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冬のほろにが抹茶スイーツ

世の食べもの界で、「くぅ〜っ、この組み合わせ考案した人、座布団100枚!あげちゃう!」とうなりたくなるもの。

パッと思いつくものだと、明太子×もち、干し柿×ブルーチーズ、ルッコラ×柿、大根おろし×なめたけ、カラスミ×蕎麦、キムチ×納豆あたりかな?どれも酒の肴なのはご愛嬌。

こんな感じで枚挙にいとまがないけれど、ことスイーツに限っては、抹茶×ホワイトチョコという組み合わせが個人的に最強だと思っている。

私自身は断然辛党だし、抹茶スイーツに目がないとかそういう嗜好をもっているわけでもないのだけど、なぜか抹茶にホワイトチョコがかかってくると食指が動く。世にも奇妙なユイじょり七不思議のひとつ。



遡ること2週間。なんでこんなに収納があるのにモノが溢れるのだろう…と、思い立ってキッチン棚内の大掃除を始めたときのこと。

見つけてしまったんですよねー、抹茶を。
え?賞味期限?気にしない気にしない。未開封だし(ドヤ顔)

北フランスの田舎町ではなかなかに貴重なほろにが抹茶と、甘甘ホワイトチョコの饗宴といきましょうか。


抹茶×ホワイトチョコのスコーン

Otto氏は長期不在中。

氏がたぶん好まないだろうと察しがつきまくるスイーツの筆頭が、スコーン。かくいう私も十数年前の学生時代に、スタバのスコーンを食べたことくらいしか記憶にない。

ちょうど朝ごはん代わりになりそうだし、作ってみるかー。

レシピこちらを参考に。

粉200gに対してバター50g?そしてノー卵??

こんなバター少ないの?全然まとまらないんだけど、、と常日頃作っているバターたっぷりフランス系菓子との違いに辟易しながらも、なんとかまとめて型で抜く。

一応形にはなったのかな
絶望感に打ちひしがれていたので調理中の写真ゼロ
少し膨らんできた?
ホワイトチョコはチップじゃなくて固形を砕いたものを使用
焼けた
この仕上がりの見た目が正解なのかもよくわからない

とりあえず一晩おいて翌朝ひとくち食べたときの第一声。

「これは…モソっとしてるし大して甘くもないし、そもそもスコーンってパンの類なのか?それともスイーツなのか??」

そういえばみんなジャムとかクリームを塗って食べてるなと思い出して、ちょっと温めてはちみつを塗ったらそこそこハマってきたので、これは食べきれそうだなと冷凍保存に切り替える。砂糖も少なめだから保存が心配よね(最近のマフィン事件で学んだ)。

たぶんヘルシー系だという思い込みも相まって、毎朝たっぷりはちみつを塗ったくって食べ続けている。

毎朝2つずつちまちま消費

私にとってのスコーンなるものは、スタバのあの鬼甘カロリー爆弾な三角のやつという固定観念が消えないのだろうな、きっと。あれの爆食い効果で今より体重プラス10kgイェイ。


抹茶×ホワイトチョコのシフォンケーキ

Otto氏が食べなそうなスイーツ第二弾。

シフォンケーキといえば、かれこれ何年前?パリ時代、急にクリエイション・乙女モードにアクセルがかかって、パリの合羽橋にて型を探しまくったけど売ってなくて、結局エンゼル型で代用していたのが涙ぐましい思い出。


作ったことがないのになぜか実家にあったシフォンケーキの型(あるある)。前回の帰国時にフランスに持ち込んでいた・・・ってのを失念していたことに、棚の大掃除で気づいた(笑)せっかく持ってきたんだから作らないと!

レシピはこちらを参考に。


左下:100均便利まな板で抹茶&粉類を計量
卵黄グラニュー糖牛乳サラダオイルを混ぜたところに粉類ふるってどん
ハンドミキサーでメレンゲを
今度はミキサーから異音
火を吹くかと思って気が気じゃなかった
メレンゲを加える瞬間、好き
ホワイトチョコクラッシュを混ぜ込む
型に流し込む
170度のオーブンへ
だんだん膨らんでまいりました
これはなかなかいい感じでないの?
オーブンから出してみても、うん、いい感じ

ここまでは順調。そのまま型を外すんじゃなくてひっくり返すのがポイントだったわよね?ってことで、空のワインボトルを待機させていたのだけど型の空洞部分とサイズが合わなかったので、急遽身の回りにあるボトル類をかき集める。

ぴったりじゃないけど菜種油のボトルでいっか

これもまた一晩おいて、翌朝。ナイフで慎重に型から外したつもりだったけど、結構な量が型にへばりついてしまったわい。。でも一応無事に抜けた。

たぶんいびつなホワイトチョコのせいで空洞もちらほら
府中のおじさまのスイーツ写真の構図を真似てみた

そういえばレシピにあんこを付け合わせるといいとか書いてあったな。HIGASHIYAの最中が棚に眠っていることを思い出す。

こちら、パリでも買えるのだけど、フランスの方々にも人気なのですよ。

もなかにあんこを自分で詰めるスタイル
そえてみた

シフォンケーキ、これは美味しい。しゅわっとふわふわっと。いい意味で食べた気がしない。これも小分けにして冷凍保存しとこう。


あんこが若干固くなってたけど味に問題はない

それにしても洒落てるモナカだよねえ(そこ?)


抹茶×ホワイトチョコのブラウニー

Otto氏が帰ってくる週末は、甘いモノたっぷりでおもてなし(?)する作戦。氏、抹茶自体は好きなので、絶対外さないやつにしたいところ。

このレシピのクッキー部分をナッツに変えてみることにした。

ナッツはアーモンドとヘーゼルナッツ
湯煎でバターを溶かしたところにホワイトチョコを投入
なんてカロリーなんだ
バターホワイトチョコは卵&砂糖と合わせて、最後に粉類を加える
型に流し込んで、適当に砕いたナッツを散らしてオーブンへ
放っておいたら焦げた(笑)

翌朝、型から外してカット。

側面もお焦げ!

あちゃー、、、表面は焦げ気味。

だけど、カットすると鮮やかな抹茶色!この瞬間を待っていたのよ!

見た目からしてバターたっぷりのしっとり感あふれる

ここまで貯めてきた抹茶スイーツたちを総動員させたくて、サプライズなスイーツプレートを提供することにした。サプライズ要員のひとつがこちらのミニヌテラ。かわいいでしょ?

これで1ユーロ

抹茶&ホワイトチョコのスコーン、シフォンケーキ、ブラウニーで、和洋折衷なおうちカフェ・グルマン、出来たァ(地味に歓喜)

カフェグルマンは、小さいサイズのデザートを何品かちょこちょこのせしたもの

そうそう、ブラウニーを焼くついでにリエージュ風のベルギーワッフルも鬼焼きしていた。そんなついであるの?

ワッフル・ピラミッド

なんだか朝っぱらから豪華すぎて、アリスのなんでもない日ティーパーティーっぽくなってしまったな。

2人暮らしじょり家のなんでもない日曜の朝ごはんです

開口一番、これはナンデスカ攻撃から始まるOtto氏。今回の戦績は以下。

・スコーン:×
しかめっ面。なんか見た目からしセックだ(硬そうだ)といい匂いを嗅ぐ仕草を見せるも、結局手をつけず。予感的中。

・シフォンケーキ:○

悪くないと言って食べつつ、これはなんと言うケーキだ?が止まらない。いくら日本ではシフォンケーキというの!と言い張っても、シフォン(chiffon)って、フランスではボロ布とか雑巾の類だから、奇妙な顔をされちゃうのよね。スポンジケーキってわけでもないし。

・ブラウニー:◎
問答無用で美味しいと。よかった。食べながら、そういえばこないだのヴィクトリアケーキも良かったよな、と。よほどあれ気に入ったらしい。材料的にはただのカトルカールなんだけど。。

よき色。やっぱりしっとりしてるほうが食べ応えもあって好きなんだろうな


一方、ついでのワッフル:◎◎
やっぱり、ザ・ヨーロッパ菓子にはかないませんかね!!私ひとつしか食べてないのに、3日でもうなくなりそう。

なお、Otto氏は早起きマンなので、8時半くらいに私が起きてくる前、ひとりで朝ごはん第1弾を開催している模様。おそらくそのとき開発したのだろう、すごく美味しいアレンジを見つけたんだと嬉々として実演して教えてくれた。

ワッフル+ヌテラ+極小チョコボール*
*市販のDanette(ダネット):キャラメルクリーム。プリンをさらにとろっとさせた感じのやつ。これにのせるんだとOtto氏がAmazonで箱買いしていたもの

ワッフル自体はそこまで甘くはない・・・にしても、ねえ


「あー、朝だけで1300㌔㌍摂っちゃったから昼は軽めにヨロシク!」だってさ。

万年ダイエッター、中年マッチョ乙女の悩みは糖分じゃなかった当分尽きそうにない。



俺!チミは食べちゃだめ!

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