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この記事はヨーガ・呼吸法の師である、高橋玄朴先生が講師を務められる筑波大学『みんなのヨーガ』メールマガジン5月号にも掲載させて戴いたものです。
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早産で産まれ脳性麻痺をもつ息子もこの春、
支援学校の4年生となりました。

グングンと大きくなり立つと頭のてっぺんが私の顎下あたりまでとなり、2000g程で生まれたあの小さな子が…と驚かされます。
とは言え、身体能力・知的能力の成長・発達は健常のお子さまよりもずっとずっとゆっくりとしたものです。

でも、息子なりの小さな『出来た!』に日々感動と驚きを与えてもらっています。

 例えば、『今日は暑いね~』との私の言葉に、最近できるようになったジェスチャー、
手をパタパタと仰ぐように振り“暑い”を表現するのです。

これは、私が教えたのではなく、就学前に通っていた療育施設での個別学習で先生が『暑い』『寒い』『大きい』『小さい』などというような絵カードを息子に見せながらジェスチャーで表現するという指導を繰り返しやってくださっていたからだと思います。

当時、廊下から学習の様子を覗きながら、ただ先生のやることを見ているだけの息子の姿に、私は、正直諦めにも似た気持ちも抱いていました。

しかし、何年も経ってからふとした日常の中にその“コツコツとした積み重ね”が花開くときがあるのです!

大人であっても、なかなか成果が感じられない努力に対し、
『これは意味があるのだろうか』
『本当に出来るようになるのだろうか』
などと思うことってあるのではないでしょうか?

『〇〇やったら−3㎏』のように、早くわかりやすく成果が出ればモチベーションもあがるのですが…(笑)

すぐの結果ばかりを求めず、『いつか花開く』と信じて、見守りサポートすること。
これこそが、自分自身においても、子育てにおいても、花開いたときの深い喜びにつながることを、息子の成長から教えてもらっています。





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