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スライドショーというものがどうも苦手で。
スライドショーというものをご存知だろうか?
いい感じの音楽とともに、写真がパッパッと次々に切り替わる例のあれだ。
僕はどうも苦手で。
卒業式や送別会、結婚式など、ことあるごとに見せられるものの、「これが感動するんでしょ?」みたいな押し付けがましさを感じてしまう。
なんかそういうとき、スライドショーやっときゃいいみたいな感がある。
たかが写真を音楽に乗せて流しているだけ。あんなもので誰が感動するのだろうか。
僕だ。
この流れはどうせ逆をついてスライドショーが好きなパターンだろと思った方、大正解。
僕はほぼ100%、スライドショーを見ると泣いてしまう。
あれは反則だ。
たとえば成人式のとき、どこの誰だか知らない子の、生まれてから20歳になるまでがスライドショーで流れたのだが、そこでも泣いてしまった。
どうやら僕の感動ポイントというのは、映される写真に付随した自分の思い出とかは関係ないらしい。
写真と音楽があればそれでいいのだ。
一緒に行った友達に「え、どした?」という怪訝な顔をされながらも、スライドショーと涙は流れ続けた。
なんかもう最近はスマホのアルバムの写真をぺらぺら見ているだけで、勝手に頭の中の小田和正が「ときをこっえて〜」と歌い出す。
もはや音楽も必要なくなってきたみたいだ。
この先5Gが普及してAIがブロックチェーンにビッグデータするようになったら、僕は何も見なくても脳内でスライドショーを流して泣き始めるかもしれない。
もしあなたが、ぼーっとしながら涙を流している男に出会っても、おそらく彼はスライドショーを見ているだけなのでそっとしておいて欲しい。
ちなみに、MVにスライドショーが使われている、僕のおすすめの曲がこちら。
そもそも歌詞もメロディも大変素晴らしいのだけれど、スライドショーが相まって、聴くたびに毎回泣いてしまう。
あなたもぜひご賞味あれ。
いつも読んでいただきありがとうございます。 この文章が、かすかにでもあなたの心を揺らすことができたのなら、僕はとても幸せです。 ぜひまた、いらしてください。