限界を超える/vol.4
フットボールを始める際、こんな風な選手になってもらいたいといった理想像みたいなものは正直なかった。
ただ、自分自身にはサッカーにおけるベースとなるものがあります。
それは、相手からボールを奪う。奪ったらゴールを目指す。奪われたらまた奪い返す。そんなアグレッシブでインテンシティが高いサッカーが人を熱狂させるとプレイヤーの頃から意識をしていました。
それがサッカーのベースにありますし、最終的に勝利という結果を得ることができるのではないかと思っています。
そして、女子選手であろうと、このスタイルを得るために日頃からフィジカルトレーニングに熱心に取り組み、圧倒的なパワーとスピードを見につけさせることを意識させています。
世界基準では当たり前だと思います。
「限界を超える」 Beyond Limits
最先端の育成理論とメソッドを取り入れて、新しい女子サッカーのスタンダードを作りそれを信念を持って実践しています。
始めるのが遅かったにも関わらず、同世代のエリートに追いつけた理由
親である自分がサッカーを始めたのは、小学1年生の時です。
三笘選手の育成にも携わった小井戸コーチ(現:筑波大学監督)の存在もありメキメキ上達していきました。
一方、娘には小学生になってからも積極的には、サッカーをやらせようとは思ってはいなかったです。一応、興味を引き出す為にサッカー観戦に何度か連れ出すことはあったものの具体的にサッカーをやるかやらないかといった話には当時はなりませんでした。
ただ、どんなスポーツで一流を目指して良いように準備だけは低学年からしていました。
そこには、自分なりの考えがありました。
本気でサッカー選手を目指すのであれば、高学年までは色々な遊び、スポーツを通じてコーディネーション能力を高め、サッカーに必要なスキルは後からでも間に合う。
コーディネーション能力とは?
「自分の身体を巧みに動かす能力」です。
コーディネーション能力は、リズム能力、バランス能力、変換能力、反応能力、連結能力、定位能力、識別能力の7つの能力に分けられます。
フットボールを含め、スポーツを行っている時は、これらの能力が複雑に組み合わさっています。
フットボールの能力を向上させる為には、この7つの能力を総合的に養うことが大切だと言われています。
フットボールを本格的に始めた2023年も主にフィジカルを中心としたコーディネーション能力向上に取り組んできました。
おそらく、フットボールを始めた子が最初に基礎トレーニングとして行うのがリフティングだったり、ボールを扱ったスキル系トレーニングだと思いますが、娘の場合は「実戦」で武器として使えるアスリートのカラダを身につけさせることに注力させたことで成長スピードは抜群に早かったです。
結果的にチーム名は非公開な為、お伝えできませんがハイレベルのアカデミー、エリート達が集うスクールセレクションも突破できるようになりました。
わずかここ1年の出来事です。
結果的にどちらが正しいという話ではなく、女子アスリートの育成ビジョンを早々に掲げ、目指すサッカースタイルから逆算しブレずに継続してきたことに意味があると思っています。
選手個人の武器はユニークであるべきです。それを意識させ、武器を尖らせ、
サイズ、スピード、メンタリティ、フィジカルの違いを生み出すきっかけにもなります。
余談ですが、小学校の持久走では男子も含めて学年ぶっちぎりで1位で帰ってきました。150年の歴史の中で、あと2秒で歴代最速だったそうです(笑)
今後も世界のトップレベルを想定して物事を組み立てる。
「Beyond Limits」
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