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コーヒー26:コーヒーマリアージュ

おはようございます。
今日も朝の気温はさほど変わらないけど、昨日より暖かい。日中の気温もちょっと上がるみたいだから春らしさに期待したい。

世界中のいろんな形で飲まれているコーヒーのスタイルを見てきたけれど、僕たちが日頃飲むコーヒーのスタイルはある程度限られている。そんな中で、少なくともどういったコーヒーがどういったものと一緒に飲むとよりおいしく味わえるのか。フランス料理とのマッチングの良さを表現するワインよろしく、コーヒーマリアージュなるコンセプトでまとめられているページが、缶コーヒーを初めて販売したUCCのウェブサイトにあったので一緒に見ていきたい。

マリアージュ(mariage)

マリアージュ(mariage)は「結婚」を意味するフランス語で、英語のマリッジ(marriage)と同じ。2人が1つになることから転じて、複数のものが調和して相乗効果を生む現象もしくはその組み合わせのことを指して使われている。単体で個々にあるよりも一緒にすることでより高まる、という点でしっくりくる比喩表現だ。

基本は互いの共通点を見つけること

コーヒーにどんなフードが合うのか考えるときの基本は、コーヒーと食べ物の共通点を見つけ出すこと。それぞれ似ている味や風味のものを合わせることで、マリアージュさせやすくなる。つまり、軽い味わい同士のクラッカーとライトなコーヒーは、共通した「軽い味わい」がお互いの長所を消し合わず、隠れた持ち味を引き出すので相性がよく感じられます。また、濃厚な味わい同士のダークチョコレートとストロングコーヒーは、ダークチョコレートの濃厚な甘苦さはコーヒーのコクや苦味と同調し、お互いの強い特徴の中に隠されていた第2、第3の風味を引き出してくれる、という訳だ。
一方で、対照的な味同士では、それぞれの特徴を消し合ってしまう。結局強い風味に弱い方が負けてしまって味がぼやけてしまうのだ。

この原則を踏まえて、具体的に僕らが日常的に飲むコーヒーに合わせると合うものを見ていこう。

ドリップコーヒー
トーストやバゲット、ベーグルなど小麦の味をそのまま味わうパンやフルーツケーキやゼリー、ヨーグルトなど味な繊細なものが、ストレートコーヒーでは共に味わうことができる。

ブレンドコーヒーやカフェ・オレ
ミルクが加わりコーヒーに味わいが増す場合には、デニッシュやサンドイッチなどのパンや砂糖で味付けがされた焼き菓子や同じく乳製品が入ったチーズケーキが合う。カフェ・オレにバターがたっぷり練り込まれたクロワッサンなんて王道中の王道、確かに納得。

カプチーノ/カフェ・ラテ
エスプレッソを濃厚な牛乳で割ってコーヒーの強さが増したこれらに合うのは、味付けがしっかりされた惣菜パンやカステラ、マフィン、そしてクリームがたっぷり入ったシュークリームやミルフィーユなどとバランスが取れる。

エスプレッソ/カフェ・モカ
ガツンとコーヒー感があるこれらには、菓子パンやピザといったオイルが多いものをさっぱりさせてくれたり、カカオの風味がしっかりついた濃厚なチョコレート系や少し意外だけどあんパンなども含め和菓子が合う。そもそも、和菓子が苦い抹茶と美味しくいただくために作られたことを考えれば、同じストロング系にマッチ、いやマリアージュするのも納得。

応用編を見てみよう。

【マリアージュ❶】互いを補うものを合わせる

酸味の強いコーヒーに甘さや苦さを加えるなど、「ボディ感を補う」組み合わせは味に奥行きを与える。
例えば、「深めに焙煎したモカ」と「桜餅」の組み合わせは、モカを深めに焙煎することで、独特なスパイシーさがモカならではの甘苦さに繋がり、サクラの葉っぱの塩漬けの風味と非常に良く合う。とはいえ、この組み合わせを試そうと思ったこともないしピンときてもいないので、僕にとってレベルが高いと言わざるを得ない。

【マリアージュ❷】人間の条件反射・錯覚を利用する

「強い渋みを感じた後は甘みを数倍に感じてしまう」「少量の塩分は甘いと認識してしまう」等々の反射・錯覚を利用したペアリングの方法もある。要はスイカに塩の理論だが、これはリンツのチョコレートにも塩が入っていて反対の味わいを加えることで本来味の際立たせるアレだ。
例えば、「中炒りのキリマンジァロ」に「オレンジの輪切りが乗ったパウンドケーキ」を組み合わせると、オレンジの皮の渋みがコーヒーに潜んだやわらかい甘味を引きだしてくれる、といった具合。
コーヒー単体で飲む時は砂糖や蜂蜜で甘くして飲むけど、何かスイーツをお供に飲む時はそのままいただくなど、日常的にやっていることが甘々にならなくていい、ということ以上にどちらも引き立たせる飲み方という意味で合っているようだ。


*上記の情報は以下のリンクからまとめています。

味の強さを合わせることと味の方向性を逆にすることがコーヒーマリアージュのポイントということがよくわかった。ただ、紹介した位なので否定するつもりは全くないけれど、みんながみんなこれでBestで美味しいと思うとも限らない。結局飲み慣れた味が自分にとっては一番美味しくて、それに季節のものを合わせて食べることでその違いを楽しめる、ということだってある訳で。
これはあくまで一般論と思ってもらえば良くて、読んで興味を持ってもらえたら、早速今日のコーヒータイムに試してみたらいい気分転換になるかもしれない。


僕は幸せになると決めた。
今日もきっといい日になる。
一歩一歩、着実に歩もう。


皆様も、良い一日を。


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