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「ごはんをつくる前に読む本」ができるまで

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2019年5月の記事一覧

『ごはんをつくる前に読む本』ができました

『ごはんをつくる前に読む本』ができました

おととい、無事に校了しました。いよいよあとは、製本された実物が手元に届くのを待つだけになりました。ほっとしたような、不安倍増のような。

帯にも掲載されましたが、寄稿文の中に、めんどくさがりの野上さん、と平井さんが書いてくれています。これは本当にそうなんです。以前仕事で、私がなぜお弁当が好きなのか、という話を一緒にした時に、お弁当があることでいかに私が「めんどくさい」と思っていることから全力ダッシ

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『ごはんをつくる前に読む本』ができるまで⑩

『ごはんをつくる前に読む本』ができるまで⑩

ゲラを人に読んでもらうほぼ内容ができて、あとはまえがきとあとがきを残すのみ。というときに、発売日が1ヶ月のびました。さて、どうしたものだろう。せっかく時間ができたのならば、なにかこれまでやったことのないことをやってみたいけれど、なにをしたらいいんだろう。

と思っていたら、夫が「誰かにゲラを読んでもらって、感想もらえばいいじゃない」と言ってくれました。
なるほど。
これまで本を出す前に編集者と家族

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『ごはんをつくる前に読む本』ができるまで⑨

『ごはんをつくる前に読む本』ができるまで⑨

表紙デザインに悩み、SNSの声で決める本文はほぼ固まり、タイトルも決まり、表紙のデザインがいよいよ最後にやってきました。デザイナーのけいこちゃんがいくつかラフスケッチで案を出してくれた中、方向性は2つに絞られました。A案はこれ。

軽やかな雰囲気があって、すごく楽しそうです。そしてB案がこれ。

どっちがいいのか、Nさんとけいこちゃんとも悩み、またいろいろと意見を交し、そして最終的には「料理をする

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『ごはんをつくる前に読む本』ができるまで⑧

『ごはんをつくる前に読む本』ができるまで⑧

タイトルが決まるまで「ごはんをつくる=食べる自由が手に入る発想と具現(仮)」という仮タイトルをつけてずっとつくってきたわけですが、いよいよタイトルを決めるときがやってきました。これが決まらないと、当たり前ですが表紙のデザインが決まらず、デザイナーのけいこちゃんがすごく困るわけです。
版元の編集のNさんと二人で、ああでもないこうでもない、と2ヶ月ぐらい頭を悩ませました。(いつもながら私のアイディア出

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『ごはんをつくる前に読む本』ができるまで⑦

『ごはんをつくる前に読む本』ができるまで⑦

撮影は楽しい、器を見る喜び通常のレシピ本と違い、料理写真がメインではないことと、表紙の撮りおろしもないので、2日でいけるだろう!というわけで、いつものスタジオでいつものメンバーで撮影が始まりました。
今回お願いしたカメラマンとスタイリストのお二人は、これまで何冊もご一緒していて、私の好みもよく知ってくださっていて、阿吽の呼吸で進められる信頼と安心感があります。

基本的に編集や執筆は、すごく孤

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『ごはんをつくる前に読む本』ができるまで⑥

『ごはんをつくる前に読む本』ができるまで⑥

第5章(最終章)の話最終章にたどりつきました。
実際にこの本の原稿を書く順番でいうと、実はこの章は最後から2番目に書いた章です。まずは第3章から書き始め、第2章→第4章→第5章→第1章というように書き進めました。

第5章では、自分で作れる料理から、どう他の料理に派生させていくかを具体例とともにまとめました。いわゆるレパートリーを広げる、ということの実例です。
料理を、原型と典型と類型、という捉え

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『ごはんをつくる前に読む本』ができるまで④

『ごはんをつくる前に読む本』ができるまで④

第4章は「調理の話」いよいよ、第4章では「調理する」ことに触れていきます。ここまで1つ1つ積み上げてきたのに、ここで一気にはい作りますよ、となってしまうと、それはレシピ本と変わりなくなってしまうので、慌てずにまとめよう、と自分に言い聞かせ、さまざまメモをしてワードを書き出し、調理の動きを改めて順を追って整理しました。

伝えたいことの1つは、「包丁を持つ前にしておくと結果的に調理が早くなる」ための

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