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僕は読書のイメージを変えたい-読書が苦手な人へ伝えたい3つのこと-

始めに-日本の読書のイメージ

 こんにちは、Yukiです。突然ですが、皆さんは「読書」と聞くとどのように感じますか?僕は「読書」に対して、どこか堅いイメージが広まっているのではないかと感じています。一般的に「読書」とは、漫画や雑誌といった娯楽に特化した本を読むことではなく、知識の獲得といった頭を使うような本を読むことを「読書」と定義しているように感じます。僕は、これは読書の一側面しか表していないと思います。
ではなぜ、このようなイメージが暗黙のうちに定着しているのでしょうか?その答えは、学校教育にあると思います。小学校の時に朝読書の時間はありませんでしたか?そのときに半ば強制的に読書をさせられたのではないでしょうか。しかし、いざ読書をしようとしても、漫画や雑誌は禁止、図書室にある本を読め、などと先生に言われたのではないでしょうか。これが、日本の読書のイメージを形作る大きなきっかけだと僕は思います。先生方も、本を読むようになって欲しいのだと思います。しかしながら、強制されたあげくせっかく読もうとしても漫画や雑誌はだめと言われたら、読書が苦手になります。皮肉にも、生徒のためを思っての行動が、逆に読書から遠ざけています。
このような、読書のお堅いイメージを払拭し、読書を楽しんでもらいたいと考え、このエッセイを書くことにしました。

  

このエッセイの目標

 このエッセイの目的は、皆さんの本に対する苦手意識を、少しでも和らげるお手伝いをすることです。そのため、読書について僕がお伝えしたいことを3つ選んで書きました!このエッセイを通して、皆さんの読書に対するイメージが少しでも良い方向に変わったら、とても嬉しく思います。また、実際に本を読んでみようと思って頂くことができれば、嬉しい限りです。
 このエッセイを書くにあたって、苦手意識を持つ人たちの意見も大いに参考にさせて頂きました。この場を借りて、感謝申し上げます。ありがとうございました。敬意を表しまして、最後に掲載の許可を頂いたものについては載せさせて頂きました。


漫画や雑誌も立派な読書

 僕が伝えたいことの1つ目は、漫画や雑誌を読むことも立派な読書!ということです。言い換えれば、知識獲得のための本を読むことだけが、読書ということではありません。先ほども言ったとおり、そのような読書は一面しか表していません。本来読書とは、もっと広く自由なものです。漫画や雑誌など読んでいたら、意図せずともすでに立派な読書家です。


読書の目的は楽しむこと

 伝えたいことの2つ目は、読書は娯楽の仲間であり楽しむことが目的、ということです。読書をするために、特別な理由は必要ありません。楽しむというのは、立派な目的であり最も大切です。娯楽の仲間なのに読書だけが、意識の高い目標を持って接しなければならない、ということはありません。もちろん、何か知識を得るという目的もあります。僕も、その目的で読むこともあります。しかし、そういった目的は、あくまで楽しむためという目的の上に立っていると思います。繰り返しになりますが、読書のために特別なあるいは意識高い目的は必要ありません。大切なのは、読書という娯楽を楽しむことです。


本は無理に読む必要は無い

 僕は、本は無理に読む必要はない、ということもお伝えしたいです。いざ読書をしてみたけど、最後まで読めそうにないと思ったら、またはつまらないと感じたら、そこで読むのを止めてしまって良いと思います。なぜなら、先ほども言ったように、読書は娯楽です。つまり、皆さんが楽しめるかどうかが、一番重要です。なので、身構えることなく気軽に読書をして欲しいと思います。


終わりに

 このエッセイは、皆さんの読書のイメージを少しでも良い方向に変えることをゴールにしていました。読むことを通じて、皆さんの読書に対する苦手意識やイメージが変われば嬉しく思います。このエッセイをきっかけに、読書をするかどうかは皆さんの自由です。もちろん、始めてみようと思われた方がいればとても嬉しいです。しかし、始めなくても全然OKです。僕にできるのは、皆さんを読書という、広く大きな世界へと続く扉の前に案内することだけです。その扉を開くか否かは、皆さん次第です。
 また、このエッセイは僕なりの読書論です。すべての意見が正しいわけではありません。もしかしたら、納得できない箇所もあったかもしれません。が、それで良いと思います。ただ、僕だけの意見だけでは説得力に欠けると思いました。そのため、W.S.モームというイギリス人作家の言葉を最後に引用していますので、参考にしてみてください。
最後になりますが、読書とはとても広く自由なものです。そして本来読書とは、気軽に楽しめるものです。ぜひ皆さんなりの、自分本位で自由な本との接し方を見つけていただけると幸いです。

読んでいただきありがとうございました!


 W.S.モーム『読書案内-世界文学-』岩波文庫

P.36 「わたくしがまず第一に主張したいのは、読書は楽しくあるのがほんとうだ、ということである。もちろん、試験をうけるためとか、知識をうるためとかで、わたくしたちのだれもがよまねばならないが、そこからはなんらの楽しみもえられぬ書物がたくさんある。わたくしたちがこの種の書物をよむのは、もっぱら勉強のためであり、そのようなばあい、知識をうる必要が先に立つのであるから、退屈を感じないでよみ通すことができれば、まずまず上出来だと思わねばならない。」
→モームは、読書の目的は娯楽である、と言っています。また、退屈せずに読めたら上出来とも言っていますが、私はとても凄いことだと思います。

P.38 「ひとはだれでも、そのひとにとっては、自分自身が最良の批評家である。」
→世間の評価が高い本を読んで、つまらないと感じても恥じる必要はありません。また、義務感で読む必要はありません。大切なのは、自分にとって興味を引く本を読むということだ。というモームのアドバイスです。

P.39 「この文章をよんで、わたくしがおすすめする書物をよんでみたい気持ちになり、さてよみ出してみたところが、どうもおもしろくなくてよみつづけることができないというのであれば、どうか遠慮なくよむのをやめていただきたい。よんでも楽しくないならば、その書物はあなたに何の意味ももたないからである。(略)ひとは楽しみのためによまねばならない。」
→読書の目的は楽しむことであり、退屈であれば止めてかまわないと教えてくれています。

P.41 「だが、もし退屈な書物までよめというのであると、読書のための読書の習慣など、はたしてだれが身につけようとするであろうか。」
→退屈なことをしていることほど苦痛なことはありません。加えて強制されたら、読書を苦手になるのも無理はありません。

読書に対するイメージ
・気軽に好きな本を読むこと
・ほとんど字しかない本を読むこと
・字がある程度あり自分の学びになる本を読むこと
・自分の身になる本を読むこと
・単行本や文庫本など、文字の羅列を読むこと
・難しそうな本を読むこと

これらの意見は、エッセイを書く上で大変参考になりました。ありがとうございました。

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