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客席って、意外と見えてるらしい。役者から。

写真はさいたま芸術劇場

よくよく考えたら、ここからの風景を見れる人間というのは限られているのだなと思った。スタッフは下見などで舞台の見学に行くし、楽屋からの裏導線なども確認しているから舞台上からの風景というのは見るけれどまあ特に業務モードだから淡々としてるし(演出が「張り出したいなーとかいってると」これ最前列どこまで入れられるかなーもしかしたら張り出しマックスまでやるの???客席数見切れとかどうしよって考えてる)きっとここにお客さんが入ったときの風景って役者しか見れない特別なものなんだろうな、と思う。

よくよく思い出したら結構色々見えていた

おそらく小中高と全く舞台や壇上に立ったことがない、そうでなくても発表などで前に立ったことのない人というのはなかなかいないと思うのだけれど、蛍光灯の明かりでさほど大きくもない50人程度の教室でも意外と全員が何やっているかは見えるもので「最前列は死角」とタカをくくってる連中に言いたいが「なにをやってるかは確定できなくても不穏な動きは関知できる」というのは絶対的にある。壇上甘く見るなよ!

制作がひっそりやってること

そんな意外と丸見えな客席を埋めるのが仕事。で、その手段は2パターン、自由席もしくは指定席。さて、どっちが埋めやすいでしょうか。

席を埋めやすくするという意味の場合は指定席。「入れたいところに入れる」という意味でコントロールもできるし、チケット確保の波を前倒しさせる意味でも圧倒的にそう。
なので指定席で指定席券が発券されてない当日支払いのお客さんには「埋めたい席から渡す」ってことしてます。まあ大体当日券とかでやたらいい席でたりするのは「ここ空席やったら他のお客様に申し訳立たない!!!」ってところ。関係者チケットの戻りとか。マジで公式リセールとかは団体ベースで導入すべきだと思う。半券確認してて「え、なんでここの席の半券ないの??きてない??」ってなると吐きそう辛い。あと舞台面からの客席の見え方は大体把握してるので埋めるべきところがあるのだよ!!!

自由席なのに自由席じゃない問題

個人的には当日スタッフとしてしか入ってない自由席の客席で「最前列が埋まってなくてテンション下がった」とかいう言いがかりを団体の主宰に休憩時間にいきなりつけられたことに恨んでますからね。そんなの知らんがな、自由席でしょ????これほんとおかしいと思う。「先着順」だからギリギリに来ることによって優位性はもちろんない。そんなの当たり前。それは、いい。
けどさ、「前から詰めてお座りください」って違くない?なんで開始位置そっちが指定すんの?最初から指定席にしてくれたらその方がずっと整合性取れてる。というか、どこに座って欲しいとかそっちの都合ですよね???
座っちゃいけない席あるのはわかるよ?招待席とかね?遅れ席とかね?なんで頭から誘導??
ってなる。

どっちもどっちの都合があるけどさ、都合の押し付け合いはよくない。
だってそんなの知ったこっちゃないわ。お互いにね。
座って見てるんだから、気持ちよく見たいわ。

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