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「初めての人生の歩き方――毎晩彼女にラブレターを」(有原ときみとぼくの日記) 第258話:幸せは自分の中に転がっている。

「やろうとすれば出来んねん、人間みたいなもんは」明石家さんま


 ふくらはぎが攣って目を覚ます。それでも朝日は心地いいし、今日がまた始まろうとしていた。
 最近、マンションの運動のためにエレベーターを使わずに階段で上り下りしている。きっとそれのせいで足が攣ったんだと思うのだけど、ぼくはこう見えて(どう見えて?)割と筋トレをしている。ジムにだって通っている。ところがだ。たかだか階段ごときに足が攣るなんてざまあない。でも攣ったもんは仕方ない。

「俺の筋肉は見せかけだけのようだわ」

 朝から彼女と笑い合う幸福。
 朝日よ、もっと輝け! と叫びたくなるほどぼくは幸せを感じていた。
 そのままベランダで瞑想。目の前が光で包まれる。ぼくはなんとなく、上半身裸になった。なんとなくその方が修行っぽくてなにかがなにかに効く気がしたからだ。

 しかしいくら朝陽がまぶしいからといってこの時期の朝はもうだいぶ冷える。冷たい風が容赦なくぼくの上半身を襲う。だからぼくは腹を壊す。なんだか大腸炎になった原因はもしかしたら単純に「冷え」の気がしてきた。

 ぼくは慌ててトイレに駆け込む。

 うーん。

 よし、もう血は止まったようだ。

 ぼくはそのまま彼女と娘を送り出し、いつもの家事をしてから久しぶりに遠隔で氣を送る。体が熱くなって汗が流れてくる。SNSの更新。そしてようやく仕事に取り掛かる。

 今日はプロットをどうにかこうにか終わらせたい。

 と、思っていたので、よーーーーーーーーーーーやくプロットが終了!!

 うひょー!!
 長かったー!!
 お疲れオイラ!!!

 お昼。
 カップラーメンを食べて少しだけベランダのハンモックでお昼寝。
 空と風と鳥の鳴き声とあとなんかいい感じの気持ちいい感じ。

 気がつけば少しだけ休憩時間をオーバー。
 慌てて室内に戻り、ギターの準備を始める。
 ぼくは今水曜日の午後をギターの日と決めて練習している。いつか立つ武道館と東京ドームと大阪城ホールとアメリカのグランドキャニオンでMVを撮るその日まで。

 そしてぼくはギターを弾く。
 歌を歌う。
 今日からは伴奏もなにもなしでギターと歌一本で練習をする。
 少ししてぼくは膝から崩れ落ちた。
 挫折の音が部屋中に響き渡った。

「俺めちゃくちゃ音痴やないかい!!」

 結構練習してきたつもりだけあってなおさらショックだったけど、まあよし。それが分かっただけで十分だ。

 逆に言えばそれさえ克服出来たらあとはもうちょちょいのちょいよ。
 武道館はもう目の前だ!

 夕方、娘が学校から帰ってくる。

 一時間ぐらい歩いて、サンマだけを買って帰宅して、ぼくは大きく深呼吸した。

 世界は幸せでできている。
 きっとそれはぼくの中にはなから転がっていたんだと思う。
 ぼくは今生きているのが楽しくて仕方ないんだ。

愛が溢れている。

きみが好きだとぼくの内臓が言っている。

早くきみを抱きしめたい。

うへへへへ。

初めての人生、

ぼくは正直ずっとダメダメだったし、ダメダメで人生は終わるんだと思っていた。

それなのになんでこんなに楽しいくなったんだろう。

初めてだからマニュアルなんてない。

幸せや成功も人それぞれだ。

だからぼくはゆっくり人生を歩いていく。

どんな景色だって楽しんで眺めたい。

今日もありがとう。

今年も、残り93日。

またね。

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