脱サラトレーナー（見習い）②大学入学〜卒業

私は29歳で会社を辞めました。
今は筋トレの専門家、トップパーソナルトレーナー久野圭一さんの元、一流のトレーナーになる為の勉強をしています。
元メーカー営業マン、既婚、体育学部卒、柔道四段、現アルバイト勤務。
安定した正社員を辞めて、人生をやり直す事にしました。
「脱サラ→成功」の構図は成功した者にのみ発言権がある為に目立つだけで、実際には大多数の敗者がいると言われています。
このブログは脱サラした人間が成功出来るか、リアルタイムで観察できるドキュメンタリーだと思って下さい。

前回(生い立ち〜高校入学)

・大学入学

そして大学に入学した私はここで２人目の重要人物、自分が夢見た世界一の柔道家になった選手と出会いました。
なぜかこの選手に気に入られた私は行動を共にするように言われ、この選手のサポートをする事になりました。
高校まで実家でのうのうと暮らしていた人間が寮に入り、自分の事でも大変なのに人様のお世話なんてまともに出来るはずもありません。
何度も何度も怒られました。
そして、同じ部屋で寝て、同じ食事をとり、一緒にトレーニングをし、また同じ部屋で寝るという生活の中で、箸の上げ下げと言ったレベルの事から、どう物事を捉えて、どう考えるのかと言う話まで、多くの事を学びました。
当時は理不尽に感じた扱いですが、ここで人としての立ち振る舞い、姿勢を教えて頂いた事はその後とても役に立ち、今となってはとても感謝しています。
また、世界一の選手が何を食べ、どんなトレーニングをして、何を考えているのかに接する事が出来たのはとても大きな財産だと思っています。
「オリーブオイル買ってきて。小さい缶とかに入ってるやつ。」
戸惑っている私に対して、筋肉を育てる栄養はたんぱく質だけでは無く、良質な脂質や糖質も必要だと言う事を教えてくれました。
この他にも黒酢、本場の発酵キムチなどの食品、アミノ酸、クレアチンその他得体の知れないサプリメント、とにかく体や筋肉に有益だと考えられる物は徹底して取り入れ、知識の探求を怠らない人でした。
また、ウエイトトレーニングにも力を入れていた事が印象深く、この時から栄養やトレーニングについての知識はとても大事であり、奥深い事でもあると興味が湧きました。
この先輩との生活が後に、人をサポートするトレーナーになりたいと言う気持ちにつながります。
また、この時期先輩の食事を作っていた事で私の調理スキルが飛躍的に向上しました。

・大学卒業

入学後すぐにこのような貴重な体験をしたのにも関わらず、大学でも結果を出す事は出来ませんでした。
世界一の才能や努力を目の当たりにし、「自分には無理だ」と感じてしまったのかもしれません。
しかし、厳しい上下関係での寮生活、部員全員で日本一を目指した経験、時に理不尽とも思えた厳しい練習は自分を大きく成長させてくれたと感じています。
そして4年生となり、就活が始まります。実力がある者は実業団や警察、自衛隊で選手として活躍する道がある一方、教員、一般職としての警察官、刑務官になる者も多くいました。しかし私は教員免許を取っておらず、公務員にもあまり興味が湧きませんでした。
何をしようか決めかねている時、コーチから一般の企業で働いてみないかと声をかけて貰いました。
話を聞いたところ、渋谷の高層ビルにオフィスを構える横文字のカッコイイ名前の会社に紹介して頂けるとの事です。

実家が町工場だった事もあり、スーツを着て働く仕事に憧れていたのかもしれません。大学を卒業後、私は製造メーカーの営業マンになりました。
柔道を通じて学んだ事を生かす事でサラリーマンとして成功し、スポーツ選手、柔道家は社会でも十分に通用する事を証明しよう！と奮い立ちました。

続く

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