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2019年10月の記事一覧
問いの「深さ」を測る:ワークショップデザインのシミュレーション
ワークショップの「問い」のデザイン論を考えていく上で、問いの立て方、組み合わせ方などの「作り方」の議論もとても大事なのですが、試作した問いの「評価方法」についても考えなければなりません。
デザインはプロトタイピングと仮説検証をしながら進めていくプロセスですが、「いま作っている問いは、実際に参加者に投げかけた際にうまくいくのか」についてシミュレーションができなければ、「良い問いが完成した!」と判断
書籍『問いのデザイン(仮)』の執筆プロセスを公開します
ワークショップにおける「問い」の設計について体系化した書籍『問いのデザイン(仮)』を、来年春に出版に向けて絶賛執筆中です。
2015年くらいから問いに関する研究会を繰り返し、知見を貯めながら「書籍を出版します!」と宣言していて、出版社も決まっていたのですが、なかなか筆が進まず..気づけば4年ほど経ってしまいましたがが、ようやく重い腰をあげ、共著者の塩瀬隆之先生(京都大学総合博物館 准教授)と決意
なぜワークショップでは「対話」を重視するのか:社会構成主義を学び直す
今週の「WORKSHOP DESIGN ACADEMIA(WDA)」の動画コンテンツ(※)は、ガーゲン夫妻の著書『現実はいつも対話から生まれる-社会構成主義入門』(2018年)について安斎から解説をしました。※WDAでは、毎週ワークショップ・イノベーション領域に関連する最新の理論の講義・対談・ゲストインタビュー動画を配信しています
社会構成主義とは、認識論で、乱暴にいえば「世界を、客観的に存在す
組織のイノベーションは「プロセス」から生まれる
組織開発(Organization Development)に関する手法や言論をレビューしていると、定義の広さ・曖昧さゆえに、そのスコープはさまざまであることに気付かされます。
組織におけるあらゆる要素(理念、戦略、組織構造、仕組み、風土、構成員の意識や行動)を広く変革の対象とする立場もあれば、「いやいや、ハード構造まで拡げたらそれはマネジメントの話で、組織開発の範疇を超えてしまうでしょう」と、