ここで、「そうなんですね~、その猫は何匹いたんですか?」というようにノラ猫がいたことにリアクションしてしまうと、雑談としては良くない方向へ向かう。これでは、話してくれた相手の感情以外が気になったことを伝えてしまっている

私はこの時、「そんなことがあったんですね、そのままでいればいいですけど、飛び出してくるか心配になりますよね。」と、車に当たるか心配しているのかな?と感じたであろうことをリアクションした。すると、

「そうなんですよ!こっちこないで~とヒヤヒヤしながら通ってて。でもそののら猫がまたかわいいので・・・」

と、その社員はわかってもらえた!というように表情も明るくなり、そしてノラ猫はかわいかったと話が膨らんでいき・・・難なくラリーができた。

感じたことが伝わるだけでも、会話してよかったと相手が思ってくれたのは私自身も嬉しい。雑談がうまくいった状態だ。

もちろん、「じっと見られて怖かった」という方向でリアクションしてもよかったと思う。
このように、感情に共感しようと意識することで、相手が感じたことが会話に含まれていることに気づけるようになるのが大きな成果だった。

業務での会話と真逆

私のようなメーカエンジニアの業務では、「プロセスは最小に。」「結果を先に言う。」「考察は客観的に。」というように、実験の成果を製品開発に役立てられるよう、事実に基づいた最短のコミュニケーションが求められるものである。これは共感に基づいた雑談とは真逆のコミュニケーションだ。

私の新人の頃は特にこれらを厳しく指摘され辛くなったのを覚えている。私のことは共感されない状態だからである。何とかついていこうと必死になっていた余り、「共感を口にすること」が疎かになっていった。
この頃の辛さが、今になって雑談がうまくなりたいという原動力になったようにも思う。共感してくれるのは本当に嬉しいことなのだ。

まとめますと

1、雑談で重要なことの一つは共感すること
2、もう一つ大事なのは会話が続くこと
3、相手の感情に共感することを伝えたら話が弾んだという体験
4、感情に共感できるポイントは会話の中に結構ある

雑談の中で感情の動きを意識してみると、相手が何か感じたことは意外と含まれている。それを見つけるように会話していくと、話が弾んでお互いが雑談を楽しめていた。
まだまだ訓練中だが、雑談は結構楽しいものだなと思えてきている。
本書「超・雑談力」に感謝!!

サポートいただけるお気持ち非常に嬉しいです。まだまだ修行の身、本などで学んでいこうと思います!