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Paris Olympic観戦記⑦

おはようございます。

今日も朝から照りつける朝日が強く暑くなりそう。8月上旬、まさに夏真っ盛りといった感じ。

フェンシング男子フルーレ団体、悲願の金

連日メダルラッシュとなっていたフェンシングの競技最終日に、さらにメダルを、しかも金メダルを加えた日本。
フルーレは2008年の北京オリンピックで太田雄貴さんによるフルーレ個人種目の銀メダル獲得によって、一気に日本にフェンシング競技が普及したきっかけとなった種目。2012年のロンドンで、太田さんをはじめ千田健太さん、三宅諒さん、淡路卓さんがフルーレ団体銀メダルを獲得して以来、メダルから遠ざかっていた。3大会ぶりとなるメダル獲得をかけた決勝に、敷根崇裕さん、飯村一輝さん、リザーブの永野雄大さんが挑み(松山恭助さんが控え)、イタリアと相見えた。結果は序盤リードするも、中盤はイタリアを追う展開となりながらも終盤に逆転、終わってみれば45対36で完勝という形になった。

結果として、日本フェンシング代表は、パリ大会で過去最高となる合計5つのメダル獲得という快挙を成し遂げた。

金2:男子エペ個人、男子フルーレ団体
銀1:男子エペ団体
銅2:女子フルーレ団体、女子サーブル団体

このメダル数5個というのはフランスの7個(金1、銀4、銅2)に次ぐ、イタリア(金1、銀3、銅1)と並ぶ結果となっていて、金メダルに比重を置くランキングだと日本が1位という結果になっている。
他に金メダルを2つ獲得したのは意外といったら失礼だがアメリカと、韓国・香港とアジア勢。実はアジア勢との相性が良いのかもしれない。

国技を巡る戦い

今回フェンシングが絶好調だった裏で日本の国技柔道が苦戦した、とされている。もちろん日本選手は実力があり常にメダル候補だからこそ綿密に分析され対策が練られていたことも背景にあるだろう。一方で今回は競技者数が実は多く、『開催国のフランスが特に日本に立ちはだかる』という構図で表現されることが多い。
しかし、メダル獲得数を見るとフェンシングのようなことは起こっていないのだ。確かにメダル数においてはフランスが10個なのに対して日本が8個と若干ビハインドとなっているものの、内容で見てみるとフランスの金2、銀2、銅6に対して日本は金3、銀2、銅3と、上でも見た金メダル数で見るメダルランキングでは1位を死守している。金メダルを複数勝ち取ったのはアゼルバイジャンを加えた3カ国のみで、各国の力が均衡している中で日本とフランスが抜け出た形になっている。ただ、競技者が多く人気がある柔道をパリ開催に合わせて強化した上で、地元開催でのアドバンテージを最大限に活かした結果と思えば、この結果は納得できるものではないだろうか。
フランスのJudoにフォーカスしすぎるよりも、日本選手に対する包囲網の中でも勝ち切れる対策、日本柔道としての強化をしていくことが次の大会に繋がるんじゃないだろうか。

自国の国技が他の国の人々にも愛されて人気のスポーツになっていくなんて、こんなに嬉しいことはない。
互いの国技を、互いの国の指導者を招いて強化することで、競技としてのレベルが上がる上に、互いの文化への理解が深まる。理想的なスポーツを通した異文化交流を変に穿った形で捉えてしまうことはもったいない。

今後もオリンピックという4年に1度のチャンスに、様々な文化を学ぶ機会として楽しみたい。


上記の情報は以下のリンクを参考にしています。

https://olympics.com/ja/news/differences-disciplines-fencing-foil-epee-sabre

https://olympics.com/ja/paris-2024/sports/judo

引き続き日本代表の活躍とフェアプレーと感動に満ちた後半になります様に。


僕は幸せになると決めた。
今日もきっといい日になる。
一歩一歩、着実に歩もう。

皆様も、良い一日を。


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