『ごはんをつくる前に読む本』ができるまで⑥
第5章(最終章)の話
最終章にたどりつきました。
実際にこの本の原稿を書く順番でいうと、実はこの章は最後から2番目に書いた章です。まずは第3章から書き始め、第2章→第4章→第5章→第1章というように書き進めました。
第5章では、自分で作れる料理から、どう他の料理に派生させていくかを具体例とともにまとめました。いわゆるレパートリーを広げる、ということの実例です。
料理を、原型と典型と類型、という捉え方をおもしろがってもらえたら最高です。そう捉えてみると材料の足し引きがすごく気軽にできる、ということを読んでくださる方に伝えられたらいいなと思っています。
そして、この章を読み終えた時に、食べ物(食材)さえあれば、まあなんか大丈夫、どこでも生きていけそうだな、という気持ちになってもらえたら、めちゃくちゃうれしいです。その気持ちを伝えたくて、この本を書いたので、そう思ってもらえたら、本当にめちゃくちゃうれしいです。
と、なんとか全ての章を書き終えて、一度デザイナーのけいこちゃんにすべてのデータを流し込んでもらい、最初から読み返してみました。すると、どうも自分が台割(ページの構成)をまとめたにも関わらず、ところどころで突飛な展開が起きていることに気がつきました。うーん、困った。
何度か読み返して、第2章と第4章、そして第5章のところどころを入れ替えることに決め、そしてこの章立てに落ち着いたというわけです。
原稿と一緒に必要なのが、本の中に必要な写真です。ここは同時進行になることも少なくないです。この作業が、一番賑やかで、孤独さとも無縁のひとときです。カメラマンさんやスタイリストさんとも一緒に、楽しい時間がここにあります。さて、今度は撮影がはじまります。
『ごはんをつくる前に読む本 −三日坊主をくりかえせば自由に生きられる』
https://www.amazon.co.jp/dp/477302643X
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?