右傾化、民族主義、第2次大戦と今

 Jが日本についての批判を伝えてきた。

 正確なきっかけは、わからない。こちらのコロナ関係の記事から話が始まったが、オリンピックを思い出す、という話になった。

 続いてなぜか、この大学のディスカッション・テーマが気になったようだ。個人的には、どこからこんな情報を引っ張り出してくるのか理解できないが、とにかく見つけてきたらしい。

 このディスカッション・テーマの文章には、第2次大戦の際の世界の経済状況と、日本の「民族主義」について記載がある。
※ただし、アメリカから見た情報なので、若干、アメリカ寄りになっている部分がある。Jはドイツ人であって、アメリカ人ではない。日本語は世界でほとんど読まれないが、英米語を読みこなす人は世界に大勢いる。日本人も世界に向けた発信をしないと、情報の面で、不利になる。

 この記事の興味深い点は、経済的背景のところで、アメリカとイギリスによる経済制裁(石油・ゴムの輸出停止)について触れている点。もちろん、パールハーバーはアメリカ視点で書かれている。
※先日も提示したこちらの書籍には、この経済制裁の背景についての言及もある。


 コロナが広がっている、というのは一つの見方であるし、この点をJが気に入らないのは、彼が現在、こちらにいるので、理解できる。
 また、この前の選挙で、英米が明らかに「日本が右傾化している」という記事を提示していた点も、Jの言うところのRacistという部分と関連がある。

 ドイツはドイツで、もちろんいろいろと批判を受けていたが、Jは自国について言及していない。おそらく彼が言いたいのは、「今の日本の状況」が良くない、日本政府が信頼できない、ということだと思われる。


 憲法を書き換えたり、軍事強化したりする必要性については、近隣諸国の情勢があるので、仕方ないとして。
 それを他国がどう見るか、という点に関して、日本はもう少し警戒したほうがいいかもしれない。

「G7で一国だけ路線を離れて勝手なことしてるよ」と言われた。
 事実がどうであるか、という点よりも、「そういう目で見られているかもしれない」ということは、認識しておいたほうがいいだろう。

 意図・目的を疑われない発信を行うこと。
 過去の失敗を直視し、反省する態度をきちんと示すこと。
※これは約束を守らなかったことについて。

 


 

 


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