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脱サラトレーナー⑨ ベストボディに挑戦

私は29歳で会社を辞め、トレーナーに転職しました。
今は筋トレの専門家、トップパーソナルトレーナー久野圭一さんの元、一流のトレーナーになる為の勉強をしています。
元メーカー営業マン、既婚、体育学部卒、柔道四段、現アルバイト勤務。
安定した正社員を辞めて、人生をやり直す事にしました。
「脱サラ→成功」の構図は成功した者にのみ発言権がある為に目立つだけで、実際には大多数の敗者がいると言われています。
このブログは脱サラした人間が成功出来るか、リアルタイムで観察できるドキュメンタリーだと思って下さい。

初回 生い立ち〜高校入学

前回 ビッグサプライズ

ベストボディ富山大会ファイナリスト

人生初のコンテストに出場しました。
ボディメイクジムKEY FITはトレーナー全員が本気で脂肪を落として身体を作ったボディメイク系大会の経験者なのです!

結果はファイナリスト(8名)に残ったものの入賞(5名)はならず…
悔しい結果となりました。

トレーニング自体は高校生の時から継続してきましたが、ボディメイクとしてのトレーニングは初の挑戦です。
体脂肪を限界まで落とすという行為も初めての経験でした。
うまくいった事、うまくいかなかった事が沢山あり、多くの事を勉強できたので備忘録として、詳細を発信したいと思います。

また、大会出場にあたり、帯同してサポートしてくださった師匠、一緒に大会へ出場したお客様、KEY FITのメンバー(特に京角さんには色々とお世話になりました!)応援して頂いたバイト先の上司、同僚、お客様に心より感謝しております。

うまくいった事
・減量しながら筋肉量を増やす事が出来た。
・トレーニングでの扱い重量が伸び続けた。

うまくいかなかった事
・結果として絞り切る事が出来なかった。

ちなみにビフォーアフターはこんな感じです。

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それぞれ分析をしたいと思います。
まず、減量しながら筋肉量を増やす事が出来たのは成功でした。

一般的には減量と筋肥大を両立する事は難しいとされていますが、以下の要因によって達成できたと分析します。
・マッスルメモリーがあった。
大学まで毎日ハードなトレーニングをしていましたが、サラリーマンになり当然、筋肉が落ちました。しかし、一度落ちたと見せかけて体の中に眠っていた筋肉が再びトレーニングをした事で呼び覚まされたと考えられます。

・初心者ボーナス
ウェイトトレーニングの経験が無かった訳ではありませんが、ボディメイクの為のトレーニングはした事がありませんでした。
特に肩や大胸筋上部、下部のような部位にフォーカスして鍛えようという意識は今まで無く、こういった部位は伸びしろが十分にあったように感じます。
※実際に見た目の変化もこのあたりの部位で大きくありました。

・トレーニングの質の向上
2月から久野代表の元、トレーニングの勉強をしています。
時間があればお願いしてセッションの見学をさせて頂きました。
1日に4~5時間はセッションを見学し、各種目のコツ、ポイント、トレーニングや栄養に関する話を一字一句漏らさぬようメモし続けました。
メモした内容を自分なりに整理し、実際に自分のトレーニングや生活で実践するという事を繰り返した結果、日々発見や気づき、点と点がつながる感覚があり、トレーニングの質が飛躍的に向上したと感じています。
トップフィージーカー、トップトレーナーである久野代表のパーソナルを擬似的に毎週4〜5時間受けているようなものですから、得るものはものすごく多いです!

ちなみに、ベンチプレスを中心にほとんどの種目でこの減量期に扱い重量がかなり増えました。これは技術の向上の影響も大きいと思います。

次にうまくいかなかった事の分析です。
正直大会当日、控室で他の出場選手の体を見た時「今日は厳しいかもしれない…」と感じてしまいました。
その位、自分の体と比べて「絞り」には差があったように思います。

※下の写真は大会一週間前

では何故絞り切る事が出来なかったのか、自分の中では停滞期の抜け方に迷走した事が要因だったと思います。
63.5㎏から減量をスタートし、師匠には56㎏が仕上がりと目標設定してもらいました。4月からスタートし、7月中旬の大会を目指したので1ヶ月で2㎏ちょっと落としていく計算になります。

減量をスタートして1.5ヵ月はペースはややゆっくりであるものの、体重は日々落ち続け、それほどストレスも感じずに生活も送っていました。

そして、5月の中旬頃から急に60~61㎏で体重が動かなくなりました。
停滞です。
今までと同じように生活をして、カロリーも管理しているのに、2週間ほど体重が変わらない状況が続きます。
私は柔道の-60㎏級だったので減量と言えば60㎏まで落とす事でした。根拠の乏しい予測ですが、肉体的なものか、精神的なものなのか60㎏で減量は終わり。と言う刷り込みがありそこが壁になっていた可能性があります。

この停滞を抜ける為、カロリーをさらに下げました。
基礎代謝に近いレベルまでカロリーを落とした結果、約1週間で60㎏の壁を突破する事が出来ました。停滞し始めて抜けるまで3週間かかりました。
しかし、60㎏をやっと切った時、コンテストまでは約1ヵ月。
このままでは間に合わない事は必至の状況です。

そこで60kgを切った後もこの低カロリーを継続する事にしました。
この時期が肉体的にも精神的にも一番辛かったです。

低カロリーを続けているのに思うように体重は落ちず、むしろ日によっては再び60㎏を超えてしまう状況。
体重計に乗るたびに「なんで…???」とつぶやき、首をかしげていました。
かしげすぎて首を捻挫しかけました。

この時期私の体や心に起きた反応としては以下の通りです。
・電車が寒い。
・ちょっとダッシュすれば乗れる電車を見送る。
・駅の階段を上りたくない。
・歩くのが遅い。
・体が重い。
・ジムの前で「入室のキーを忘れていれば、今日はトレーニングしなくて済むのに…」と考えてしまう。※絶対に忘れていない。

こんな状況になってしまった事はトレーナーとして恥ずかしいですが、何としても絞りたいと言う気持ちが先行し、冷静に作戦を練る事が出来ませんでした。
万が一お客様がこういった状況になってしまったら即座に減量の計画を立て直します。カロリー不足によって基礎代謝が落ち、生活で消費するカロリーも極端に減っている状況です。
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※この減量はコンテスト出場と言う特殊な状況につき、多少の過酷さが伴いますが、一般的なダイエットでここまで追い込む必要はありません!!
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体重は落ちない、摂取カロリーを増やすわけにはいかない、こんなに疲れていたら有酸素を入れるのも難しい…と八方塞がりな状況でしたが、ある日のセッション見学をきっかけに、開き直って摂取カロリーを増やす事にしました。

私と体重がほぼ同じお客様が、私よりはるかに多い摂取カロリーで身体を仕上げていたのです。

低カロリーに苦しんでいた私は衝撃を受け、「そんなに食べられるなんて、、、うらやましい!」と心の底から思いました。
お客様は日頃から活動量がかなり多い方で、体質的な部分もあるのかもしれませんが私の1.5倍くらいのカロリーでもガンガン体重が落ちるとおっしゃっており、同じく減量中の私より圧倒的に元気でした。

これをきっかけに、
「食べても、その分動けばいいんだ。」
「摂取カロリーを抑えても、消費カロリーも摂取カロリーに合わせて減ったら結局痩せられない。」
「筋肉量は増えているから、自信をもってカロリーを戻そう。」
と考えを改め、元のカロリーに戻しました。
そして、戻したカロリー分有酸素運動も取り入れ、体調も回復してきました。

そしてカロリーを増やした結果、低カロリーで切れなかった59㎏をやっと切る事が出来ました。。。が、この時、既にコンテストまであと2週間を切っていました。
結局コンテスト直前まで減量をしましたが58.3㎏が底で、目標だった56㎏には届かず、大会当日を迎える事になりました。

沢山の事を学びました

迷走し精神的にもつらかった減量ですが、真剣に体と向き合った経験から得る物はとても多かったです。
ダイエットで停滞してしまった時の不安な気持ち、焦りなどを知る事が出来ましたし、身をもってそれを打ち破る方法の一つを体感出来ました。

途中迷走しましたが、日々変化する自分の体を見るのはとても面白かったし、試行錯誤して自分と向き合うのは代え難い経験でした。

来年は筋量を増やし、もっと摂取カロリーを増やしても絞れる体になって、コンテストに出場したいと考えています。

カロリーの詳細、トレーニングメニュー

長文を最後まで読んでいただき有難うございます。
詳細を掲載致しますので、良くも悪くも参考になれば幸いです。

カロリー、3大栄養素
まず、減量スタートしてストレスがあまり無かった時期
総カロリーは1700~1800kcal

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低カロリー期
総カロリーは1400~1500kcal

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再びカロリーを増やした時期
総カロリーは1600~1800kcal

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どの時期もたんぱく質は体重(㎏)x3g以上摂るようにしていました。
鶏胸肉を毎日500g、常にドリンクにBCAAを溶かして飲み、プロテインは飲まない日も多かったです。
また、卵や魚の脂質もカットして、その分炭水化物を増やした方が脂肪が減る感覚があり、次回の減量で実験してみます。
※個人差が大きいと思います。全ての人に当てはまるわけではないです。

トレーニングメニュー
・月曜 
ベンチプレス
インクラインダンベルベンチプレス
ディップス
ショルダープレス
アップライトロウ
スミスマシンリバースリアロウ(種目名あってるかな?)
・火曜
ルーマニアンデッドリフト
ベントオーバーロウ(アンダーハンドグリップ)
懸垂
・木曜
ベンチプレス
インクラインダンベルベンチプレス
ディップス
サイドレイズ
インクラインサイドレイズ
インクラインリアレイズ
・金曜
スクワット
ベントオーバーロウ(オーバーハンド)
懸垂

基本的に8~10rep、種目によっては5repや30rep~も取り入れました。
3setが基本ですが2setのみや、5set以上行う場合もあります。
全ての種目でメインの50~70%の重量でW-UPします。
時間は1~1.5h程度です。

腹筋は毎日アブローラーを行い、土曜日に時間があれば二頭、三頭を実施します。

増量期

来年に向け、これから増量期にはいります。
大会に出て思い知った自分の弱点、逆に気づいた自分の強み、両方を伸ばせるようなメニューを構築して、全力で取り組みます。

ちなみに、大会終了後は駅前の市場兼定食屋さんで寿司定食一人前と白海老天丼定食一人前を食べました。富山の海鮮はとても美味しかったです。

続く

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恵比寿でパーソナルトレーナーをしています。 ダイエットやボディメイクに興味のある方はお声かけ下さい。