職場はホワイトだが、私の心はブラック。
私は、新卒で入社した会社でシステムエンジニアとして働いている。現在、入社3年目である。
私の会社は、いわゆるSIerと呼ばれる会社で、他者のシステム開発や保守・運用を行っている。
そのため、お客様先に常駐して働いている社員も多い。
私も去年の夏頃からお客様先で働くことになり、現在もそのプロジェクトに参画している。
プロジェクトには、当然忙しいところもあれば、暇なところもあり、どのプロジェクトに配属されるかは正直タイミング次第といったところだ。(経験が浅い社員は特に。)
私が参画しているプロジェクトの忙しさはと言うと、正直 "めちゃくちゃに暇” である。正確には、昨年に大きな作業が完了し、今年度は暇になったという感じである。
そのため、毎日、定時に帰宅できる。職場から自宅までの通勤時間も30分程度のため、17時30分には、家に着いてしまう。(笑)
さらに、プロジェクトには特に怖い人もいないし、在宅勤務も自分が好きなタイミングで実施できる。おまけに有休だって、好きなタイミングで取得可能だ。
毎日遅くまで残業している人からしたら、超ホワイトな職場と言えるだろう。
しかし、そんなホワイトな職場とは裏腹に、このプロジェクトに参画して以降、私の心はブラックに染まっていった。。。
その理由は、大きく2つある。
一つ目は、暇すぎて時間を持て余してしまうことだ。
タスクが少ないため、本来なら2時間で完了する作業を1日がかりで実施したりする。
すると、当然暇な時間ができてしまい、「このプロジェクトにいてこの先成長できるのか」や「同期ではバリバリ頑張っている人もいるのに自分は何をしているんだ」などといった余計な不安や考えが頭の中に自然とよぎってしまう。
「暇は、人の心を徐々にむしばんでいく」ことをホワイトな職場に勤めてみて実感した。
2つ目は、職場の人間関係についてだ。
私が参画しているプロジェクトのメンバーはほとんどが50代だ。20代や30代の若い世代はほぼいない。。。
そのため、気軽に雑談をできるような感じでもなく、自社の先輩社員も大人しい感じの人のため、業務の話も含めて1日ほぼ何も話さずに帰宅することも珍しくない。
また、客先と自社が遠いという理由もあり、自社の同僚や親しい先輩ともほとんど話す機会がなくなってしまった。
私はもともと人と話すのがそんなに得意な方ではないが、ここまで話し相手がいないとつまらないものである。
せめて、同じ職場に2、3人は同世代が欲しいというのが、率直な願いである。
そんなわけで、超ホワイトな職場で、ブラックな心に染まった私は、今年を持って今の会社を退職することにした。
昨今、ホワイト企業に入社したにも関わらず、数年で転職していく若者が増えているといったニュースをよく目にするが、私にはその気持ちが痛いほどわかる。
仕事に費やす時間は、人生の中でかなりの割合を占めるため、多少のやりがいや楽しさは、健康的に働くためには必須であると私はホワイトな職場に勤めて思った。
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