ゼロから始める伊賀の米づくり58:ドローン空撮で眺める稲刈りの風景
2024年9月の稲刈りは、先の台風10号の影響によって予定が後ろ倒しとなり、収穫のできない期間が続きました。
前回はその中でもやれることはやろうと、近年、除草剤にも耐性をつけてきている雑草の除草作業と雑草の品種の特定などを行い、記録にまとめました。
今回は、ようやく収穫を始めることができたため、秋晴れの田んぼの様子を記録として収めたものを時系列順に紹介していければと思います。
また、今回は父の友人が趣味のドローンで収穫時には動画や写真撮影を行なってくれたため、その一部もご紹介できればと思います。
まずは、収穫の日の朝。すっきりと晴れた青空と黄金色の稲穂のコントラストが際立っています。
稲刈り決行を決めたこの日、周囲の田んぼにはコンバインがやってこず、この一帯ではどうやら私たちが一番に刈り始めるようです。
田んぼの様子を確認すると、2〜3日前まで田植え時のように水が満たされていた田んぼからようやく水も抜けて、土が堅くなりつつありました。
続いて、地域の神社の前の田んぼの確認に向かいます。
こちらの田んぼは、取水口付近から侵入したらしい雑草が集中しており、手前側がまだらに緑色に染まっています。
果たして、収穫時にはこの雑草がどのように影響するのか……少し心配になりながらもいざ、コンバインに乗って収穫をスタートしました。
私自身もドローンを所持していましたが、父の友人のような高画質のカメラは持っておらず、その写真や動画を見せてもらった時には素直に感動しました。
こんなに鮮明に捉えてくれることもそうですが、長年見慣れた風景も、ドローンによる空中からの撮影ではこうも変わるのかと驚いたのです。
また、ドローンによる空撮は、人の目では確認できない田んぼの様子……野生動物が田んぼに侵入した獣道もくっきり映し出していました。
前々からこの獣道は気になっていたのですが、空撮してみるとその様子は一目瞭然。
真っ直ぐ伸びるものの他、いたずらに走り回ったようなグネグネした獣道もいくつか見えます。
これは、厄介ですね。
別アングルから見てみても、この獣道はくっきり見えます。
ご近所の人の証言によれば、この獣道はどうやら鹿のようです。
以前の記事で交通事故に遭った鹿の死骸が退かされている風景を見たこともありましたが、やはり山奥の方から夜間にこのような平地地帯へ出てきてはこうして時折足跡を残していっているようです。
さて、景色は変わって地域一帯へ。
コンバインに乗って収穫を続ける私を尻目にドローンは上空へ舞い上がり、付近の田んぼの撮影へ向かいました。
その様子が、以下の写真です。
一枚だけ綺麗に刈り込みの進んでいる田んぼがありますが、他の田んぼは綺麗な黄金色のまま、コンバインによる収穫作業が行われている形跡はありません。
平地が広がり、その遥向こうに盆地を取り囲む山並みが見えます。
さて、いよいよ我が家の収穫作業は終わりに近づいてきました。
今回の記事では収穫が徐々に進む田んぼの風景を中心にまとめているため、作業についてはまた別記事で扱えればと思います。
収穫の実施を決めた朝、黄金色に染まっていた田んぼは収穫を終えると以下のような姿になりました。
収穫途中から感じていましたが、やはり台風前後の雨の影響で水が残っており、時折収穫作業に影響が出てしまいました。
とはいえ、無事に終えることができて何よりでした。
神社前の田んぼは時間を置いて作業を行なっているため、先ほどの田んぼよりも水が引いており、一見すると水が残っている様子はよくわかりません。
ただ、収穫の最中は背の低い雑草がコンバインに絡み、こちらもなかなか苦労させられる状態になっていました。
後日、野焼きで雑草の種や根を焼き切ってしまう予定です。
収穫を終えた神社前の田んぼは、眺めているととてもスッキリした気持ちにさせてくれますね。
作業開始のタイミングと、すべての作業が落ち着いてからお参りに向かうのですが、地元の神様に見守ってもらえているような、そんな気持ちを感じることができます。
社叢が陽に照らされ、濃い陰が落ちていることからも、この日がとても良い天気であったことがよくわかりますね。
こうして時系列ごとに振り返ってみると、ものの数時間で景色がすっかり変わり、秋が深まっていく様子が伺えますね。
今回、スペシャルゲスト的にドローンによる撮影を行なってくれたKさんには本当に感謝したいです。ありがとうございました。
さて、次回はKさんによる撮影が行われる中、収穫作業中にどのような出来事が起こっていたのか?作業内容を中心にまとめていければと思います。
サポート、コメント、リアクションその他様々な形の応援は、次の世代に豊かな生態系とコミュニティを遺す種々の活動に役立てていきたいと思います🌱