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#神学

公園ミニストリーについて


思い

公園伝道ではなく、
「公園ミニストリー」
(相手を言葉で変えようとしないということ)

公園が公園のままで教会になればいいな
まだ具体的ではないが、そんなふうに考えている。

ここが、
ともに教え合える松下村塾のような「教育の場」に
心の傷が癒やされる「医療の場」に
福音が語られる「宣教の場」に
なればいい。そこには建物は必要ない。

と、理想を抱いている。

教育は、
問うことから始ま

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イエスの「ラディカル(radical)」な生き方について

イエスの「ラディカル(radical)」な生き方について

 イエスの生き方をradical(ラディカル)と呼んでいる本をよく見かける。

 なんとなく理解できる。しかし日本語でぴったり当てはまることばが思い当たらない。

 そこで某SNSにて尋ねてみたところ、数名の方がコメントをくださった。

 いずれも参考になったので、覚書としてここに記しておきたい。

「根本的」と訳されることもある。根源的?革命的?

「根本からの変革をもたらす」というのが言葉の中

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第5章 イエス③ (『名誉と恥の宣教学』)

第5章 イエス③ (『名誉と恥の宣教学』)

前回の記事はこちら → 第5章 イエス②(『名誉と恥の宣教学』)

はじめに 前回の投稿では、イエスの教えまた行動に見られる「名誉と恥」に注目し、特に「山上の説教」と「罪深い女とのやり取り」を取り上げました。

 今回もまたイエスの教えと行動に注目し、人間の名誉と恥をどのように取り扱っておられるかを学びたいと思います。

 そのなかでも特に、一般に「放蕩息子」のたとえ話として知られるルカの福音書の

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第5章 イエス② (『名誉と恥の宣教学』)

第5章 イエス② (『名誉と恥の宣教学』)

前回の投稿はこちら → 第5章 イエス①(『名誉と恥の宣教学』)

はじめに 前回の投稿では、イエスの誕生と生涯、また死と復活に見られる「名誉と恥」に注目しました。

 今回は、イエスの具体的な「教え」や「たとえ話」に注目します。

 イエスがどのように、当時常識とされていた「名誉と恥」の価値観をひっくり返したか。そのことを学んでいきたいと思います。

山上の説教と名誉のコード 「山上の垂訓(すい

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第5章 イエス① (『名誉と恥の宣教学』)

第5章 イエス① (『名誉と恥の宣教学』)

前回の記事はこちら → 第4章 旧約聖書(『名誉と恥の宣教学』)

はじめに ついに新約聖書に突入です。

 といっても、前の章が「旧約聖書」と名づけられていたのに対し、この章は「イエス(Jesus)」という題が付けられています。

 イエスの誕生、生き方、死、そして復活がいかに「名誉と恥」にかかわるものであったか。

 この章は特別に、3回(本投稿、次回投稿、次々回投稿)に分けて、より丁寧に要約

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第4章 旧約聖書 (『名誉と恥の宣教学』)

第4章 旧約聖書 (『名誉と恥の宣教学』)

前回の記事はこちら → 第3章 名誉と恥の文化の外見(『名誉と恥の宣教学』)

はじめに 今回は、旧約聖書に見られる「名誉と恥」に注目していきます。

 そもそも聖書は、名誉と恥が支配する世界のなかで記されました。

 そのため聖書には、旧約であれ新約であれ、「名誉と恥」の問題が多く取り扱われています。

 はっきり表現されていなかったとしても、その根底に、名誉と恥の価値観が前提とされている場合も

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第3章 名誉と恥の文化の外見 (『名誉と恥の宣教学』)

第3章 名誉と恥の文化の外見 (『名誉と恥の宣教学』)

前回の記事はこちら → 第2章 名誉と恥の文化の核心

はじめに 今回の投稿では、名誉と恥の文化に生きる人たちがどのような「目に見える」ふるまいを見せるのか、すなわち名誉と恥の文化の「外見」を見ていきます。

 名誉と恥の文化の“土壌”を正しく理解していなければ、そこから生え出てくる“個々の植物”(人々の行動など)を誤解してしまうことにもなります。

 以下、本の中では6つ挙げられている特徴のうち

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第2章 名誉と恥の文化の核心 (『名誉と恥の宣教学』)

第2章 名誉と恥の文化の核心 (『名誉と恥の宣教学』)

前回の記事はこちら → 第1章 恥の世界(『名誉と恥の宣教学』)

はじめに これから2回に分けて、「文化人類学的考察」の章を要約していきます。

 聖書への言及もありますが、どちらかというと「宣教の現場」に関わる内容と言えそうです。

 今回は、名誉と恥の文化の「核心」とでも呼ぶことのできる事柄をいくつか確認していきます。

「恥の文化」と「罪の文化」 まずは、「名誉と恥の文化」を「潔白と罪の文

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第1章 恥の世界 (『名誉と恥の宣教学』)

第1章 恥の世界 (『名誉と恥の宣教学』)

前回の記事はこちら → 『名誉と恥の宣教学』

はじめに 今回の投稿では、各章の内容を先取りしてざっくり紹介することになります。また、本書全体の前提となる事柄についても触れます。

 「ぼんやりし過ぎていてよく分からない」と思われるかも知れませんが、次回以降の投稿で詳しく掘り下げていきますので、ひとまずご辛抱ください。

「名誉と恥の宣教学」とは 「名誉と恥の宣教学」とは、「恥を負う人たちに対して

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『名誉と恥の宣教学』

『名誉と恥の宣教学』

 これから、一冊のキリスト教書籍について、紹介していきたいと思います。

 Ministering in Honor-Shame Cultures: Biblical Foundations and Practical Essentialsというタイトルで、Jayson GeorgesとMark D. Bakerという2人の宣教師経験者による、全部で300頁にぎりぎり届かないくらいの英書です。

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十戒〜残り、隣り人を愛すること編〜

十戒〜残り、隣り人を愛すること編〜

隣り人とは、隣に住んでいる人のことではない。
身近にいる人、関わりのある人のことだ。世界中の人のことでもない。
あなたに与えられている関わりのある人のことだ。

⑤あなたの父と母を敬え

権威の尊重の十戒
上の人、下の人、対等な人の地位と名誉を保つこと、そのための義務を果たすことを求め、それらを無視すること、それらに反することを禁じている

父と母だけの話ではない、目上の人だけの話でもない。
すべ

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十戒〜1, 2, 3, 4戒〜

十戒〜1, 2, 3, 4戒〜

①あなたはわたしのほかに、なにものをも神としてはならない

礼拝の対象についての十戒
本物の神を神とすることを求め、他の物を神とすることを禁じている
神とそれ以外の区別、本物と偽物の区別を求めている。
私たちには本当のことの全てはわからない。
ただわからないものはわからないままにする、わからないと言う、
そして分かっている範囲で本物を求めていくことが大事だと思う。
それはカオスをクリアにしていくと

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十戒〜まえがき〜

ウエストミンスター小教理問答から学び、
十戒を自分はこのように受け取り、信じることにした、というのを言葉にしていこうと思う。

もちろんこれからもアップデートは続けたい。まだ完全に正しい言葉とは思っておらず、言葉一つ一つへの理解も不十分であると自覚する。

ここから対話を始めたい。

まず前提として、十戒を私たちは決して守れないということ。
生きる指針なのだ。
聖霊の助けを熱心に求め共に歩むことで

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