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新卒訪問看護師の日記📖

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2018年の4月から新卒で訪問看護師になりました💉 「病院での経験が5年以上ないと訪問看護は出来ない」と言われるこの業界。実践を通して感じるありのままを、日記感覚で書いていきます… もっと読む
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記事一覧

vol8.最期の一息まで隣に

vol8.最期の一息まで隣に

誤嚥性肺炎で入院していた利用者さんが退院してきた。何度も入退院を繰り返しており、全身状態は徐々に落ちており退院時に「もし次に肺炎で入院する時は、もう帰れないかもしれない」という説明をされて帰宅。

そうして帰宅して早くもその決断を迫られるときが来た。発熱し呼吸状態もあまりよくない。救急搬送するか?それとも自宅で療養を続けていくか?旦那さんの答えは『最期まで自宅で過ごしていきたい』と。

そして状態

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vol.7 何度も転ぶ独居おばあちゃんのお話し

vol.7 何度も転ぶ独居おばあちゃんのお話し

急な階段をあがった2階に、90代のおばあちゃんが一人で住んでいた。私でも少し息の上がるような段差。その場所は、以前愛人だった方が探してくれた思い入れのあるお家だった。

2階の階段を昇り降りし、買い物に出かけたり、病院にいったり、家のことも全部自分でやっていた。普段通り、受診に出かけたところ、病院内でワゴンを避けようとして転び圧迫骨折で入院した。

リハビリを頑張り、自宅に帰って来たものの、長

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vol6.大切な人を失うということ

vol6.大切な人を失うということ

「今日が最期かもしれない。」

先輩が訪問から事業所に帰ってきて一言発した。

誤嚥性肺炎で入退院を繰り返している利用者さん。去年の年末に退院し、自宅看取りの方針で関わっている。

年末からいつ亡くなってもおかしくないという見立てであったが、訪問看護が連日2回/日で介入し、良くなったり悪くなったりの波を繰り返しながら現在に至る。

今週から状態が急激に変化し、いつ亡くなってもおかしくない程に下降

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vol5.忘れられないこと

vol5.忘れられないこと

私の会社には日報というものがあります。
臆病な私はメモに残すものの、日報にあげられなかったものがたくさんあるのでここにあげてみます。今日のは4ヶ月前のメモ。

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今日は先週亡くなったご利用者さんのお兄さんの訪問に行ってきました。お部屋から借りていたベッドがなくなり綺麗に片付いていて、飾ってあったデイサービスでのステキな笑顔の写真は仏

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vol.4 今年のツイートまとめ

vol.4 今年のツイートまとめ

今年もあと少しで終わりますね。

noteの更新は全然できておらず、ツイッターで日々の感じたことを少し発信していたのでまとめてみました。

以上、今年の私のツイートまとめでした!

自分のツイッターみて一年振り返るのも面白かったので、ぜひやってみてください^^

今日はガキ使みて、たくさん笑って寝るぞ〜。

vol3.どうして新卒から訪問看護なのか?

vol3.どうして新卒から訪問看護なのか?

訪問看護は看護の応用とされ“病院での臨床経験が5年必要”と言われることが業界的に多い。新卒で訪問看護なんてありえない、とされている新卒訪問看護師だが、近年徐々に増えている。私もそれを志す1人。

どうして新卒から訪問看護なの?

もう100回近く聞かれてる気がする。その度に自分の想いを言語化する。
いろんな人に伝えていく中で、今の私の言葉で綴ってみた。言語化するのは難しい~。

①多様な側面か

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新卒訪看の日記 vol.2「変化と成長 」

新卒訪看の日記 vol.2「変化と成長 」

訪問看護師として働き始めて半年。
4月から関わっているご利用者さんとも半年の付き合いになる。最初は名前も覚えてもらえなくて、目も合わせてくれなかった方も、今ではあなたが来るのを楽しみにしてたのよ!と笑顔で話しをしてくれる。

上記の方は、病態的にはとても安定しており薬のセットと健康状態の観察のために週1回訪問している。関わり出して半年たつが、良くも悪くも変化のない利用者さんを見て私はモヤモヤした感

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新卒訪問看護師の日記 vol.1「私が言葉にするワケ」

新卒訪問看護師の日記 vol.1「私が言葉にするワケ」

春のふんわりとしたそよ風と、足早に訪れた夏の日差し。イヤホンからはYUIのsummer song。

大好きな春は一瞬で、まだ5月なのにこんな暑いと夏やばいな〜日焼け怖いな〜と、思いながら今日はるんるんとお出かけです。

3月に大学を卒業し、4月から江戸川区の訪問看護ステーションで働き始めて2ヶ月。あっという間で、振り返る気持ちの余裕も時間もなかったので移動中の電車に揺られながら、日記風に書いてき

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