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[#私は私のここがすき] THIS IS JAPAN! 第11話 This is 戦後!

今回の漫画は、ある心理カウンセラーの記事を元に描きました。元は海外向けの英語の漫画です。なのでせりふは横書きでコマも左上から読んでください。

元の英語版です。

もともとの記事はDVや虐待についての内容でした。DVや虐待をする人は自身もDVや虐待をされていた事が多く、その連鎖の歴史をさかのぼると戦争があるという事です。ここではDV/虐待の解釈を広げて「子供や自分に愛情を持てない」という内容にしました。DV/虐待加害者の自己愛がいびつなのはあるあるですし、毒親はその親も毒親で、さらにその親も毒で、毒が代々連鎖していたというのも、当事者にとってはよく見聞きした現象だと思います(妻ちゃんの家庭もそうです)。毒親という言葉がブームになってからずいぶん経ちました。そんなに毒が増えちゃったのは、そもそも昔にドーンと多くの人のハートが欠落するイベントが起こっていたんじゃないか?それって戦争だったんじゃないか?…というのは、私もよく考えていた事でした。なのでその心理カウンセラーの記事を読んだ時は「あーやっぱりそうか~」と納得しました。その記事自体は何年も前でもう見つからないので、代わりにツイートを載せます。

私の漫画で、最後のページに載せたグラフのような、人との密なつながりを避けたい、自分に満足できない、孤独を感じる、これらのどれかにあてはまる人は多いのではないでしょうか。私も孤独を感じますし、何かに追い立てられるように漫画やブログを書いているので、自分に満足していないのかもしれません。人と仲良くなるのは好きですが、それは孤独感の裏返しという気もします。直接毒親につながらなくても、日本は何となくハートが欠落している人であふれていると思います。そして人によっては無意識に、仕事でそれを埋めようとします。

別の人によっては、嗜好品や快楽に没頭することでそれを埋めようとします。

https://note.com/yuki1192/n/n5e822059751c?magazine_key=m83ac0d58f5d0

世界中で日本だけ、アイドル文化が異様に発展したのも、欠落したハートを埋める装置としての効果があったからなのかもしれません。

https://note.com/yuki1192/n/nb81011eb0022?magazine_key=m83ac0d58f5d0

もちろん、オタク文化もそうですよね。

https://note.com/yuki1192/n/n3a27ec2c51e6

ホストクラブなんかも明らかにそこです。機能不全家庭で育った女の子が、欠落したハートを疑似的に埋めてもらうことに夢中になって、無理をして大金を支払うケースは多いのではないでしょうか。

https://note.com/yuki1192/n/nae30e3ee84a9?magazine_key=m0d5e7968f8c2

ピンポイントで見ると、鬼滅の刃にあるパパ感&ママ感も、欠落したハートを埋めたい気持ちと関係がある気がします。

https://note.com/yuki1192/n/na8cddb562bb7?magazine_key=m0b7b30a5d458

共依存という、人間関係で欠落を埋めるパターンもあります。自分が世話をする事orされる事で欠落を埋めようとしているのです。DVが発生しているカップルは共依存関係である事が多いです。いくらぶたれても別れられないというパターンです。

https://note.com/yuki1192/n/n615c7ca0be51?magazine_key=m83ac0d58f5d0
https://note.com/yuki1192/n/nd684c50cadf9?magazine_key=m83ac0d58f5d0

子供にとって親からもらう愛情とは、ちょっとしたキャンディーのようなものです。お金をあげる事でも過保護&過干渉する事でもありません。普段はあまり気づかないけど、とても大切で思い出すと心が温かくなる物です。

https://note.com/yuki1192/n/n6618e0c6819b?magazine_key=m83ac0d58f5d0

心の欠落が後からは決してピタリとは埋まらないように、あの時もらえなかったキャンディーをどこかから得ようとして、仕事人間になったり暴飲暴食したりホストクラブにはまったりするのだと思います。

https://note.com/yuki1192/n/n6618e0c6819b?magazine_key=m83ac0d58f5d0

何度も漫画やブログに書いている通り、私は日々妻ちゃんに疑似キャンディーをあげ、彼女のハートの欠落を埋めようとする日々です。彼女の本当に欲しいものは、小さい頃に母親からもらえなかったキャンディーです。もう小さい頃には戻れないので決してハートが埋まる事はありません。その作業は「育て直し」と呼ばれる事があります。機能不全家庭で育ち、子供時代を子供らしく過ごせなかった大人に対して、あの頃親にしてほしかった事を疑似的にしてあげる事です。私はその作業が結構好きで、そういう世話をする事に喜びを感じます。そういう意味では共依存的とも言えます。

また、これも漫画やブログで何度も描いている事ですが、私の家庭は比較的安定した家庭でした。それが理由でこの育て直しができているのは間違いありません。もし大きなハートの欠落を抱えている人であれば、「自分のハートを埋めて!埋めて!」が先に来て、他人のハートを埋めるどころではないからです。そもそもハートが何なのかわからないパターンも多いです。今回の漫画にも描いた、他者に愛情を与えられないというのはそういう事です。自分は子供の頃にキャンディーをもらえました。だから大人になった今、誰かに何かを埋めて欲しいとは思いません。多少は隙間がありますが、自分で何とかできる範囲ですし、その育て直し行為をする事で自分のハートも埋まる気もしています。だから日々妻ちゃんへのハート埋め作業ができるのです。私が彼女を見つけられたのは本当に運が良かったと思います。毒親育ちで苦しんで身動きが取れない人や、ODや自殺配信をしてしまう人、ホストに夢中になって売春するために新大久保の近くの公園に立っている女の子、みんなIF世界の妻ちゃんに思えます。もし世の中に戦争が無く、仕事やお金に惑わされることもなく、ハートの欠落が蔓延することがなければ、そういう悲しい人たちも現れなかったのでしょう。その一方、私がハートの欠落が少なく、それは私の親や家系がハート欠落の難を逃れる事ができたからですが、それでも結局私でこの家系が終了するのは、それだけ日本のハート欠落の流れは大きなものなんだなとも思います。逃れられないのです。

[おまけ]
私はよく「丸山ゴンザレスの裏社会ジャーニー」の音声だけを聴きながら漫画を描いています。先日は「いただき女子りりちゃん」という、パパ活詐欺で逮捕された女の子についての配信をしていました。詐欺は悪い事ですが、彼女自身も可哀そうな人で、IF世界の妻ちゃんに思えます。その可哀そうな人が非行に行ってしまうのであれば、罰を与えるだけじゃなくてどこかで大人が救わなくてはいけないという内容の配信でした。その中で「でも人が人を救えるのは、人生かけて1人が精一杯だよね~」という意味の発言がありました。その通りだと思います。私も私の人生をかけて、1人を救おうとしている最中ですし、これを複数人は無理だよな〜と実感するからです。なのでせめて、そこで学んだ事を活かして漫画にしています。

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