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どんなもので糖質を摂取すればいいのか?

前回の続きになります。

今回は、具体的な方法についてご紹介いたします。

糖質も摂りすぎはダメ!

これまで糖質の重要性についてお伝えしてきました。

じゃ、「糖質をたくさん摂ればいいのか」と考えるかもしれませんが、人間の体は繊細なので、そうもいきません。

糖質をたくさん摂り過ぎると、『血糖値スパイク』という現象が起き、脳のエネルギーが不足してしまいます。

『血糖値スパイク』とは、簡単に言えば、血糖値が急上昇して、急降下する様子のことです。

食べ過ぎると、頭がボーッとしたり、集中できなかったり、眠くなったり、ミスが増えたり…。

これは『血糖値スパイク』が起こす低血糖が原因です。

簡単に説明しますね。

糖質は、炭水化物に多く含まれています。その他、甘いものにも多く含まれます。

食事で摂った糖質は、消化され、ブドウ糖として血液に流れ込みます。

大量のブドウ糖があると、すい臓がインスリンというホルモンを大量に分泌して、糖を吸収しようとさせます。

その結果、高くなったブドウ糖の濃度(血糖値)が元に戻るのです。

大量にブドウ糖がある(高血糖)→ インスリン分泌で血糖値が急降下 = これが『血糖値スパイク』です



血糖値スパイクが起こると、ブドウ糖が不足し、脳のエネルギーが不足します。
これにより、脳の機能が低下してしまいます。

ですから、糖質を多く摂取することも、脳にとってはよくないことです。
正しい食事をしていくことが、子ども(自分)の能力を最大限引き上げることになります。

『低GI食』がポイント

パフォーマンスを最大限引き上げるためには、血糖値スパイクを起こさないようにしたり、糖質不足を防いだりする必要があります。

オススメなのが、「低GI食」です。

GIとは、グリセミック・インデックスの略で、血糖値の上昇を示す指標のことです。

数値が100に近い(高い)ほど血糖値が急激に上がり、低いほどゆるやかになります。

低GIの効果は、様々な研究で実証されています。
例えば、12~14歳の子どもに低GIと高GIの朝食をそれぞれ食べてもらうと、低GI食を摂った時の方が、記憶力や注意力などを調べる認知機能が高くなる結果が出ました。

また、49~71歳を対象にした認知テストも、スコアが上がることがわかっています。

その他、低GIを食べることが多い子の方が脳の灰白質という部分が発達していたり、総合的な知能が高くなったりします。

効果的に脳のパフォーマンスを上げる『低GI食』。

どのようなものが低GIで高GIなのでしょうか。

調べて見るのが一番早いかと思いますが、ここではポイントをご紹介します。

見分けるポイントは3つ。

① 甘すぎるものは×

甘さは、そのほとんどがブドウ糖によるものです。

甘いものを食べると、血糖値が急上昇します。

また、糖度も糖質の量を表すものになります。

甘すぎる果物も血糖値としてはよくないですね。

② 炭水化物は、白いものより黒いもの

白いものは、精製されているので糖質を多く含んでいます。

米やパン、うどんやパスタなどの麺といった、主食として食べているものは、白いものが多いですよね。

ですので、お米なら白米より玄米、白いパンよりライ麦パン、うどんよりそばの方が、GI値は低くなります。

色のついた炭水化物は食物繊維を多く含んでいるので、血糖値の上昇をゆるやかにしてくれますよ。

③ 食物繊維が多いもの

食物繊維は、血糖値の上昇をゆるやかにしてくれます。

食事の方法として、野菜から先に食べると太りにくいと言われているのも、野菜による食物繊維が血糖値の上昇を抑えてくれるからですね。

野菜ならなんでもOKではなく、以外に高GIの野菜も多いです。

緑黄色野菜などは食物繊維を補う意味でも積極的に摂るといいですよ。

まとめ

人間の体は食べたものからできています。

食べ物を変えるだけでも、大きな変化ができます。

親は、子どもの生活に大きく影響を与えます。

親にしかできないこともあります。

食べ物は、その大きな一つです。

良いものを子どもへ与え、子どもの可能性を十分に活かしていきましょう。

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