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フィードバックは受け手のスキルも重要!?受け取ることを邪魔する3つのトリガーとは?①

皆さんは、フィードバックを受け止めることは得意ですか?苦手ですか?

耳の痛いフィードバックは成長に必要ですが、ちょっと「うっ….」となる時もありますよね。

そういうことを考えると、フィードバックってする側だけではなく受ける側にもスキルが必要なのではないか?と色々調べていると、する側だけではなく受ける側のスキルも必要だという内容が書かれた書籍を見つけたので、今回はそちらをまとめたいと思います。

このnoteは、フィードバックの研究をしていて、一緒に会社を経営している文ちゃんの翻訳を参考にさせていただいています。

書籍名:Stone, D., & Heen, S. (2015). Thanks for the feedback: The scienceand art of receiving feedback well. Penguin.


そもそもフィードバックとは?

フィードバックの定義は色々ありますがここではHattieの定義を紹介します。

「自分のパフォーマンスや理解に関して、エージェント(教師、仲間、本、親、自己、経験など)から提供される情報」(Hattie, J., & Timperley, H. ,2007)

他にも、フィードバックとは、「あなた自身に関する情報を得ること」「人々や経験から、あなた自身について学ぶ方法」(Stone and Heen, 2015)といったものもあります。

フィードバックを受け入れるのを邪魔する3つのトリガー

定義を見てもわかるように、フィードバックは自分自身のことをより深く知るために力になってくれます。

しかし、フィードバックを受け入れようと思って、受け入れられなかった経験ってありませんか?

フィードバックを受け入れる際に邪魔するトリガーは、3つあると言われています。

①真実のトリガー
②関係性のトリガー
③アイデンティティのトリガー

Stone, D., & Heen, S. (2015). Thanks for the feedback: The science and art of receiving

①真実のトリガー

フィードバックが事実と異なる、または的外れである、自分の認識と異なる価値観が含まれていると感じるときに発動します。フィードバックをする側の言っていることがかなり主観的になっている場合なども考えられます。
例:自分は真面目にプロジェクトに取り組んでいたのに、上司から「手を抜いているように見えた」とフィードバックされる。

②関係性のトリガー


フィードバックをする人物に信頼性がない、敬意を欠いていると感じるときに発動します。抱く感情としては、「あなたに言われたくない」という怒りに近いかもしれませんね。
例:信頼できない上司からの批判に対して反発する。

(1) 相手についてどう思っているか
(2) 相手からどう扱われていると感じているか

(a)感謝 - 感謝されていない!
(b)自律 - 私の自由が奪われている
(c)受容 - 私を受け入れてもらえていない

③アイデンティティのトリガー


フィードバックが自己認識や自尊心を脅かすときに発動します。自分の中では一生懸命やっていた仕事に対して、できていないところばかりをフィードバックされるなどが当てはまるかもしれません。
例:「あなたは仕事ができない」と言われると、自分そのものを否定されたように感じる。

どれだけフィードバックをもらっても、受け取る側がこのようなトリガーを持っていると、効果的に受け入れることは難しくなります。

私もこの3つのトリガーを見たときに、「ああ、私もフィードバックされて、こう思ったことあるなあ」と頷きながら読んでいました。特に私が一番受け入れにくいと感じるフィードバックのトリガーは、真実のトリガーです。

的外れであったり、一方的な主観や感情が乗っかっていると、「受け入れたくないな」と感じてシャットダウンしてしまいます….。

これらのトリガーを理解し、冷静な対応や関係性の改善、柔軟な自己認識を持つことが、フィードバックの受容を助けてくれます。

次回はこれらのトリガーにどう対処していくか、についてまとめていきたいと思います!

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