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不登校の子供たちを救う教育委員会の画期的取り組み「長野市SaSaLAND」

ここまでの記事で、「不登校の要因分析調査」を取り扱ってきました。
 公益社団法人子どもの発達科学研究所様のこれらの調査の報告セミナーが開かれますのでこちらもご紹介いたします。

 さて、分析調査で様々な「要因」が分かったとしても、
今いる不登校の子供たちの現状が変わるということではありません。
 将来的にこの分析調査が生かされることがあると思いますが、現状の子供たちが救われなくては意味がありません。

 そこで今回ご紹介するのは、
長野市に登場した教育支援センター(中間教室)「SaSaLAND」
です。

 長野市が新しい中間教室として、ほぼフリースクールに近い中間教室を2024年4月にオープンしました!
 これがすごい!
 なんと市教委が主導して「廃校になった小学校」をリノベーションして、不登校の子供たちのための中間教室を立ち上げた
のです。
 もちろん教室を作るだけでも凄いのですが、この仕組みがすごい!
 いくつか公開されている資料も交えてご紹介します。

令和5年7月4日 令和5年度 第1回長野市総合教育会議 資料1 P2より引用

まずは居場所づくりを前提としていること。しかも保護者の方の安心もベースにされていることが本当に素晴らしいですね。
また日課にも当事者である児童・生徒の意見が反映されるとのことでとても安心できます。

令和5年7月4日 令和5年度 第1回長野市総合教育会議 資料1 P12より引用


そして、何よりも「メタバース空間による登校」が可能だということ!
お家からでもSaSaLANDにつながることができるのは、居場所づくり・仲間づくりにおいて発達障害の子供たちが安心できますよね!

このSaSaLANDになんと!こじてぃが実際に見学に行ってきました!

その詳細をごらんください!

大きな窓から入る光がとても心地よい

とても綺麗にリノベーションされたSaSaLANDの内部。木目調でとても暖かい雰囲気でした。


廊下にも机や椅子を配置する構造がとてもいいですね

椅子に防音処置がされていました。感覚が過敏なお子さんへの配慮が素晴らしいですね。

多様なクッションが素晴らしい
空間の見た目が安心できる

学校の雰囲気がほとんどしないように配慮されています。
自分のやりたいことに合わせて、椅子も選べるし、場所も選べます。過ごしやすい環境が揃っていますね。


小さな小学生でも遊べる空間
体育館も有効活用されています
都市部の方には羨ましい環境設定でしょう

色々な発達段階の児童・生徒が遊べるように、様々なセンサリーニーズに対応できる環境が設定されていました。
体育館にはドラムセットが!さすがに学校だけあって、畑も整備されていました。野外活動も充実できそうなのも良さそう。

デジタルコーナー。この段階ではあまり子供たちはいなかったけどいずれ活用されると思う


おお!これも市教委の施設にしては画期的な環境設定!


デジタルコーナーも設置。SaSaLAND内ではフリーWi-Fiが通じているので、校内からメタバースなども可能!

いかがでしたか?
本当に素晴らしいですよね!

「不登校の子供たちも、本当に大切な日本の宝であることは変わりない!」

これを公的に長野市教育委員会が実現しようとする動きには大いに賛成できます!

このような中間教室を「教育委員会が公的に設置した」ことに本当に意味があると思います。
SaSaLANDの事例が各地の「公的な不登校支援」に拍車をかけてくれることを心から願います。

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