自然農法×バケツで始める米づくり14。黒米の苗の田植え&中干しまでの成長記録
先日行った田植え体験教室により、手元のバケツ稲は9つに一気に増えました。
ここからしばらくは、成長を見守りながら記録をしていく段階です。
慣行の米づくりでは、田植え(苗の移植)から1ヶ月ほどで「中干し」の季節となります。
「中干し」は、一度、田んぼの水を抜くことで土と稲の手入れを行うことです。
水に浸された圃場は、酸素不足になり、メタン等の温室効果ガスを発生させてしまいます。
また、そのような温室効果ガスを生み出すだけではなく、様々なガスが稲の根にダメージを与えることもあります。
その際、水を一度抜き、田んぼの土にひび割れができるまで乾燥させ、土中に空気を呼び込むことで土中環境に変化が訪れます。
尤も、バケツ稲の場合は実際の圃場と条件が異なるため、あまり神経質になりすぎないように気楽に捉えてチャレンジしています。
さあ、バケツに植えられた苗たちはどのように成長していってくれるのでしょうか?
まずは、以前田植え体験をした放課後等デイサービス「そらいろチルドレン」の軒先のバケツ稲もチェックしてみましょう。
以前、全く同じアングルから撮った時は看板の字も読める程度の高さでしたが、既に文字を覆い隠そうとするくらいしっかりと伸びてきてくれていました!
これは嬉しい!子どもたちやスタッフの皆さんの日々の見守りのおかげです。
では、同じ日に植えた他の5つのバケツ+4つのバケツはどのようになっているでしょうか。
まず、何より右手4つの成長が著しいですね!
他方、左手5つの成長具合が気になります。ちょっと寄ってみてみましょう。
どうやら、子どもたちの植え方の癖で、少し斜めを向いて植えられていたものがあったりしたようです。
苗の植え込みの深さ等も、根の定着に影響が出ているのかもしれません。
この、「苗を手で植える」という行為も、自分にとってみれば当たり前ですが、初めて触れる子どもたちにとって見れば、「暗黙知化された技術」だったのかもしれません。
一農家として、大きな気づきが得られました。
他方、よく成長しているようにみられた残り4つのバケツの方はどうなっているでしょうか。
元はジュンク堂書店の農業書コーナーで購入した「古代米」ですが、こんなに立派に大きく育ってくれるとは思ってもみませんでした。
予想を超える生命力です。
これだけ太くたくましくなってくれると、秋の収穫も期待できそうです!
ただ、4つのうち左から二つ目のバケツが少し元気がありません。
どこか栄養不足なのかもしれません。注意して見守っていきたいところです。
そして、このタイミングで新たな苗がバケツに加わってくれることとなりました。
三色米として玄米から育てていた黒米の苗が、唯一この一房程度だけ成長を遂げてくれ、このタイミングでバケツに植えることとしました。
たまたまスペースが空いていた、体験教室でのバケツにお邪魔させてもらう形となります。
さあ、ここからさらに約2週間、どのように成長してくれるのか、楽しみです。
合計9つのバケツは、いずれも元気に育ってくれているようです!
ただ、2週間前に植えたはずの黒米の苗が…行方不明?
まさか、黒米の苗もまた根の活着が悪く、枯れてしまったのでしょうか…
少しショックですが、それでもぼちぼち「中干し」の時期です。
バケツの水を抜いていき、約1週間から10日程度、水無しで苗たちには頑張ってもらおうと思います。
こちら、比較的元気な様子のバケツたちからも、水を抜いていきます。
今年は空梅雨と呼ばれるくらい、雨が少ない気候です。
おまけに画面からも伝わるこの夏のような暑さ!
果たしてこの気候がどのように稲たちに影響するかは、蓋を開けてみなければわかりませんが…
ここから「中干し」期間に突入です!
私の育てている分のバケツ稲は「中干し」突入ですが、田植え教室でお世話になった放課後等デイサービス「そらいろチルドレン」の軒先のバケツ稲はもう少し様子見中のようです。
少しずつ茎も太くなり、しっかり根付いてきたようです!
サポート、コメント、リアクションその他様々な形の応援は、次の世代に豊かな生態系とコミュニティを遺す種々の活動に役立てていきたいと思います🌱