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<ラグビー>ザ・ラグビーチャンピオンシップ第五週の結果

 先日、スカイツリーに初めて行った。東京に住んでいるのに、ずっと海外勤務ということもあったが、一番の敬遠していた理由はその大混雑だった。さすがにコロナの影響や完成してから時間が経ったこともあって、人出は減っているようなので、今回ようやく行った。それでも、外国人を含めて少なくない人出があったので、早々に退散した。そもそも高いところに昇るだけで、他に面白味はないからね。実際に面白かったのは、自宅から都営バスで行ったのだけど、着くまでに見えた江東の街並みだった。東京(の下町)はかなり変わったね。

 スカイツリーで東京の展望を見てから下の階にあるテナントで寿司を食べた後、せっかくなので浅草に行ってホッピーやモツ煮込みを食べたけど、若い人を中心に多くの人が浴衣を着て観光していたのが目に付いた。電気ブランで有名なバーでは、ウェイトレスも客も後期高齢者だったりするけど、こちらの安い居酒屋は店員も客も若い人ばかり。年寄りには、かつての競馬場みたいに、ちょっと居づらい場所になったかな?

 話題変わって大相撲。以前ミクシィ時代にやったことのある、大相撲力士によるラグビーの15人を選んでみた。1番から15番の順で記載。乞御免
貴景勝 御嶽海 逸ノ城 正代 照ノ富士 大栄翔(朝乃山) 霧馬山 琴ノ若 照強 若隆景 豊昇龍 宇良 明生(阿炎) 翔猿 一山本

 3番はもうこれしかないでしょう。9番は、照強、翔猿、翠富士、炎鵬など多士彩々だったが、一番気の強そうな力士を選んだ。15番は玉鷲も面白そう。選び辛かった遠藤は、6番か13番でプレーできそう。王鵬は2番、隆の勝と熱海富士は1番、若元春は7番、平戸海は12番かな。碧山は3番、栃ノ心はLO(4番、5番、19番)でしょう。

1.ワラビーズ37-39オールブラックス

 
 オールブラックスは、NO.8アーディ・サヴェアが妻の出産のため欠場し、FLシャノン・フリッゼルが怪我で欠場した。そのため、ルーク・ジェイコブソンがスコッドに招集されている。しかし、試合メンバーにはジェイコブソンではなく、ホスキンス・ソツツがNO.8で先発する。4番LOにブロディー・レタリックが復帰したことから、スコット・バレットが6番FLに入り、フリッゼル不在を埋める。また、19番のリザーブにアキラ・イオアネが入り、LOのリザーブがいないが、スコットがLOに上がることが想定される。

 その他は変更のないメンバーとなっており、オールブラックスのセレクターである、監督のイアン・フォスター、アシスタントコーチのジョー・シュミット、FWコーチのジェイソン・ライアンの3人としては、メンバーを固定してチームとしてのコンビネーションを固めようとしているように思われる。

 ワラビーズのNZ人監督デイヴ・レニーは、ユーティリティーBKのカートリー・ビールをスコッドに招集したが、試合メンバー23人には入れなかった。一方、SOノア・ロレシオが脳震盪で欠場するため、日本でプレーしていたバーナード・フォリーが、10番で先発し、これは2019年以来とのワラビーズでのプレーとなる。

 その他の選手では基本的にあまり交代はないものの、9番SHジェイク・ゴードンと21番SHニック・ホワイト、7番FLピート・サムと20番FLフレイザー・マクライトでそれぞれローテーションしている。マイケル・フーパーは引き続き欠場するため、1番PRジェイムズ・スリッパ―がキャプテン代行を継続する。

 オールブラックスにとって、メルボルンは過去の対戦歴からはあまり相性が良い土地ではない。またメルボルンは、ラグビーユニオンはあまり人気がなく(レベルズという歴史の浅いチームはあるものの)、オーストラリアンルール(日本ではなぜか「オージーボール」という不思議な名を付けている。そもそも「オージー」は「ジャップ」同様の蔑称に近い)というパントキックで得点を競うスポーツが最も人気がある。

 試合は、オールブラックスがハカ(カマテ)をやるのに対して、ワラビーズがV字型に並び少しずつ前進して対抗する。伝統のブレディスローカップに相応しい幕開けだ。

 しかしワラビーズは、キックオフキャッチのミスからオールブラックスに攻め込まれる。そして、4分、ゴール前5mラインアウトからオールブラックスがモールで攻め、最後は2番HOサミソニ・タウケイアホがタッチラインぎりぎりにタッチダウンして先制トライを奪う。SOリッチー・モウンガのコンバージョンも決まって、オールブラックスが0-7とリードする。

 続く9分、オールブラックスFBジョルディ・バレットが、左からの45mPGを失敗したものの、12分にはモウンガが正面35mのPGを成功させ、0-10と引き離す。しかし、14分にワラビーズのアタックにダブルタックルした7番FLサム・ケーンと12番CTBデイヴィット・ハヴィリの2人が衝突し、ハヴィリがHIA(脳震盪検査)により退場となり、代わりに23番CTBクイン・ツパエアが入った。オールブラックスとしては早々の選手交代は痛い。

 その後オールブラックスの規律が乱れた隙を付いて、ワラビーズが反撃を開始。18分にSOバーナード・フォリーがPGを返して、3-10とした後の21分、FBアンドリュウ・ケラウェイが右展開からインゴールに入るが、TMOの結果、オールブラックス13番CTBリエコ・イオアネがボールをタッチダウンさせないように下に手を入れており、ノートライとなる。

 オールブラックスは、14分のハヴィリの退場に続き、23分には、7番FLサム・ケーンもHIA(脳震盪検査)で退場してしまう。代わりに20番ダルトン・パパリイが入ったが、前半の早い時間帯での選手2人の急な交代は、後半に入ってからの影響が心配された。

 オールブラックスへの影響は規律の乱れとディフェンスに現れ、26分には、ワラビーズはモールがつぶれた後のゴール前のラックからNO.8ロブ・バレティニがトライ、フォリーのコンバージョン成功で、10-10と同点にする。また、モールをつぶしたことで、オールブラックス20番FLダルトン・パパリイがシンビンになってしまった。

 ところが、36分、ワラビーズも14番WTBトム・ライトが、オールブラックスボールのラックからの球出しを故意に妨害してシンビンになり、さらに19番LOダーシー・スワインが、ラックに入ってディフェンスの壁になっていたオールブラックス23番CTBクイン・ツパエアの左膝を捻じ曲げるタックルをしたところ、TMOの結果レッドカード相当の悪質な反則ではあるが、シンビンとなった。この不測の怪我により、ツパエアはおそらく今シーズンのプレーが不可能となる重傷を負ったものと見られている。

 オールブラックスは、CTB2人が相次いで退場したため、22番ボーデン・バレットを15番FBに入れ、15番のジョルディ・バレットを12番CTBに入れた。ジョルディは、ハリケーンズで何試合か12番をプレーしているので、プレー自体に問題はないものの、チームとしてのコンビネーションに不安を残すこととなった。

 オールブラックスは、ワラビーズが2人足りない13人となった隙を付いて攻撃し、37分には、HOタウケイアホがラインアウトからのモールからのアタックでインゴールに入ったが、TMOの結果、ワラビーズ9番SHジェイク・ゴードンにノッコンさせられてノートライとなった。

この結果、オールブラックスはせっかくの数的有利を生かせずに前半を終え、10-10の同点で後半を迎えることとなった。

 後半41分、オールブラックスは、14番WTBウィル・ジョーダンのキックを取ったワラビーズボールのラックをターンオーバーし、その後左に展開したアタックで、4番LOブロディー・レタリックが上手く相手を引き付けて、前半37分にトライできなかったHOタウケイアホにつないでようやくトライを挙げ、モウンガのコンバージョンも決まり、10-17と再びリードする。しかし、48分にワラビーズSOフォリーがPGを返し、13-17と差は拡がらない。

 その後、51分にワラビーズ9番SHジェイク・ゴードンが故意の反則でシンビンとなり、再びオールブラックスが数的優位に立った後の52分、オールブラックスは、ラインアウトからのモールがつぶれたラックから、SHアーロン・スミス→15番(インサイドCTB)ジョルディ・バレット→SOモウンガとつないでトライを決め、モウンガのコンバージョンも決まって、13-24とリードを拡げた。

 さらにオールブラックスは、55分に、22番FBボーデン・バレットのワラビーズのディフェンス裏への絶妙なキックを取った14番WTBウィル・ジョーダンが、そのまま走りきってトライを挙げ、モウンガのコンバージョンも決まって、13-31とリードして、ほぼ勝負を決めたかに思われた。

 ところが、61分にワラビーズはオールブラックス陣内に攻め込み、BKに展開したボールをSOフォリーが、(明らかにスローフォワードながら)FBアンドリュウ・ケラウェイにオフロードパスでつないでトライを返す。この日ゴールキックが好調なフォリーがコンバージョンを決めて、20-31とした。さらに続く67分、今度は左展開した後のSOフォリーのロングパスで走るスペースを作ったケラウェイが、右スミに飛び込んでトライ、フォリーのコンバージョンも決まって、27-31と4点差に迫る。

 これに対してオールブラックスは、なんとかリードを拡げるべくアタックを継続し、71分にモウンガがPGを入れて27-34とし、1トライ&1コンバージョンを取られても同点にしかならない点差にした。しかし、この消極さが災いしたのか、73分にワラビーズの反撃を受け、7番FLピート・サム(元クルセイダーズでプレーしていたNZから移籍の選手)が、左タッチライン際を抜け、内にサポートした11番WTBマリカ・コロイベテとパス交換しながら前進して、左スミにトライ、フォリーの難しいコンバージョンも決まって、ついに34-34の同点となった。

 このままノーサイドまで時間が進むかと思われた78分、ワラビーズはラックでオールブラックスからの反則を得て、中央49mのPGを21番SHニック・ホワイトが決め、ワラビーズは二転三転したゲームの勝利へ大きく前進した。

 しかし、オールブラックスも最後の反抗を見せ、ワラビーズ陣中央近くのゴール前に攻め込むが、反則を取られてワラビーズにPKが与えられる。残り時間が少ない中、フランス人レフェリーのマチュウ・ライナルは、ボールを持つフォリーに対して、(残り時間を浪費することなく)早くプレーするように注意するが、フォリーは後ろのFW陣に話しかけており、なかなかキックしない。それを見たレフェリーのマチュウは、ただちにオールブラックスにFKを与えた。

 これに対してワラビーズの選手たちは猛烈に抗議したものの、そのままオールブラックスボールのFKとなり、キャプテン代行の5番LOサムエル・ホワイトロックは中央近くのゴール前5mでスクラムを選択した。オールブラックスは、このスクラムから展開した後のラックから右へパスをつなぎ、21番SHフィンレイ・クリスティー→SOモウンガ→14番WTBジョーダンとつなぎ、ジョーダンが相手ディフェンスを引き付けてオフロードパスを右にサポートした15番(CTB)ジョルディ・バレットにつないで、ジョルディが右スミにトライ、37-39と勝ち越した。モウンガのコンバージョンは外れたが、オールブラックスはノーサイド直前に劇的な勝利を得て、今年もブロディスローカップを20年連続して保持することとなった。

 オールブラックスがらみでは、2007年RWC準々決勝のフランス戦で、イングランド人レフェリーのウェイン・バーンズが、フランスの明らかなスローフォワードを見逃して勝利につながるトライを献上する誤審があった他、2017年のブリティッシュアンドアイリッシュライオンズとの最終第3戦で、フランス人レフェリーのロメイン・ポワツが、いったんはライオンズ陣内でオールブラックスに与えた正当なPGを、フランス人アシスタントレフェリーのジェローム・ガルセスの進言を受けて、不当に覆した誤審などの歴史がある。

 しかし、この日のライナルのレフェリングは、本来ラグビーのプレー自体からは離れたところにいるべきであるレフェリーが、結果的に勝負に直結するような判断をしたことで、大きな議論となっている。一方、その判断をするための手続きとしては問題ない(事前にフォリーに注意喚起していて、フォリーがこれに従わなかった)と思われるが、例えば、タッチにボールを蹴りだした後も(ノーサイドとせずに)プレーを継続する一方、遅延行為があったことを理由にフォリーをシンビンにし、ラインアウトの地点(15mライン)でオールブラックスボールのPKにする選択もあったのではないかと思う。

 また、オールブラックスが結果的にトライを取って逆転勝ちしたため、ワラビーズへの影響は大きかったが、もしオールブラックスがトライを取れなかった場合は、あまり問題視されないで終わった可能性がある。

 ラグビーの歴史では、(特に日本では)レフェリーに対しては誤審を含めて絶対不可侵の神聖視する対象としてきたが、こうしたジェントルマン精神を尊重する一方、プロ化に伴い勝敗に起因する様々なこと(経済面も含め)が巨大化したため、誤審というだけではすまない事態になっている。また今回はRWCのような、負けたら終わりのトーナメント戦ではなかったので、ダメージはいくらか軽減されたが、来年のフランスで開催されるRWCに向けて、レフェリングの在り方についてさらに検討することが必要になったと思う。

 なお、来週の最終戦はオールブラックスが圧倒的強さを発揮するイーデンパークでのゲームとなり、オールブラックスのホームアドバンテージがあることから、ワラビーズの巻き返しはかなり難しいと思われる。しかし、オールブラックスは、デイヴィット・ハヴィリとクイン・ツパエアの2人の12番CTBを同時に失う可能性が高いため、代わりにRTS(ロジャー・ツイヴァサシェック)やジャック・グッドヒューを急遽招集することになりそうだ。

 特にRTSについては、オークランドのゲームで好調ぶりを見せているので、ワラビーズ戦でのプレーは心配ないと思われるが、やはりテストマッチ2試合目ということが心配される。またグッドヒューに関しても、経験値は高いものの、長期にわたる怪我からの復帰のため試合感覚が十分でない心配がある。一方、SOの多くが怪我などで欠場しているワラビーズだが、大ベテランであるフォリーが期待に応える活躍(最後のプレーはいただけなかったが)をしているので、オールブラックスの12番CTBがアタックの対象になると思われる。

2.アルゼンチン20-36スプリングボクス

 
 スプリングボクスのジャック・ニーナバー監督は、SOエルトン・ヤンチースのチーム内フィジオ(整体師)との不倫問題を抱え、せっかくワラビーズに完勝した勢いに陰りが見えている。しかし、そのままの勢いを維持するべく、先発15人は代えず、リザーブ3人だけを代えてきた。

 リザーブのLO19番にエルライン・ロウ、21番SHにファフ・デクラーク、22番BKにエスター・エスターハイゼンを入れた。SOは、アンドレ・ポラードの離脱により、引き続きダミアン・ウィルムゼが先発を務める。

 アルゼンチンのオーストラリア人監督マイケル・チェイカは、せっかくオールブラックスに敵地で勝利したものの、その後完敗するなど、チームの調子が一定しない。しかし、ワラビーズとオールブラックスに勝利したことは、大きな成果であり、来年のRWCに向けて順調に強化できているようだ。

 試合メンバー23人のうち、先発3人を入れ替えた。1番PRナフエルテタズ・シャパーロと17番PRトマス・ガロ、3番PRエデュアルド・ベロと18番PRヨエル・スクラヴィとでそれぞれローテーションした。また、16番HOには大ベテランのアウガスティン・クレヴィーが入った他、12番CTBにマティアス・オランドーが移動し、13番CTBにはベテランのヘロニモ・デラフエンテが先発する。

 試合は、9分にアルゼンチンが、14番WTBエミリアーノ・ボッフェリのPGで先行するが、南アフリカは、12分にSOダミアン・ウィルムゼがPGを返して、3-3とする。その後、ウィルムゼは14分にPGを失敗し、ボッフェリも19分にPGを失敗し、得点は動かない。

 しかし、21分、南アフリカ9番SHジェイデン・ヘンドリクスがインゴール右スミに飛び込んだ際に、アルゼンチン10番SOサンチャゴ・カレーラスが故意のオフサイドをしていることがTMOで確認され、南アフリカにはペナルティートライを与え、カレーラスはシンビンとなった。これで南アフリカは、3-10とリードしたが、24分にボッフェリにPGを返され、6-10と迫られる。

 続く28分、南アフリカは、ゴール前7mの中央ラックからSHヘンドリクスが見事なパスダミーで抜けてトライを挙げ、ウィルムゼのコンバージョン成功で、6-17とする。さらに32分には、ゴール前ラインアウトからのモールを押し込み、2番HOマルコム・マルクスがトライ、ウィルムゼのコンバージョンは失敗したが、6-22と大きくリードした。

 その後42分に、アルゼンチン9番SHゴンサロ・ベルトラノウがチームの反則の繰り返しでシンビンとなり、前半を終えた。最後のシンビンに象徴されるように、南アフリカはブレイクダウンを支配し、多くの反則を得点につなげた一方、アルゼンチンはブレイクダウンを中心にセットプレーを含めた全般で劣勢になっていた。

 後半は、アルゼンチンが数的劣勢で始まったものの、よく体制を持ち直した後の60分、南アフリカ15番FBウィリー・ルルーが、攻め込まれた後の自陣ゴール前で故意のオフサイドをしたため、シンビンになってしまう。その後もアルゼンチンの攻勢が続き、66分、アルゼンチンがゴール前スクラムから21番SHトマス・クベーリがインゴールに入るところを、南アフリカ20番FLクワッガ・スミスがクベーリにハイタックルしたことがTMOで確認され、アルゼンチンにはペナルティートライが与えられ、13-22とし、スミスはシンビンになった。

 これで勢いに乗ったアルゼンチンは、68分に、40m付近のラックから左へ展開し、SHクベーリからパスをもらった7番FLマルコス・クレメールが、内に入ってきた23番BKマティアス・オランドーに絶妙の内返しのパスをつないで、オランドーが40mを独走してトライ。ボッフェリのコンバージョンも決まって、20-22の2点差に迫った。

 しかし、アルゼンチンの反抗もここまでとなり、その後はフィットネスが欠乏して南アフリカに攻勢をかけられ、74分に、ゴール前ラックからつないで12番CTBダミアン・デアレンデがトライ、23番SOフランス・ステインのコンバージョン成功で、20-29と引き離した。続く79分、今度は左展開から大外にサポートした2番HOマルクスが長い距離を走りきって左スミにトライ、ステインが難しいコンバージョンを決めて、20-36として勝利に華を添えた。

 南アフリカは、後半アルゼンチンに反撃を許したものの、最後は連続トライを挙げてボーナスポイント付きの勝利とし、オールブラックスに得失点差で劣るものの、勝ち点は並ぶ2位に付け、来週のホームでの最終戦に勝利すれば、オールブラックスの勝敗如何となるが、優勝を狙える位置を維持した。

 しかし、南アフリカは、アンドレ・ポラードの怪我、エルトン・ヤンチースの不祥事などで、先発SOが不足している一方、この試合でダミアン・ウィルムゼが脳震盪となったため、来週のゲームでプレーできる本職SOは大ベテランのフランス・ステインのみとなる。ステインは好調であっても、さすがに80分間のプレーは無理なので、FB専門ではあるが同じくベテランのウィリー・ルルーがSOをカバーすることになるだろう。その場合は、細かいサインプレーは難しくなるため、南アフリカが最も得意とする、FWバトルとハイパントキックに徹底した単調なゲームになりそうだ。

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