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思い出日記

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#振り返り

必要なもの以外、なにも欲しくなかった。なにもかも捨てていたあのころ。

必要なもの以外、なにも欲しくなかった。なにもかも捨てていたあのころ。

なんでも切り捨ててきた。
物も、 気持ちも、人間関係も。
潔く、0か100かに。

*

あれはいつのことだったのだろう。高校に入ってしばらく経った日。
14歳のときはじめて手にした携帯に、たくさん集めた連絡先。もう連絡をとることなんてない。つながる手段をもっている必要なんてない。

そうおもって、ほんの数名の連絡先だけ残して、電話帳をクリアした。

あれはいつのことだったのだろう。働きはじめてし

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消したい過去も消さないことでいつか意味が生まれる

消したい過去も消さないことでいつか意味が生まれる

言葉にしてみることは大事だ。輪郭がないものだからこそ。

はっきりとした形がないものだからこそ、何度も何度も言葉にし形にして残すことで、それらが重なる部分はだんだんと色濃くなっていく。

*

最近、以前書いて非公開にしたnoteをちょこちょこ見返している。

なんだか誰に向けて書いているのか分からなくて、何について書いているのか分からなくて、わざわざ人に読んでもらうほどのものでもない気がして、非

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変人として生きる気楽さ

変人として生きる気楽さ

人とおなじじゃないわたしは、普通には生きられなかった。普通には生きられないわたしは、さらに人とは違う自分になった。そういう人は、下手に馴染もうとするより、自分は変人だ、と腹を括ってしまえば自由に楽に生きられたりする。そんなわたしの、昔のはなし。

お茶と先生と言葉あそび私は変人であり、真面目でもあった。物心ついたころから。

一番古い真面目エピソードは、幼稚園の年長さんの頃。

お昼ごはんの時間は

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