見出し画像

失敗して、考えて、上達する

昨日の記事「湖北省の元選手にバドミントンを習う」のつづき。

湖北省出身のそのバドミントンコーチは、
1人に教えている間も
他の2人にキビキビと指示を出して練習させ、
無駄な時間を作りません。
注意が重くなりすぎないように、
時々ジョークを飛ばして笑わせてくれたりしながら、
明るい雰囲気をキープします。
厳しさと優しさのさじ加減が絶妙です。

子供たちのサーブ練習。
まずラケットにシャトルがあたりません。
そんな練習の様子を横で見ながら、

最初はみんな、こんなに失敗ばかりなんだな。
人っていうのは何かを学ぶとき、
何十回も、何百回も、いっぱい失敗して、
1回失敗するたびに考えて、
「次はこうしてみよう」と思ってやってみる、
ということを繰り返して、
ちょっとずつできるようになっていくんだな。

ということにも、改めて気づかされました。
当たり前ですが、失敗が怖いからって、
何も動かずにいたら、いつまでもゼロのままです。
(横で子供の失敗を見てるだけの親はゼロのまま苦笑)

コーチはどんなに子供が失敗しても
しからず、見捨てず、諦めず、
何度でも丁寧に教えてくれるのがありがたいです。
そうやって、根気よく教え導かれ、伴走され、見守られて、
人は育つのですね。

そしてレッスンの最後。コーチは子供たちを集め、

「バトミントンに限らず、
 ちょっと難しいことにぶち当たったからといって
 すぐに投げ出してはダメなんだよ」

と子供たちに心構えを説いて聞かせた後、
今日の総評をひとりひとりに細かくフィードバックしてくれました。

「どう?初めてやってみて想像していたほど面白くなかったかな?
 でも、ラリーできるようになったら楽しくなるからね」

と、子供たちの心のうちを代弁しつつ、
未来への希望をもたせる声かけをして終わるあたり、
やっぱり指導のプロだなと思いました。

私も日本語教師として、こんなふうに
クラスの受講生に根気よく教え、導き、道理を説き、
諦めず、ともに伴走し、見守っていただろうかと、
わが身を振り返って反省。

人を教え導くって、ほんと学問ですね!
私もまだまだ修行中です。


↓次の記事

↓前の記事


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?