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23:サー・ジェームスダイソンは 私にこう言った

今日もありがとうございます。
新しい選択肢を開拓する!発明デザイナーの今井雄仁です。
[記事:発明デザイナーってなんだ?]

皆さんは


サー・ジェームスダイソンご存知ですか?

いや、知らない。という方は、
Dysonの掃除機をつくった方です。
と言えばわかるでしょうか?
そう

「吸引力の変わらないただ一つの掃除機」

というCMで有名になったサイクロン式掃除機です。

サイクロン式掃除機の発明者であり、
ダイソン社の創業者の
サー・ジェームスダイソン。という方です。
(Sir James Dyson)

 なぜ「サー」がつくかというと、ダイソンさんは
イギリス人で、イギリス女王陛下から功績を認められた方で、
その称号をもらった人は、Sir(サー)となるわけです。

本題に戻りましょう。

私が多摩美術大学在学中。Sir James Dysonによる
始めての特別授業が行われる事になりました。

 発明を事業化して成功されている Sir James Dyson は
まさに私が11歳から目指している発明起業家に近い方なので、
どんな人なのか、ぜひお話をしたいと思いました。

 しかし!お相手は、世界的な起業家で。
おそらく超多忙。個人的にお話しできる相手ではありません。

でも、個人的に、その方の雰囲気を知りたい!
どうにか、有益なお話ができないか?

そこで、私は、策を考えました。

Sir James Dysonによる特別講義が終わった後に、

構造的な改良案を、提案させていただく。
という作戦です。

 実はSir James Dysonの公演よりも前に、
私が所属していたプロダクトデザイン専攻では、
事前にDyson社の社員さんによる、
Dyson製サイクロン掃除機の実機を用いた
デザイン、試作、構造に関する授業がありました。

その際に思いついていた、ある部品の改良案を、
Sir James Dysonへ直に伝える。という作戦です。

 これなら、
知らない学生が「お話させてください」というよりも
ご自身で数千回改良したと言われる新型掃除機は最大級の感心ごとだと思われるので、良い話題であろう。と思ったわけです。

もしかしたら、その構造が採用されるかもしれないし、、。
怒られるかもしれないけどね。

いずれにせよ、発明分野の起業の世界的成功者が
何を言うのか、どんな雰囲気なのか、知りたかったのです。

しかし!もし、お目通りが叶っても、改良案の提案をする時間。
プレゼンテーションする時間は、ほぼないでしょう。
しかも英語だし。

という事で、事前に

その部品の構造的な試作を制作しておきました。

(全く会えないかもしれない、話せないかもしれない。
見てもらえなくて無駄になるかもしれない。)
と、想いはよぎりましたが。

試作があれば、可能性は上がる!と信じて
課題の製作の合間を縫って、
簡易的な構造試作をつくる事が出来ました。

当日

特別講義は、全学生参加可能で
学内で一番大きなホールで行われました。

大勢の人、機能的な発明品の数々。すばらしい経歴。
家庭用品以外にも、庭仕事用から、新型船舶まで、
Sir James Dyson本人による講義の内容は素晴らしかったです。

講義終了。ここからが勝負です。

冷や汗をかきながら勇気を振り絞り、プロダクトデザインの教授方やいろいろな方に警護(?)され、控え室に戻ろうとするSir James Dysonを発見。

教授に「ダイソンさんに一言お話させてください!」

とお願いするも
案の定
教授「いや、そんな時間はない。」
と断られ、

私「提案したい構造の試作品を持ってきたのでお願いします!」

教授「無理」
と言われましたが、想定通りです。

一応、教授へ一言伺うという義理は果たしたので(え?)

こういう時は、本人と交渉するのだ!

心の声(先生、ごめんなさい!
私には成し遂げなければならない事があるのです!)

私は英語で、

「Sir James Dyson!あなたに、提案したい事があります!
試作を持ってきました!」

すると、
Sir James Dysonは周囲の方を制止して、
「きこう」
と、待合室へ入れてくれました。

そこで、端的に、従来の部品をこの構造にして云々。
と、試作品を説明させていただきました。

Sir James Dysonは
一通り話を聴き終えてこういいました。

「あなたの挑戦する心は素晴らしい。」
「挑戦し続けるように。」

(英語で)

私は一瞬ぽかんとしましたが、
「はい、ありがとうございます!!!」

という、話が出来ました。

採用されなかったけど、緊張しすぎて、伝わったか分からないし、
でも、応援されたことは良かったし、
Sir James Dysonの雰囲気。

洗練された気品、余裕。自信。

を体感する事が出来ました。

これは自分の財産になるな!
と感じることができた挑戦でした。

 その後、Sir James Dyson は
多摩美プロダクト専攻の客員教授になったようなので
私の行動は、間違っていなかったのかもしれませんね。

 この体験を改めて思い出してみて、改めて思いました。
こういった体験を活かして、
社会により貢献する発明デザイナーに進化していきます!

結論:機会は自分で掴みに行こう!
そのために事前に準備をしておく!
ダメでも経験になる!


より良い未来をつくっていきましょう!

☆コメントいただけたら嬉しいです☆

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このnoteの目的「発明デザイン思考」があなたにとって新しい選択肢になりますように!

私は、子どもたちの学びや気付きが世界を豊かにすると考えており、クレジットカード等を持たない方でも読めるように基本的に無料での記事公開をしております。また、発明デザイン研究所はUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)への寄付を毎月行い、難民の子どもたちの教育機会を支援しています。