見出し画像

書評 | 人はみんな妄想族。「反応しない練習」感想&解説

「反応しない練習 ~あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」~」著:草薙龍瞬 。


内容を手書きでノートにまとめてからnoteを書こうと思ったけど、読み終わって疲れ切ってしまったので、感想をざっと書き出すことにする。
内容解説は、箇条書きの雑なものになってしまうことをご了承ください。

ところで「ノートにまとめてからnoteを書く」って、音で聴くとややこしいね。ノート(=紙のノート)、note(=今読んでくださっている、これ)、のこと。笑

感想の前に…
いや、めちゃめちゃ長かった。この本。
自己啓発本あまり読まないから分からないけど、すごく長くて疲れた。

疲れた理由には、単に文字数の多さや本の長さというより、同じことを何回も繰り返し言ってくる内容が影響している気がする。
これも自己啓発本あるあるなのかな?

ギュッとまとめててくれれば、1/3くらい削れそうなのにな。と思ってしまった。
削ったら本にならないから、膨らましているんだろうけど。


では、感想に入っていく。

良かったところは、仏教のイメージが変わったところ。
何か一つを信じて、集団で修行するといった「宗教」的なイメージと、本来のブッダが説いた教えは違うんだなと分かった。
けっこう理屈で説明してくれるので、普段の生活で思い当たることも多いし納得しやすい。

微妙だなと思ったところは、先ほど言った長ったらしいことともう一つ。
【反応しない】ための実践的な方法で、度々「目を閉じて~」と、瞑想に近いレッスンが始まるところ。ここはやっぱり宗教っぽいというか...言いたいことは分かるんだけど、果たしてそれで本当に上手くいくか?と思ってしまう。
それよりも、理屈や言葉で説明してくれている箇所の方が私にはしっくりきた。


とりあえず、1回読んで把握できたことと、読みながらKindleのハイライトつけといたところをまとめておく。

【苦しみの原因は「心の反応」】

・悩みやイライラは「ムダな心の反応」である。反応する前に「悩みがある」と理解(自覚)する。

・反応を作り出す真の理由は、欲求である。人間の心は求め続けるもの。そして、いつまでも満たされず渇きつづけるものだ。
→この前提もまた「そういうものだ」と理解する。「そういうものだ」という肯定によって、焦りや不安は治まる。

・ムダな反応をしてしまいそうになったら、「心の状態を見る」といい。
心の状態を見る方法は→
①緊張やイライラなど、自分の心情を客観的に見て、言語化する。②目を閉じて、自分の体の感覚に集中する。③心情を「貪欲」「怒り」「妄想」に分類する。

【あらゆる判断は「妄想」である】

・人はつい「妄想」してしまう。「妄想」を「妄想」だときちんと認識して、リセットする。
→目を閉じて浮かぶ想像や、過去の嫌な出来事…それらは、目を開けたときには存在しない。妄想と現実の区別をハッキリ意識する。

・主観抜きの「正しい理解」をすれば、苦しみを超えることができる。
→反応のない、ただ見つめているという状態。

・ムダに判断しない。
→判断とは、決めつけや失望、尻込みや他人の人物評など。ムダな判断が悩みを作り出している。

・判断してしまう理由は「わかった気になれる」という承認欲を満たせる快楽があるから。
→判断は執着の1種である。判断は頭の中で作り出した「妄想」であり、執着しているからそこに「ある」ように感じてしまう。

・自分のことも判断しない。「自分が正しい」と思わない。
→「どう考えても自分が正しい」は主観でしかない。真実であり、有益であることを大事にしよう。

・判断しないようになる方法は
①「判断した」と気づく。②「自分は自分」と考える。判断好きな人に同調しない。③素直になる。

・「自信」という判断をやめて「今できること」に集中する。
→自信を持てることがあるとすれば、それは見通しがついたとき。体験→成果→周囲が認める→「行動」対「成果」の見通しがつく。

………ここまででまだ本書の半分いかないくらい。
まとめるのも疲れた。笑


要するにこの本で伝えたいことは
「自分の欲求や妄想を自覚する」
「心の状態や、悩みの原因を客観的に観察する」

がメインだと思う。

他にも色々と取り上げていることはあるけど、この2つは何度も出てきた。
「反応しない」とは、そういうことらしい。

たしかに、過去の出来事を不意に思い出して「あの時ああしていれば...」と考えて苦しくなるのはまさに「妄想」だ。
私は良い妄想も悪い妄想も含め、とにかく「妄想族」なので、これはよ~く分かる。

妄想の世界にどっぷり浸かってしまう前に「妄想してるよ!」と気付いて、ストップをかけるようにしていきたい。


ただ、この本でちょっとまだ飲み込みきれてないところがある。
それは、最後の最後で「自分が納得できる生き方をしよう」といった話になるところ。
この「納得」というのは主観であって、自分がよしと思えればそれで良いのだそう。
でも「判断」のくだりで、「自分は正しいと思うな」的な話が出てきている。納得することと、自分が正しいと判断することは違うのだろうけど...(自分が正しいと判断するのは「慢」らしい。)

このあたりがまだピンと来ていないので、気力があるときにノートにまとめつつ噛み砕いていきたいと思う。


今回は書評と言えるほどの内容になってないかも。う~ん...。
もう少し自分が理解できたら、追記したいと思っている。

ちょっと批判っぽい内容も書いてしまったので言っておくと、総合的には良い本だったなと思っている。
他人の感情やノイズが気になったり、自分の心にある棘やザラつきをなくしたいという人にオススメしたいかな。

それでは。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?