クリスマスイヴ
こんばんは。
今年のクリスマスイブは日曜日ということで、教会でも通常の日曜日朝の礼拝が待降節第4主日がそのままクリスマス礼拝に。振り返ってみればクリスマス礼拝に出席するのがとても久しぶりで最後にいつ出たのか記憶にないくらいだ。少なくとも今の教会に来てからは初めてじゃないかという気すらする(今の教会に所属する様になって15年以上は経っている)。働き出した頃は仕事としてクリスマスがいわゆる繁忙期でお店のヘルプをしていたりということも多かったけど、ここ数年はそういったことも無くなった。単純にサボっていたのか、ワタシ…?笑
まぁそれ故か、とても新鮮な気持ちで礼拝堂に入ると、早速嬉しい出来事が。
11月にぶつかって転倒させてその衝撃で肩を複雑骨折させてしまった方が、その日以来初めて教会にいらっしゃっていたのだ。見つけた瞬間に「わっ!」と思って思わず駆け寄ってご本人とそのお怪我の日以来LINEでやりとりしていたお嬢さんにご挨拶を。表情からしてとてもお元気そうで、逆にこちらに余計な迷惑をかけたと気遣ってくださるばかりで申し訳ない。でも特別な日とは言え、教会に来れるようになったことが大きな第一歩であることは間違い無くて、本当に嬉しい。
礼拝が始まるので一旦切り上げ、別のところに座る。待降節第4主日はカレンダーがどうであれクリスマスに一番近い日曜日なので基本的にはクリスマス一色の礼拝で聖書朗読も讃美歌も基本的にはクリスマスにまつわるものが選ばれる。もちろん牧師先生のお説教(お寺で言うところのお坊さんの談話かな)もクリスマスに関すること。
今日はイエス・キリストが生まれることを事前に知ったのが東方の三博士と羊飼いだった訳だが、キリストが生まれたベツレヘムの空に一際輝く星を見た占星術の学者たちはともかくなぜ羊飼いが来たのか、というもの。当時かなり見下げられていた仕事である羊飼いたちに真っ先に天使が「救い主が生まれるよ!」と伝えにきた理由は何か、というわけだ。
かなりかいつまんでまとめると、羊一頭一頭の名前を覚えていつもそれぞれを見守りケアしている羊飼いは、神様が人にしてくれていることと同じことをしている実はキリスト教としてはとても象徴的かつ重要な役割であるということ。その証拠にペリシテ軍が巨人ゴリアテを以ってイスラエルを攻めてきた時に立ち向かった若い青年ダビデも羊飼い(羊飼いとしてよく使っていた石と投石器だけでゴリアテを打ち倒し、その後王に仕え、その人気で疎まれ、離れるも結果その後イスラエルの王になる)だしアダムとイヴの次男アベルや海を割ったことで有名なモーセも羊飼いだ。「身分が低いものこそ神の国に近い」という話にも近いエピソードであり、そこから神様が我々に日々見守ってくれていることを忘れてはならないし、明日クリスマスはその神様のひとり子のイエス・キリストがこの世にお生まれになった日だよ、という訳だ。
思えば、11月に大怪我をさせた時には『なぜ係の仕事をしている時にこんな人を傷つけ迷惑を掛けるようなことが起こるのか』と思ったけれど、結果的にはそれだけではなかった。お怪我をさせてしまった女性とは以前の挨拶だけの関係からより多く話すことになったし、お怪我をさせた際に病院を案内してくださった90歳を超えた元お医者さんは実は祖父母と大の仲良しで彼に関するいろんなお話を聞かせてもらうことができた。その他救急車が来るまでサポートしてくださった看護をされている方はじめ多くの人たちともより深くコミュニケーションを取って、より知ることが出来たのだ。これは何もなかったら起こり得なかっただろう。
そしてクリスチャンとしては、これも神のご計画の1つだな、と思うのだ。
色んな意味でとても満たされた礼拝で、その後帰り際に今年お世話になった牧師先生はじめ委員会のメンバー、そして祖父母と懇意にしてくださっていた皆様にもご挨拶をして教会を出る。寒い中とはいえ、街中はかなりの人手で賑やかだ。
クリスチャンでもなければイエス・キリストの存在すら知らない人すらも多くいるんだろうけど、人々が1つの年を締める前にちょっとでも気持ちが上向く、そのきっかけになるイベントであるならクリスマスはそれだけでも価値はあるのだ。そして、その中から少しでも興味を持ったり、今がしんどい人がいたら怖がらず教会の扉をくぐってくれればいい(お寺と一緒で門戸は誰にでも開かれているので)。
*ちなみに今日はあくまでイヴなので、イエス・キリストの誕生日は明日です笑
多くの教会は明日もクリスマスの礼拝をやっているのでご興味があれば近くの教会を覗いたり検索してみてください。
僕は幸せになると決めた。
今日もきっといい日になる。
一歩一歩、着実に歩もう。
皆様も、メリークリスマス。
明日かも良い一週間を。
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