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子供がどっぷりと感覚に浸る「センサリーウィークで子供の発達を促す」

 私がコンサルに入っている園や場所でとて大切にしていることの一つが、
「センサリー(感覚支援)支援」
です。
 次の表をご覧ください。

感覚統合のピラミッド

 これは感覚統合のピラミッドと呼ばれるもので「学習」に辿り着くまでに、およそ「14個」のことを身につけたり充足していないと学習は成立しないという理論です。
 実は、日本の保育現場、幼年教育では、「感覚→感覚システム」の特に、「感覚部分」でのアプローチが弱いと常々思っていました。
 アメリカを見ると発達障害があろうとなかろうと「センサリー支援」はどの子にも当たり前に提供されていました。
 そこで8年間私の研修やコンサルを受けている保育園で
センサリーによる乳幼児支援」を本格化させたのです。
 

さまざまなセンサリーで溢れる園室


ライトによる視覚感覚支援も沢山用意されています

このような乳幼児の取り組みがそのまま、
「全ての園児さんにもセンサリーの時間を保証したい」
と昨年度から独自に夏の1週間、
「センサリーウィーク」
が設定されるようになりました。
 今回は、子供たちがどっぷりと「感覚に浸っていく」最先端の保育園実践をご紹介します。

コーナー保育的に園庭の各所に「水」を中心としたセンサリコーナーが登場

 園庭を全て使って、保育園のありとあらゆるところで「センサリー遊び」ができるように設定されています。
 本当に夏祭りのような感覚ですね。
 

色水を作るコーナーも

 色水で遊べるコーナーですね。これは色水を作るために様々なアイテムが用意されています。左隣のラックには、たくさんの色水に、アイテムが完備されていて、「満足するほど遊べる環境」が揃っていました。
 

石鹸によるカラーバブルコーナー

 これ本当に素晴らしいコーナーでしたね。
「バブル遊びコーナー」です。実は、このような「まとわりつく感覚」が苦手な発達障害の子供達も多いのです。
 下の子の様子をごらんください。

昨年は苦手だった感覚なのに

 このお子さんは、昨年度まで「過敏性」があったり、「初めてのことにとても怖がって」色々な経験がしづらいお子さんでした。
 しかし、どうでしょう。今年は足元に自ら石鹸で泡を落として、感覚を楽しむようになりましたね!
 こうやった継続的な感覚支援が多くの子供達の感覚を満たすことに成功していると言えるかもしれませんね。
 

遊びが徐々に発展していく

 やはりセンサリーと言っても遊びです。徐々に遊びが拡大していきます。
 注射器をうまくつかって色々な色のセンサリーを体感する形になっていますね!
 

おお!たくさんの水風船が一気に作れる!

 さあ、この一気に作れる水風船はどうなるのでしょうか?
 

おお!

そうです!「的当て」になります!
最後の方では「水風船合戦」になりました!大人も子供も水をかけられて楽しむセンサリーになっていましたね!
 

園庭の中央は・・・

 そして園庭の中央には、大きな水たまりが!たくさんの子どもがダイブをして楽しんでいました!泥もセンサリーになりますね!

 

未満児さんたちは人工芝で楽しく

 未満児さんたちは人工芝でスプリンクラーを楽しんでいました!小さい子への配慮も忘れないのは流石ですね!
 

このシャボン玉を作るのは小嶋がシアトルで買ってきたもの


先生も楽しく水鉄砲で撃ち合いをする

 そのほかにもシャボン玉コーナーや水鉄砲コーナーなど充実のセンサリーウィークとなったようです!
 これが内容を変えて1週間続くというのですから驚きですね!

 「感覚を十分に満たして大人になる」
 このことの重要性は本当に大切です。

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